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●嵐山駅前の変化、その454(マンション)
支に関しては心配しなくても辻褄を合わせるのだろう。だが、大企業であっても安心出来ない時代だ。先月MIHO MUSEUMの内覧会に向かう送迎バスの車内で、筆者の2列後方の品のよい70歳ほどの女性が同世代の友人らしき女性に東芝の大損害について、社長が苦労知らずで育ったためだろうと意見していた。



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その語調には、昔の日本はそうではなかったのにという雰囲気があったが、実際はどうなのだろう。その女性の若い頃でも事情は変わらなかったのではないか。切腹があった江戸時代では多少は違ったかもしれないが、死んで責任を取るということがなくなってからは、上に立つ人はみな甘くなった気がする。必死の覚悟といってもしれたもので、何百億の損失を出しても死刑を宣告されることはない。死刑になるのは、いつも社会の底辺、末端にいるような人だ。話を冒頭に戻すと、先日自治会のWさんと30分ほど立ち話をした。Wさんは高槻出身で、東京で定年まで勤務した後、嵐山に大きなマンションを買った。筆者と同じ年齢の独身で、さばさばした気持ちのいい人だ。筆者は去年Wさんと一緒に少年補導委員を担当した。同委員は2年任期なので、筆者は今年もWさんと一緒に担当してもいいと思っていたが、自治会長が頼みに来なかった。それで本年度の少年補導委員は84歳の女性と50代の女性になったが、前者は無茶な話で、筆者が会長であれば絶対にそういう人選はしなかった。84歳の足元のおぼつかない女性を、月1回ある午後8時半からの夜回りに参加させることは誰が考えても現実的でない。それでその女性は泣きべそをかきながら筆者に相談に来たが、筆者は人選が悪いのであって、夜回りには参加しなくてもよいと助言した。それでもし何か問題があれば、筆者が代わって人選した人物に抗議してやる。それに、去年すべての夜回り日に参加した筆者の経験からすれば、本部役員だけでも充分な人数で、女性の参加はいつも数人かほとんどゼロであった。比較的若い主婦であっても夜8時半から1時間は家事その他に貴重な時間で、99.9999パーセントはただ歩くだけで不審な人物に出会わない少年補導の夜回りは、ほとんど意味がないと断言してよい。だが、長年本部役員をしている人たちは、自分たちが夜回りしているおかげで、地域が不審者から守られていると思っている。その本部役員は平均年齢が毎年上がり、今では60代後半になっていると思うが、筆者は今年3月の年度末総会では本部役員になってほしいと言われた。今のままでは次代を担う人材不足になるのは目に見えているが、筆者はそこまで真剣に考えておらず、30名ほどの本部役員がいればそれで充分と思うし、やんわりと断っておいた。
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 Wさんにもう1年少年補導委員を引き受けるつもりがあるかと3月に訊くと、もうそのつもりはないとのことで、地域のボランティア活動に積極的になる人は少ない。それは、Wさんがこの地域に住んで10年経たない新参者であることが大きな理由かもしれない。それに独身であればなおさらだ。筆者は数年前に次の自治会長として、筆者の近くに住むOさんに頼みに行ったことがあるが、強く拒否された。Oさんも筆者と同じ年齢で、嵐山に住んで25年ほど経つ。奥さんと一緒に暮らし、また経済的に困っていることもないが、子どもをもうけなかったので、小学校とのつながりがない。自治会は小学校を中心としてさまざまな事業を行なう。健康診断も小学校でやるし、地域の運動会や防災訓練など、何かといえば小学校の校庭や講堂を使う。そして、PTAと協力し合うこともある。自分の子どもがその小学校に通うか、あるいは卒業したとなると、いずれは地域のボランティアとして何らかの委員を担当することは自然だが、子どもがいなければどうしても遠慮気味になる。それでOさんが自治会長を固辞したのは無理もない。少年補導の本部役員はみな昔から地元に住むかと言えば、そうでもなく、せいぜい親の代からという人が大半と思う。顔を合わせるのが月1回であっても、何年も担当しているとそのうちみんなの顔を覚えてそれなりに親しくなるが、それには本部役員になる必要があり、またそうして出来上がっている本部役員であるので、なかなかそこに新たに参加することは難しい。そういう微妙な空気を筆者は1年の間に感じた。筆者はそんなことを気にせずに堂々と振舞うことはそれなりに出来るが、それでも喜んでその仲間に入って行こうという思いはない。結局筆者は最もよく話をしたのは同じ自治会のWさんで、Wさんも当初から比べると筆者に対してかなりくだけた態度を取るようになって来たので、少年補導委員の任期が終わったことはそれなりにさびしい。Wさんはその点どう思っているかだが、筆者がよく話をしに行くFさんも含めて一杯飲むのもいいかと、Wさんは先日筆者に話したので、そのうちWさんを誘ってFさんと飲むかもしれない。
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 今日の冒頭の収支の話を忘れていた。Wさんは自治会内に出来た阪急不動産が建てたマンションは失敗だったと言った。それはまだ何戸か売れ残っているからだ。完成する前に全戸が売れるのが一番だが、そう思惑どおりに事は運ばない。数か月前は25戸のうち8戸が残っていると何かに書いてあった。その後多少売れたと思うが、相変わらずカラー印刷した分譲広告はマンションの玄関前と、風風の湯に向かう道沿いの透明ボックス内に置かれている。その箱がなくなった時が完売した時だが、さていつになるかだ。空き室のままということは、東京の豊洲の市場ではないが、それなりに損失が出る。そしてマンション全体として阪急は損をしたのか、儲けたのか、その収支がWさんは思惑どおりはなく、失敗だと言う。だが、阪急不動産はほかの場所にもマンションを建て、そこでは利益を得ているはずで、全体として儲かっていれば問題はない。数日前の夜、このマンションの玄関前を歩くと、以前には点いていなかった部屋に明かりが灯っていた。人の気配があるのはなかなかよいものだが、住民の顔まではわからない。同じ自治会に住むというのに、また同じようなマンションに住むというのに、Wさんのように進んで自治会に入る人もあれば、勧誘に行っても拒否する人もある。その点、Wさんは変わった人なのかもしれない。Wさんのマンションは60数戸あり、そのうち自治会に加入しているのは12,3戸だ。しかもWさん以外はみな小学生の子がいる。60数戸のうち、残り3分1から半分は普段は誰も住まず、別荘として購入されている。駅前のマンションもそうかもしれない。灯りが点いていたのは、桜の季節で、その頃だけ関東からやって来て滞在しているのかもしれない。そういう人と筆者が顔を合わすことは絶対にないと言ってよい。
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 これは10日ほど前のことだが、風風の湯の帰り、家内は50歳くらいの女性と一緒に出て来た。その女性は同じ自治会に住むが、自治会には入っていないと言った。ワン・ルーム・マンションにひとりで住んでいて、あまり近隣とは親しくしたくないという素振りであった。そして名前も名乗らなかった。家内は、その女性は夫と別れて暮らしているかもしれず、あまり親しげに言葉をかけるのはよくないと筆者をたしなめた。確かにそうかもしれない。さて、今日は去年4月25日に撮影した駅前のマンションだ。足場が外され、建物がほとんど姿を現わしている。4枚目の写真の右奥はホテルで、同じような色合いとデザインだ。これは京都で定められている建築の条例にしたがってのことで、壁を派手な色に塗ることは出来ず、もちろん高さの制限もある。その決まりをぎりぎり守って最も効率よく建てた結果が、この4枚目のマンションでありホテルで、狭い変形の土地にパズルを解くように精密に建てられた。5枚目は右端手前がマンションで、中央奥は朝日新聞の保養所だ。ついでに書いておくと、その奥に茶色の鉄筋コンクリートの建物が見える。写真の左端が川沿いに建つ独身者用の古いワン・ルーム・マンションで、その右がWさんが入居する新しい高級マンションだ。それで、独身者用マンションは建って40年ほど経つのか、経営者は昨今の外国人観光客の増加を見込んで、空いている部屋をそうした観光客相手の民泊施設に転用したいと去年末辺りに言い始めた。そしてWさんが住むマンション住民との間で意見交換が今年に入ってあったらしい。筆者はそのワン・ルーム・マンションに国勢調査のためにこれまで二度頻繁に訪れたことがあるが、入居者は3分の1以下だ。今ではもっと少なく、20戸に満たないと思う。そしてその人たちを隣り合う部屋に全員移動させ、民泊用の部屋をまとめて確保するとも聞いた。最近そのワン・ルーム・マンションの脇を通ると、工事が始まっていた。筆者はすっかり建物を壊して新たに建て直すと思っていたが、多少改築工事をするだけのようだ。だが、このワン・ルーム・マンションは置く深まった場所にあり、観光客が夜間に騒ぐなどすると、Wさんのマンションには筒抜けのはずで、苦情が出るだろう。本当に狭い土地に建物がひしめき合っている。
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by uuuzen | 2017-04-27 17:33 | ●駅前の変化
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