●城北菖蒲園、その3
稿の写真と文章内容があまり合っていないが、今日は残り4枚を載せるつもりでいる一方、新たに1枚を追加しようかどうか迷っている。



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写真が5枚となると、その分書くことも多く必要だが、一段落を短めに、つまり水増しすれば比較的簡単なので、そのことも考えながら書き始める。21年前に出かけて以来の菖蒲園で、その頃は「その2」に書いた園の職員はまだ子どもであったので、開園から半世紀も経つも園内もいろいろと変化があるだろう。その最大のものは、公園内の中央に、対岸と結ぶ橋が架かったことではないか。菅原城北大橋は1984年から89年にかけて工事がなされ、当初は車は有料であったのが、2年前に無料になったという。この橋が出来る以前の公園はもっと広々としていたはずだが、いずれは橋を架けることも考えての公園であったのではないかとも思う。公園内のど真ん中に南北に橋は架かり、その橋に上り下りするためのスロープつきのジグザグの階段がついているからだ。自転車も利用出来るので、対岸との往来がとても便利になったため、淡路からもこの公園を訪れる人は少なくないだろう。ネットで公園の平面図を見ると、公園は橋によって東西に二分されている格好で、巨大な橋は頭上高くを走っていて、圧迫感があるが、その下に公園があるだけまだましで、大勢の人の憩いの場になっている。橋の下は日陰になるためか、公園の施設はうまく避けられている。それで橋は理想的な場所に架けられたように見えるが、橋が出来たことによってもともとの園内の施設を多少動かしたのかもしれない。また、本来は車の渋滞を緩和するための車用の橋だが、公園内に橋に上る前述の階段が設置されたのは役所仕事とはいえ、粋な計らいだ。車用の大きな橋を自転車あるいは歩いてわたるのはちょっとした勇気のようなものが必要だが、橋の上からの眼下の淀川の眺めはなかなかよい。そして淡路の人は天六まで電車で出て、そこから市バスに乗り換えるという面倒なことをせずに、時間ももっと早く自転車でこの公園に達することが出来る。大きな川に架かる橋で気になるのは山崎の淀川三川合流地点の背割り桜だ。それを見るのに筆者は京阪電車を使って最寄の八幡市駅に行ったが、阪急では無理かとよく考える。筆者が背割り桜を見た年はその近くで大きな橋が工事中であったが、それはもう完成し、おそらく山崎から車で走れる。その車道際に歩道があれば、阪急の大山崎駅で降りて歩いた方が、四条河原町に出て京阪に乗って行くより早いはずで、また電車代も安い。昔からそう思っているが、そのような歩道つきの橋を架けることはこの菅原城北大橋の例からしても当然ではないか。また、大山崎かJRの山崎駅近くにレンタ・サイクルでもあればもっと便利で、おそらくそれもあるのではないか。もうひとつ思うのは琵琶湖大橋だ。これは息子の車で何度かわたったことがあるが、歩道がついている。歩く人は少ないとしても、大きな橋に歩道があるのはうれしい。
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 菅原城北大橋で東西に二分された園内の東北に菖蒲園があり、西側は大きな池が占める。その写真は「その1」の最初に載せた。21年前はそれに気づかなかった。この水辺は広々としてよい。大きな噴水があって涼しげだ。菖蒲園の幟旗があったのでそれと一緒に収めたが、バス停を下りた人が迷わないようにとの配慮だ。菖蒲園もかなり広いが、公園全体の6分の1程度の面積だ。菖蒲園の南に事務所があり、また苗園がある。その苗園は菖蒲園とあまり変わらない面積で、菖蒲園の花を見事に咲かせるために大きな土地が必要であることがわかる。ホームページのその平面図を見ていると、桜広場が苗園の南にある。これは知らなかった。菖蒲だけでは花の時期があまりに短いので、桜もということになったのだろう。西の大きな池のほとりには梅林もあって、大阪城公園まで行かなくても楽しめるようになっている。「その2」に書いたように、菖蒲は江戸系と伊勢系、肥後系が有名で、江戸好みの花として園芸種がたくさん作られたことがわかる。菖蒲は勝負につながり、また5月の節句の花として、武士が好んだのだろう。それで今でも東京で菖蒲が大いに愛好されているのかどうかだが、朝顔は東京で有名な市があることは知っているが、菖蒲はどうなのだろう。また東京の有名な菖蒲園はやはり隅田川沿いにあるのだろうか。そういうことを調べて先月は東京に行けば、また歩くところが違ったかもしれない。菖蒲はアヤメや杜若とどう違うのかと誰でも一度は気になるが、筆者は子ども時代に奈良のあやめ池の遊園地に行ったことがあり、アヤメの花は小さな時からその形は知っていた。それで今さらに思うのは、あやめ池には菖蒲園があったのかどうか。あるいはアヤメが自生する大きな池があったのかもしれない。それが今どうなっているかはだいたい想像がつく。家が密集し、もはや池などどこにもないだろう。京都では上賀茂の大田神社が昔からあやめだったか杜若か、見事にたくさんの花を育てている。筆者は花の盛りに一度だけ訪れた。城北菖蒲園のたくさんの品種の花とは違って、もっと小型で可憐、どれも同じ青紫色で、いかにも平安京という風情がある。
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 今日の最初の写真は園の北中央にあった。そこは菖蒲についての相談所で、「その2」に書いた若くて体格のいい男性職員がいた。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの3つの花の見分け方が書いてあって、それを眺めながら、語りかけるともなくその職員に話すと、いろいろと教えてもらえた。この菖蒲園ではこれら3種とも植えていると思うが、気になるのは写真の右端に少しだけ写っているジャーマン・アイリスだ。この花は茶色や黄色が混じったややこしい、こってりとした色合いで、いかにも西洋という感じがするが、それなりに人気があって、たまに民家の庭先に植えられているのを見かける。江戸系、伊勢系、肥後系とは全く違う花の形で、このジャーマン・アイリスと日本の菖蒲をかけ合わせる試みが行なわれているのかそうでないのか、筆者は知らないが、想像がつかないほどジャーマン・アイリスは独特で肉感的だ。紫や青、白、あるいは臙脂色が中心の日本の菖蒲は日本の梅雨の季節に似合っているのであって、ジャーマン・アイリスと混合されると暑苦しい花に化けてしまいそうだ。この菖蒲園では今後市民の要望が増えればジャーマン・アイリスもたくさん見せようということになるだろうが、区画は別のところに設けるのがいいと思う。さて、とけいと反対周りに歩いて園の西端に至って撮ったのが2枚目だ。これは何に注目したかと言えば、河骨の葉の密生だ。これは今でも田んぼの片隅に見かけることがあるが、これほど密集して生えているのを筆者は初めて見た。背後に岩を築き、また水気が豊かで、湿地を意識したちょっとした庭になっていた。この河骨の密生の近くに、市民が育てた鉢植えの菖蒲の展示室があった。みんなに見てもらおうと菖蒲好きが丹精込めて育てたもので、生きたままのいけばなといった雰囲気でなかなかよかった。東京には同じような同好会がいくつもあるのではないだろうか。江戸紫という言葉があるが、それは菖蒲の色からつけられたものではないか。大阪ではあまり好まれない花かもしれないが、この菖蒲園は花好きなら一度は訪れるだろう。
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 さて、興に乗って4段落目に入った。写真の説明がまだ残っている。3枚目は2枚の写真を横につないだ。たくさんの人が訪れている。左手奥には菅原城北大橋の橋脚が見える。右端のテントは商品の展示即売のブースで、これがたくさん並んでいた。当日は菖蒲が満開で大勢の人が訪れることを見越したフェスティヴァルで、これが公園内で開催されていた。それは桜広場近くで、入場料は不要であるので、近隣の住民が自転車でやって来る。屋台の食べ物の匂いが充満し、また高槻辺りからも珍しい特産のジャムや酒などを売りに来ていて、1日ゆっくりと遊べそうであった。筆者らは何も買わず、また何も食べずで、次の目的地に向かったが、4枚目の写真はバス停近くで撮った菅原城北大橋の橋脚内部だ。これはバス停を下りた時に見かけた。歩道に沿って菖蒲がデザインされているのが楽しい。この橋を架ける時に、大阪市は城北公園といえば菖蒲園で有名で、それに因もうとした。橋脚の下はベンチが点在し、雨宿りも出来る。路上ミュージシャンが演奏すればアーチに音が反響して、演奏がうまく聞こえるかもしれない。さて、最後の写真は当日もらったチケットと、21年前に筆者が菖蒲園で描いたスケッチだ。全部で20ページ分描いたが、花の数で言えば100以上になる。3時間は描いたと思う。菖蒲園の青いスタンプは最初のスケッチのページにあったものを切り取って別のスケッチに貼りつけた。なお、21ページ目から42ページまでの20ページ分は6月27日に高槻の菖蒲園に出かけて描いているが、紫や黄色の色鉛筆を使ってもっと緻密な写生が目立つ。これほどまとめてたくさんの菖蒲を描いたのはこの1995年のみだ。これらの写生を使ってキモノと屏風をそれぞれ1点ずつ製作しただけで、写生の材料は手元にたくさん残っている。
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by uuuzen | 2016-06-22 23:59 | ●新・嵐山だより


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