●梅雨入り前の白花、その2
えてもすぐに忘れられるかもしれない。今日の2枚目の写真の下の横長の花の名前を家内から訊かれた。即座に「スノードロップ」と答えたが、ふーんといった感じで、覚えたのかどうかわからない。



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花に関心がなくてはすぐに忘れるし、また還暦を越えると物覚えも悪くなる。さて、今日は10日に撮影した白い花の残りの写真を載せる。わが家から松尾までの往復で撮ったが、今日の花はすべて帰路で撮った。往路で気づいていた花はスノードロップくらいで、ほかは探しながら歩いたので目に入った。またいつもの道から外れることはなかったのに、これだけたくさんの白い花が今は咲いている。白い花ばかりを探していると、真っ赤な花を見かけると、暑苦しい。花は白に限ると思ってしまうが、赤い花ばかり探し歩くと、白い花はきっと物足りなくなる。車が走る道の歩道沿いであるので、誰かが育てている花がほとんどだが、スミレのように勝手に咲くものもあって、山に行くとがらりと見知らぬ花がたくさん咲いていることだろう。高山植物に憧れて山登りをする人は、街中や植物園に咲く花では面白くなくなるからだろう。筆者も見知らぬ花を見たいが、山登りというきつい運動の果てとなると躊躇する。昨日は風風の湯のシルヴァー・デイで、60歳以上は半額であるので、夕方5時少し過ぎに家内と出かけたが、3月下旬からは1時間早く行くようになったので、出会う人が違う。それで昨日は隣りの自治会のYさんと会った。10日ほど前も会ったが、その時は脱衣場で服を着始めたYさんがサウナ室に座っている筆者を窓越しに見かけて両手を大きく振っただけで、話すことはなかった。昨日は筆者がサウナに12分入って水風呂に浸かった時にYさんが筆者の目の前を通った。それで大声で「まいど」と言うと、Yさんは驚いてこちらを見、笑顔になった。そして筆者もサウナに入って話をしたが、その後の水風呂と合わせて25分は話した。Yさんは週に2回は愛宕山に登っているが、その日に風風の湯に来ると言う。つまり、昨日は愛宕山から帰ってすぐに風風の湯に来たのだが、筆者より1時間ほど早かったので、筆者と話し終わると脱衣場に向かった。Yさんの年齢を初めて知ったが、71歳だ。定年になってから山登りを始めた。数人の仲間がいて、昨日は男女合わせて5,6人で、60歳くらいの女性がふたりいたそうだが、山に登って桜の木の下で花見をしたという。ビールを飲み、弁当を食べるということが桜には最も似合うと言っていた。全くそのとおりで、筆者はそういうことをもう長年していないことに気づいた。そのことをYさんの言うと、「それはあかんで」と言われたが、Yさんのように山登りの仲間は筆者にはないので、飲むとなっても野外はないだろう。それが「あかん」のであって、せっかく嵐山でもあちこち桜が満開になっているというのに、どの木でもいいので、その下に行って酒を飲んで楽しむべしだ。だが、その桜も昨日はもう散り始めていて、筆者は温泉から帰宅して冷やした赤いワインを飲みながら、桜のことを思い出さなかった。
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 Yさんと話すようになったのは、自治会長を筆者が担当した時に、Yさんもそうであったからだ。自治会が隣り同士であるので、だいたい月1回開かれる自治連合会の集まりでは、いつもYさんは筆者の隣りに座った。常に笑顔を絶やさない気持ちのいい人だが、そのYさんが昨日は筆者のことを、誰とでもすぐに仲よくなれる性格だと言った。つまり、一緒に花見をする人はすぐに見つかるだろうというのだ。その時、筆者は来年Yさんの花見に混ぜてくださいと言おうと思ったが、それには愛宕山に登らねばならない。とてもその体力と気力がないので、Yさんが下山した後、嵐山公園辺りでと注文をつける必要がある。久しぶりにYさんと長く話せたのは、筆者が1時間早く温泉に行くことにしたからだが、先日は桂から来ている人とサウナ室で話すようになり、その日とは昨日も来ていて、Yさんとの話に入って来た。筆者と同じ年齢で腰の低い人だ。まだ知り合ったばかりなのでYさんほどには話は弾まないが、知り合った日数のことを差し引いても、その人とは今後もあまり話題がないように思う。それはさておき、Yさんとの話はまとめると3つあった。そのひとつでとてもショックだったことは後日書くとして、Yさんは昨日は水尾に回って下山したが、たくさんのわらびやタラの芽を採って来たそうだ。いくらでも採り放題であるのはわかっているが、山登りの褒美で、しんどい思いをしなければそういう恵みは得られない。だがYさんにすれば山に登って景色のよさを堪能し、きれいな空気を吸うことがそもそも褒美で、登山は好きでやっている。であるから、わらびやタラの芽を褒美と言うのはあまり当たらない。わらびやタラの芽をスーパーで買うことを思うと、筆者はYさんに着いて山を登ろうかという気に一瞬なるが、蛇や蛭のことを思い出して訊いた。すると、今頃はまむしや蛇とたくさん出会うらしい。それに帰宅すると、服のあちこちに蛭がへばりついているという。その話を聞いてすぐに筆者は今頃の登山はしないでおこうと思った。いくらわらびやタラの芽の褒美があっても、蛭が首筋にくっつく姿を想像するとぞっとする。今こうして書いていて、Yさんに山に咲く花のことをもっと訊けばよかったと思っているが、Yさんは植物にはあまり詳しくないようで、山桜に混じって赤いツツジが咲いていると言ったことには思わず訊き返した。ツツジがもう咲いているとは少し信じ難い。山は平地より涼しいはずで、平地ではまだツツジは咲き始めていない。それで、本当にツツジですかと訊くと、名前は忘れたと言いながらしばし考え、「やっぱりツツジや」とのことであった。それが本当かどうかを確かめるためにはYさんと一緒に山歩きをしなければならない。Yさんは別れ際に、「いつでも山に連れて行ってやるで。いつでも言ってや」と元気な笑顔で言った。筆者より6歳上のYさんは筆者よりスリムで足腰が頑丈だ。筆者は家にこもり切り、梅津や嵯峨に買物に行くことを除けば、風風の湯を往復する程度で、体力は落ち、体重が増えている。そのため、血圧は高いままで下がらない。
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 筆者がYさんに連れられて京都盆地を取り囲む各地の山を歩けば、Yさんが関心を抱かないことをいろいろと発見するだろう。そのことはよくわかっているので、生活を変える意味ではYさんの誘いに乗ることはとてもよい。Yさんが山登りを始めたのは今の筆者の年齢だ。そう思えば、まだまだ知らない世界を味わうことは出来る。大事なのはやる気ということだ。そのやる気を起こすことが出来るかどうかで誰でも人生が変わるが、これは教えられて育まれるものではなく、本人が持って生まれた性質だ。何年か前のTVのコマーシャルに、「あんたはやったら勉強が出来るのに」と母親が息子に言うのがあったが、その面白いところは、その勉強のやる気を起こすという第一のことが出来ないので勉強の成績が悪いままという現実だ。つまり、やる気の有無が何事を左右するのが現実で、母親は「あんたはやる気がないので、何事もものにはならない」と言いたいところを我慢して、息子に「やったら出来る」と鼓舞する。それは愚かな母と息子を表現していて、やる気をいかに子どもに起こさせるかを商うスポンサーの秀逸な考えが見える。やる気は関心が大きくなれば自然に増すが、その関心を抱く最初の機会が誰にでもたくさんあるはずなのに、日々の多忙な暮らしの中で忘れて行く。それに、人間はどんなことでもよく知っていることはなかなか出来ないので、自分の好きなことだけそこそこ関心を抱いていることに満足する。筆者の下の妹の娘が20歳頃、家内がとあるアイドルの名前を知らないことを驚き、「おばちゃん、そんなことも知らんの?」と呆れ顔で言ったそうだ。家内はかちんと来たが、「そんならあんたはこんなことを知ってる?」と、家内の関心事について訊いても話は平行線になると思った。世代によって知っていること、知るべきことの価値が違うと言えばそれまでだが、家内に言わせると、すぐに消えて行くアイドルの名前など、知らなくても少しかまわない。だが、若者はそうは思わないだろう。何が常識であるかは世代によって違い、誰でも自分がいっぱしの知識人と思っている。がらくたばかりが頭に詰まっていても、たくさん何かを知っていることには変わりがない。それで、たとえば家内はスノードロップの花の名前を筆写が知っていても、そのことをさして物知りとも思わず、耳にした次にはもう忘れている。そう言う筆者は花の名前をたくさん知っているかとなると、山に咲く花はYさんにはとても及ばないだろう。家内は「能ある鷹は爪を隠す」と先日筆者に言ったが、なるほど、あまり専門的な話は話題にしないに限る。このブログもそうだ。
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by uuuzen | 2017-04-15 01:31 | ●新・嵐山だより


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