●梅雨入り前の白花、その7
面を作るつもりはないのに、鏡を覗き込むと下唇の両側が下がっていて、皺が気になる。最近はあまりご飯を食べず、体重は少し落ちて63キロ台になった。



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これをもう2キロは減らすと履けなくなったズボンの出番がまたある。昼に充分食べると夜はあまりほしくないが、食べずに体重を減らそうとするのはよくないかもしれない。夜は酒だけとなると、身体を壊すだろう。だが、最近はそういう生活になりつつある。夕方になっても腹が空かず、ならば食べないでもいいかと思う。これでは体重が減り始めるのは当然だ。減っても年齢まで減ることはなく、痩せても重力によって頬の肉は下がり、下唇の両側の下に皺が出るだろう。それを止める方法はないと思うが、体重を効果的に減らすのは運動が一番いいはずで、筆者はどこかのジムに通うつもりは時間と金に余裕があっても全くないので、運動は散歩と考えている。その散歩が紫外線の強い今頃の季節になると、サングラスは欠かせず、また帽子も被るが、徒歩でムーギョを往復すると1時間はかかるので、自転車で行くようになっている。自転車は1台が冬にパンクし、そのままになっていたが、2週間ほど前についにそれを直した。そのため自転車は2台となって家内と一緒にそれに乗って買い物に出かける。暑くなって来ると歩くのはつらく、それで運動不足になるが、徒歩で1時間費やす運動エネルギーは自転車にどれほど乗ることと同じだろうか。速度は3倍差があるとして、3時間漕げば同じ程度かと思うが、これは自転車によることの方が大きいだろう。それはともかく、筆者は1年少々前から向日市のとある店に月に2回は通うようになっているが、そこを自転車で往復すると2時間から2時間半かかる。長くなるのは途中でスーパーに立ち寄るからだ。それだけ自転車で走ることと梅津を徒歩で往復することのどちらがしんどいかと言えば、ちょうど同じくらいに感じるが、長い時間自転車で走るのは、徒歩よりも車に注意する時間が長く、その分疲れる気がする。それで、たまにぼんやりと思うのは、その自転車での往復2時間半を歩けばどうかだ。往復で5時間はかかるが、江戸時代の人は毎日それくらいは歩いたであろう。それで、ぶくぶく肥えた人は現代より少なかったと思うが、太った人が増えると時代の美意識が微妙に変わり、太っているのもいいではないかという見方が増える。だが、風風の湯で男の裸を見ていると、腹が出っ張った中年はやはり無様で表情も弛緩して見える。そういう体型に筆者は渋面を作ってはいないが、内心は自分はああはなりたくないと思っている。にもかかわらず、体重はわずかずつ増え、65キロに迫った頃もあった。これではまずいと思って、前述のように今は63キロ台だが、これをもっと減らすには、食べる量を減らすことのほかに歩くか長時間自転車に乗るかしかない。ところが前者は割合簡単でも後者は難しい。散歩するにはそれなりの格好と思い切りが必要で、それが面倒であるからだ。そんなことを思っていれば、自分が望む体重は無理だろう。
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 さて、今日は8日に撮った白い花の写真を一挙16種類載せる。これは自転車で向日市を往復する際に見つけた。同じ梅雨入り前でも、場所が変われば、またほんの少しでも日にちが変われば、咲いている花は多少違う。本当に概して花の時期は短く、すぐに別の花が目立つ。人間も同じであるはずだが、いつまでも自分は花だと思いたい人が多く、気づけば婚期を逃している。この婚期は動物として、つまり子孫を残す意味においてのものだが、人間は別に子どもを作らなくてもよいと考える人もある。それは個人の考えの自由で、自分が生まなくても他者が生むし、全体でバランスが取れていればよい。そのことを植物はどう思っているかだが、今の季節の葉の生え方、雑草の勢いのよさを見ると、他を蹴落としてでも、何が何でも自分は成長しようという意欲そのもので、それを人間に当てはめると、おそらくみんなから嫌われる存在と思うが、生物の真実とはとにかく盛んに生長し、次代を残すことと以外にないと言ってよい。ではたとえば筆者のようにひとりではあるが子どももうけた大人は、もう生物としての第一の役目は果たし、後は生きていてもあまり意味がないかと思わないでもない。いや、これはほとんどそのとおりだろう。だが自殺するわけにも行かず、好きなことして過ごして腹が出っ張ったり、下唇の下両側の皺が深くなったり、つまり醜くなって行く。それを醜いと言うには厭世的であるとして、積極的な価値づけを行なおうとする意見があるが、とっくの昔に花の時期は過ぎ去ったのであり、もういつ世の中から消えてもさして誰も気に留めない。また、そのことを知りつつもやはり生活を楽しみたいと考えていろんなことをする。今日の冒頭の文字は「渋」で、本当は「渋柿」と書いて話を進めるつもりでいたが、ここからは渋柿を思い出せば、ひとつのうまいたとえ話が出来る。筆者は3年連続で秋に渋柿を買ってそれを吊るし柿にする。渋柿がなぜ甘い干し柿になるのか、その理屈はわかったような気になっているだけで、やはりわかりにくい。皮を剥いで寒空に2週間ほど晒したものがなぜ甘くなるのか。逆ではないのか。甘いくて瑞々しい柿を干せば渋くなるというのではわかるが、その反対ではどうも納得が行かない。そこで思うのは、晒されることの重要性だ。人間も同じで、世間の晒し者になる必要はないが、世間を広く見聞した人は、人間について豊富なことがわかるのではないか。そう考えると、高齢者が渋柿のように干からびて見る影のない存在となりながら、発酵して味わい深い人間になることは可能であろう。高齢者がみな、つき合うほどに味わい深いになるとは言わないが、それなりの長年の人生を経たことで得たことは多いだろう。ただし、一方では認知症になってそれらの経験を忘れるという人生が待っている場合もあり、それが渋柿にたとえられるかどうか。
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 話題を変える。白い花はもうないかと思いながら、カメラを首から下げて2時間も自転車で走ると、それなりに目につく。探しながら走るからだが、車道は危ないのでなるべく歩道を行く。あまり人が歩いておらず、家の前の植え込みに白い花を見かけてそこで自転車を停めて撮影しても、筆者に気を留める人はいない。ただし、シャッターを切りながらいつも思うのは、筆者がその家の住民で、たまたま外に出た時、誰かが家の前で花の写真を撮っていることを見かけると、あまりいい気がしないことだ。不審者に気をつけろという時代で、ただ花の写真を撮っている場合であっても、何かほかに目的があるのではと疑ってしまう人は多いだろう。それでほとんど場合、シャッターは1回だけ押し、しかも自転車から降りずに撮る。また、今日の2×2の4枚の写真のように、何の花であるかが最低限わかる程度にクローズアップしてトリミングし、どこで撮ったかがほとんどわからないようにする。ただし、筆者はまだ1週間程度でもあるので、どこでどのように撮ったかはよく覚えている。また、これら16の花は撮影順で、そのことは筆者だけのちょっとした自転車による散歩の一部始終を表現している。それは今日の写真からは全くわからないが、どこで撮ったかという情報を限りなく減らすことで、つまり図鑑的な写真に加工することで、筆者が自転車で走っている時に目にした景色よりも、白い花を探しながらという第一の目的を強調したいからだ。写真はたまたまであるにしろ、あらゆるものが写り込んでしまうもので、その点が絵画と違って便利ではあるが、煩雑な媒体となりがちだ。そのため絵を描く人は写真を撮る時にそれなりにこだわりの美意識を働かせるが、それは何でも写ってしまうことをそうではなしに、写ってほしいものだけを撮るという考えで、その思想を徹底すればそれなりに名写真家になれるだろう。他人のブログを見ていて感心する写真にほとんど出会ったことがないばかりか、下手くそな写真ばかり目につき、もうその時点で文章を読む気がしない。こんなことを書くといかにも筆者はこのブログの写真がどれも自信作のように思われるが、自信はさておいて、どれもそれなりにこだわって撮り、また寸法を加工している。それで、白い花になぜこだわるかだが、桜の季節が終わって梅雨になる前は、日差しが強くなり、人間で言えば白の服が目にも気持ちにもよく、花もそれと同じではないかと思うからだ。暑苦しい時節に真っ赤な花もいいが、花が必要とする虫は、蒸し暑さに渋面を作りたくなる色よりも、清潔なベッドのシーツのような白が気持ちがいいのではないか。
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by uuuzen | 2017-05-16 23:59 | ●新・嵐山だより


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