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●「Zappa Plays Zappa」ツアー、その5
違ったことを書いていた。昨夜大西さんからメールがあり、去年6月12日のビーコン・シアターでの演奏の最初のザッパ似の声はザッパ本人であった。



●「Zappa Plays Zappa」ツアー、その5_d0053294_12475448.jpg8時5分からステージは始まったが、最初の30分は73年のロキシーでのライヴが上映され、その部分も大西さんは全部録音し、CD-Rの最初に収めたのであった。そのことは曲目表示のDisc1の最初を見ればわかるのに、なぜ筆者が勘違いしたかと言えば、その曲目の「Montana」はいいとして、もう1曲続いて「The Perfect Stranger」とあったからだ。これはブーレーズが演奏した管弦楽曲であるし、それは全くCD-Rには収録されておらず、てっきり大西さんがその曲のテープを削除したと思った。だが、同曲は「Dupree’s Paradise」の間違いだ。また、「Montana」の終了後すぐに続けて演奏されるのではなく、5分ほどジョージ・デュークによるつなぎのキーボード・ソロがある。その部分は基本的には「Dupree’s Paradise」の序奏と考えてよい。いずれにしろ、この30分のロキシー・ライヴの映像と音源はまだ公式発表されておらず、それだけでも貴重なものだが、いずれDVDの発売は予定されているから、その前宣伝も兼ねたのであろう。また、音質がよくないのは、73年の録音をそのまま会場に流したためで、ZPZの演奏になるとかなり聴きやすくなっている。このロキシー・ライヴはツアー中ずっと同じように上映されたのではなく、マジソン・スクウェア・ガーデンでのハロウィーン・ライヴでは省略された。その代わり3時間休憩なしのステージとなった。その分、演奏者はステージ馴れした。当日の演奏曲目を掲げておくが、赤丸印のあるものはビーコン・シアターで演奏されなかった新しいレパートリーだ。アンコールはDisc3の10以降で、夜11時頃まで演奏があった。70年代の曲目が中心になっているのはスティーヴ・ヴァイ、テリー・ボージオ、ナポレオン・マーフィ・ブロックという3人のゲストを考えてのことだろう。DVDを見ていると、どうしてもこの3人の姿に目が行くが、ヴァイの派手なギター演奏には相変わらずびっくりさせられる。それは長年の習練の賜物だが、ザッパがステージにいない分、さらに思う存分暴れているといった感がある。ザッパ時代のヴァイはどうしても控え目にならざるを得なかった。一方、ボージオは一時期のヘア・スタイルやファッションからまたすっきりしたものに変わり、ザッパ・バンドに在籍していたような雰囲気に戻っている。「Punky’s Whips」だけではなく、「I’m so Cute」も歌うことになり、また声も6月のステージに比べてよく出るようになっている。ナポレオンはその点、声は衰えず、また楽器の担当もロキシー時代そのままで、ZPZでは得難い才能だ。フロ・アンド・エディを迎えればまたがらりと違ったステージになるはずだが、彼らはそこそこ懐メロ・バンドとして忙しいであろうし、なかなか出演は無理か。それに他のゲストが出てはステージにまとまりがつかないだろう。ともかくDVDがどういうものになるのか、それを待ちたい。また、一昨日触れた大西さんがゲイルからもらったサインだが、ひとつ読めない単語があって大西さんに確認したところ、「notes」であるとわかった。「Jiro! Thanks for all those notes in all those years in your ears!」と韻を踏むように書いてあり、これは直訳気味では「あなたの耳に残る音に感謝」となるが、「長年注目して聴き続けてくれたことに感謝」といった意味だ。
●「Zappa Plays Zappa」ツアー、その5_d0053294_12481691.jpg


●2001年11月6日(火)午後
午後。正午に石原さんから電話があった。原稿が所定のページをはみ出た数箇所の訂正だけ先にまとめてファクスしてくれないかとのことで、ちょうど1時間かけてワープロで訂正の指示文章を書き、1時直前に送信した。昼休み後に早速石原さんは作業に取りかかれるだろう。一番の難関が一応はこれで片づいたのでほっとした。送信した直後に佐川急便のいつもの小柄なおじさんが、工作舎からのゲラの追加とこの日記を打ち出したものを届けに来た。このおじさんとはいつもちょっと言葉を交わすが、相変わらず元気そうだ。今朝の発送と思っていたらそうではなく、昨日だった。石原さんからは便箋1枚の手紙が同封されていた。その後半を引用する。「…赤字を入れていただいて、ご返送下さい。内容はとても面白く、プレゼント用だけにしておくのはもったいないぐらいです。もう少し使い方に関しては考えます。できれば大山さんに印税が行くような形で、販売対象にしたいのです。タイトルは途中から『大ザッパ論2の本当の物語』にしました。どうでしょうか? あと、修正点は1ヵ所、「サプリメント」の発音の件ですが、OEDや私の使用している「ANCHOR」には、「サプリメント」と出ているいるので、まちがいではないと思います」。打ち出してもらったものは改行マーク一切関知せずのベタ打ちで読みづらいが、縦組み2段の文字で真っ黒なA4用紙が82ページある。あちこち拾い読みすると勢いが止まらず、数ページほどは一気に読んでしまう。明らかに『2』とは違って口語体で早書きしたことがわかるし、言いまわしをもう少し変えたりすればよいと思う箇所がたくさんあるが、それでもすらすらと読めそうなので、誤字訂正だけでいいだろう。販売対象とは定価をつけることを意味するが、まさか工作舎のロゴを入れてきちんとした本にするほどの内容ではとうていない。CD-Rだけではなく簡単な冊子にでもなれば、パソコンのない人も読めるから便利だとは思うが、石原さんの最終的な考えはわからない。とにかく今はまだ『2』の最終入稿で頭がいっぱいだろう。今晩でもファクスで石原さんに返事を出そう。ついでに今月の一日からまた書き始めているこの日記の続きについても伝えよう。もう本当に明日か8日で終了するが、友人宅から送信するのは来週早々か。
 この日記のタイトルを『大ザッパ論2の本当の物語』にするという提案は悪くはないが、「本当の」という言葉はやや羊頭狗肉なきにしもあらず。そこで『大ザッパ論の大雑把な話』ではどうかと面白半分に考えるが、それではふざけ過ぎであろうし、『大論2の本当りの物語』にすれば、本が当選するのかと誤解を招く。いや、『大論2』を買った人から抽選でこれが当たるとすれば、それもまた面白いタイトルになる。しかし特典として無料配付するのでなければ、それなりのしっかりした題名が必要だ。『大論2の本当の物語』はヴィデオ『200モーテルズの本当の物語』を連想させるものでもあり、ま、いいかという気分だ。ただしそれを採用するならば、9月8日以降のこの日記における「メイキング・オブ…」の表現を全部改める必要があるが、それはしないで、今日ここで改題したことを石原さんからの手紙を引用する形で読者に告知しておきたい。ただし冒頭のタイトルは変更せねばならないし、そう変更した旨を冒頭の文章に挿入しよう。また「サプリメント」に関する発音だが、これも遡って赤字を入れるというより、前に書いたものはそのままにしておいて、ここで知らせておく。OEDはオックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリーで、イギリスの最も権威ある何十もの分冊からなる英語辞書で、今はCD-ROMにもなっているはずだ。筆者はそこまでは調べていないが、家にある4冊の辞書で今確認し直すと、辞書毎に発音記号が違っていた。一番分厚い辞書では、名詞では「サプルメント」、動詞では「サプリメント」で、次に分厚い2冊の辞書では名詞も動詞も「サプルメント」、最後の1冊は名詞も動詞も「サプリメント」であった。つまり統一がない。ニューヨークの貿易センター・ビルの例の事件後にOさんから国際電話があった時、Oさんは「サプルメント」とはっきり発音していたから、アメリカでは名詞の場合は「サプルメント」が多いのではと思うが、ま、石原さんの表示に別に文句をつけたいのではない。それほどに英語の片仮名表記は難しいということだ。「メント」も発音記号を厳密に片仮名にすれば「マント」と書く方がよいこともあるから、なおさら「サプリメント」の1件は問題がややこしい。この日記は最初に書いた事柄を後になって間違いに気づいて訂正しているところがいくつもあるが、堅苦しい本ではないのであるから、遡って訂正するのではなしに、後日の発見が人間には往々にしてあるものだということを示すためにそのままにしておきたい。つまり読者は文章を読みながら間違いに気づいても立腹せずに、そのまま読み進めば訂正の文章が現われて納得できるという寸法だ。

by uuuzen | 2007-06-19 12:49 | ○『大論2の本当の物語』
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