●満開になった嵐山の桜
ーンゴッタは11日だが、その日までには嵐山の桜は散ってしまうだろうか。今年は彼岸が過ぎても寒さが続き、一昨日まで桜はほとんど咲いていなかった。それが昨日、今日と気温がどんどん上がり、待ちわびていたように一気に開花した。



一昨日と昨日は風風の湯に行ったが、先月下旬からは夕方の5時頃に行くようにした。まだかなり明るい頃だ。ちょうど2時間入って帰宅し、7時過ぎから食事すると、それ以降深夜まで湯冷めせずに過ごすことが出来る。入湯を1時間早めたことで、サウナ室で出会う常連の顔が見られなくなるが、露天風呂の庭の桜が楽しめる。昨日はそれが7分咲きといった状態であった。露天風呂に浸かって頭の真上を見ると、桜の花の合間に三日月より少し太めの月が見える。去年の桜の開花頃と同じで、満月と満開の桜の取り合わせは無理のようだ。仮に満月の夜に桜が満開でも、露天風呂から満月が見える時間帯は深夜1時過ぎだ。風風の湯の露天風呂の桜が満開になるのを見たのは今年で3年目だ。この3年は本当に早かった。そのことを昨日はよく風呂の中で出会い、お互いかなり話すようになった70代半ばの社長風の恰幅のよい人に話したが、全く同感と言われた。その話を家内にすると、この15年間があっという間に過ぎたことを思えばよいと言う。つまり65歳の筆者はすぐに80歳になるということだ。それも無事であっての話だ。そう思うと、風風の湯の露天風呂の桜を楽しむことは何とも贅沢だ。が、理想は自宅の風呂の窓から満開の桜が間近で見られることだ。
 今日の午後遅く、家内と嵯峨のスーパーに行った。その2軒目から50メートルほど手前に花屋があって、その店先の端っこに大きな植木鉢に満開になっている枝垂桜が目に入った。全く蕾をつけていない頃から売られているのを知っているが、背丈2メートルのその苗木が満開の花を咲かせているのを見ると、開花する保証つきであるので、ほしいなという気になる。立ち止まって値札を探している間に家内はさっさと先を進んで行ったが、12000円の文字が見えた。わが家まで運搬してくれて1万円なら買ってもいいが、どこに植えるかが問題だ。日当りがいいのがいいのか、あるいはある程度日陰でもいいのか、桜にとっていい環境を調べ、そういう場所がわが家か隣家の裏庭に確保できるかどうか調べてからでも遅くない。背丈2メートルではもはや苗木とは言えないようだが、直植えしても来年以降確実に開花し、またどんどん大きくなるのであれば、12000円はとても安い。その一方で思うことは、狭い庭に植えれば、すぐに庭がその1本の桜でいっぱいになってしまうことだ。それでは桜に申し訳ない。それにわが家の近くにいくらでも桜の木はあるので、わざわざ自宅に植える必要はないとも言える。また、わが家の風呂の窓はとても小さい。そのため、庭いっぱいに枝を張るようになっても、花を楽しむことは出来ない。ならば風風の湯の露天風呂で毎年今頃になって開花を楽しむことで充分であろうか。
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 そう言えば筆者は何の花が一番好きだろう。今日はそのことに少し思いを巡らせた。薔薇はかなり好きだが、筆者に高貴な薔薇は似合わないだろう。ではスミレはどうか。その可憐さも筆者には似合わない。では牡丹はどうか。その貫禄は筆者には全くない。筆者の誕生花は韮の花と昔ラジオで聞いたことがある。それは小さな白い花だ。その点は昨日書いた白いスミレに似るが、韮の匂いは強烈だ。ならば筆者に似合いそうだ。ま、それは半分冗談として、真面目に筆者らしい花を考えると、これがなかなか思い当たらない。今さらもうどうでもいいかと思わないでもないが、一方で残りの人生で筆者にふさわしい花鳥風月の何かひとつを見つけたい。で、それが桜でないことは確実だ。では梅かと言えば、それも違う気がしている。話を少し戻すと、嵯峨のスーパーに行くのに、天龍寺前の商店街を歩かなかった。観光客でごった返しているからで、渡月橋をわたってすぐに東を向いて桂川沿いに歩き、富田渓仙が住んでいた家の角を北に曲がった。そこから10分ほどで1軒目のスーパーに着くが、渓仙の家から1分ほどのところにあった桜湯は数年前に廃業し、そして数か月前まではまだその建物があったのに、今日はもう新しい家のコンクリートの土台が出来上がっていた。渓仙に最も似合う花はもちろん桜だ。また渓仙が通った銭湯の名前が桜湯で、その銭湯に筆者は昔何度か利用したことがあることを家内とまた話しながら歩いたが、それが桜が満開になった日というのも乙なものだ。
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 桜が満開になった今日は桜湯の湯に浸かりたかったものだが、風風の湯ではすぐ目の前に桜の木が何本か植えられる露天風呂があり、またその桜の花の向こうに嵐山が見えて、頭上には三日月が輝いている。桜湯がなくなったことは残念だが、風風の湯が出来たことで大きな湯船に浸かることがとても便利になった。なくなったものを惜しむ一方で新たなものを味わえばよく、それが人生というものかと思う。さて、今日の写真を説明しておく。渓仙の家から西200メートルほどに観光客相手の土産店やレストランが並ぶが、最初の写真は昔家内が勤めていた大きな土産店の前で撮った。曇天でしかも午後4時半ほどであったので、鮮やかには映っていない。どの店もここ10年ほどの間に改装し、また経営者が変わったところが目立つが、今の季節は1年で最も観光客が多く、店にとっては掻き入れ時だ。それで観光客は嵐山の自然をじっくり楽しむというより、大勢の人に混じって観光気分を味わうことになる。嵯峨の竹林もそうで、今なら何語かわからない言葉を話す外国人観客の姿をたくさん見ながら歩くことが面白い。そのため、カメラを嵐山や桂川沿いの桜に向けると、必ず人や車が入り込む。2、3枚目の写真はある店の軒下から桂川を向いて撮ったもので、5回シャッターを切りながら、人や車が途切れず、ありのままの嵐山でもいいではないかと諦めた。2枚目左下は家内の下向きの顔が映っている。3枚目と同様、人や車の数が最も少ない写真を選んだ。2枚目の向こう岸には桜並木、3枚目の白い車のずっと向こうには渡月橋が見える。最初の写真の桜と、2,3枚目の上から垂れる近景の桜は、どれも造花だ。嵐山は人の手が何代にわたって入った山で、2,3枚目の写真に見える眺めはすべて人工のものと言ってよい。そういう嵐山には造花の桜が似合うのではないか。となると、筆者には似合うのは造花の花か。そう言えば、先日投稿したおもちゃのサボテンがいいか。
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by uuuzen | 2017-04-05 23:59 | ●新・嵐山だより


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