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●旧日記『大ザッパ論2の本当の物語』の掲載に当たって
『大ザッパ論2』の執筆が終わってゲラ刷りを校正し、本が発売されるまでのごく短い間、それは2001年9月8日から11月8日までの2か月間だが、毎日日記をつけた。



その内容はザッパに関することが中心にはなっておらず、このブログのいくつかのカテゴリーに分散させて載せるのがいいような雑多なものだ。そのため、ザッパ・ファンには何の情報源にもならないが、図らずもこのブログの前段階としての位置づけができるし、忙しくてブログ用の文章が書けない日のためにはつごうがよい。日記をつけた頃はまだパソコンを所有せず、いつかインターネットを始めてホームページを持つようになれば発表できると考えていたが、ブログの登場を見て、ここで掲示するのがよいと判断した。日記は1日のうちに朝、昼、晩と時を置いて何度か書くことが多かった。このブログに1日単位で掲載すれば、かなり長くなってしまうページがあるため、1日のうち分けて書いたものは、それぞれを1個のファイルとして分けた。その方が時間の隔たりも確認できてよい。そのため、ファイル数は全部88個になったが、毎日ひとつづつ掲載しても3か月要する。書いた順に、気が向いた時に少しずつ発表して行こうと思う。読みやすいように句読点をつけ直し、誤字があれば修正し、またブログ用に横書き仕様に直すため、漢数字をアラビア数字に全部直したが、それ以外は文章には手を入れていない。ブログに古い日記を掲載するのは邪道だが、投稿時点での最新コメントはなるべく加えるつもりでいるから、完全に古い文章ばかりではない。『大論サプリメント』と同じく、投稿時点での文章は黒字にし、以前の文章は紫色にして区別する。
 なお、この日記は『大ザッパ論2』が出版されるに当たっておまけとしての文章をと考えたことによるが、タイトルを『大ザッパ論2の本当の物語』としてネットからダウンロードできる本として工作舎から世に出た。ほとんど売れていないから、読んだ人はごく限られる。そのためにも改めてこのブログで全部を掲載することは、二番煎じにはほとんどならないと思う。最初に日記を一応終えた11月8日の最後の文章を持って来て、その後は日記の初めの9月8日から順に始るという体裁を取っていたが、ここでもその方式を踏まえる。

『大 ザ ッ パ 論 2 の 本 当 の 物 語』

●2001年11月8日(木)午後5時
この3、4日間で『大ザッパ論(以下『大論』)2』の再ゲラを最初からまた読み直して訂正を施した。そしてついにさきほど完成、郵便局で『大論2』のゲラの再校正を工作舎に発送して来たばかりでこれを書いている。重さは2.1キロで、ずしりと重かった。郵パックは1回利用する毎にカードにシールを貼ってくれる。それが10枚揃うと次の1回が無料になる。ただし最初の利用から1年以内に限る。そして今日送ったのはその無料カードを利用した。編集者の石原さんは来週の月曜日までに到着すればよいと言っていたが、その無料カードを活用するためには今日中に校正を完了しなければならなかった。カードの利用期限がちょうどうまい具合に本日限りであったのだ。今日中に送るために、今週は一歩も外出せずゲラに目を通し続け、郵便局が閉まる直前にどうにか間に合った。その充実感。ふと『大論』の時の最後のゲラを発送した夜の寒さが甦った。あれから3年だ。無料カードに固執するのはかなりのケチだが、せっかくある券を利用しない手はない。そういう「もったいない主義」は『大論2』やこの日記の随所に表われているだろう。それに筆者としても、もったいぶって、送るのを遅らせずに今日中に校正を終えたかった。その理由はこの『大論2の本当の物語』と題する日記を、ワープロに直接打ち込むことで書き始めてからちょうど2か月経った今日、『大論2』の最終校正が完了し、同時にこの日記も終わるというのはとてもきりがよいからだ。実は今朝も日記を書いたのだが、それはこの読み物の最後に登場する。今この夕暮れ時に書いている文章は、日記の順序からすれば今朝書いた文章の後に来るべきものだが、「序」的にここに置く。つまり同じ日に書いたものでも、朝の方が最後、夕方の方を最初に置くことで、ザッパの曲名の「今宵の後はどんな朝が?」と「今朝の後はどんな今宵が?」のように、全体が輪っか状につながることをいとおかしく意図する。というのは捏学であって、本当はそうして分離する理由は他にある。それを次に書く。この読み物は当初『メイキング・オブ・大論2』というタイトルにして書き始めた。ところがつい2日前、石原さんは『大論2の本当の物語』はどうかと提案して来た。結局それに賛成して、タイトルを変更するが、以下の文章では『メイキング・オブ…』のままにしている。『大論』や『大論2』は何度も前に戻っては原稿を書き直したが、この読み物は日記という建前もあり、誤字以外は日を遡っての変更は一切施していない。仮にそうしても読者にはわからないことだが、キマ痔メ印の筆者の気持ちが許さない(痔の字をじーっと見ている人、生真痔目に考えずに次へ進もう)。したがって、この『大論』を油絵にたとえるのであれば、この読み物は修正を施さない鉛筆によるデッサンとなる。この2か月は校正刷りが届くのを待つ間、あるいは校正中も毎日書き続けて、原稿用紙600枚を越えた。『2』が2100枚であるので、その3分の1に相当するが、約2年を要した『大論2』に比べて、いかにこの日記が気軽に書き飛ばしたものであるかがわかる。ザッパに直接関係しないこともたくさん登場し、読者は体を屈して読む割りには退屈かもしれない。その意味で『本当の物語』は誇張の感なきにしもあらずで、『大論2の本の物語』か、あるいは『大論2の当の物語』が本当はいいと思うが、『大論2』がどういう最終段階の日々の中でまとめられたかの一端は示しているはずで、少なくとも『嘘の物語』は当たっていない。さて、次に日記をつけ始めた最初の日から始めよう。
by uuuzen | 2005-12-28 23:57 | ○『大論2の本当の物語』
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