●嵐山駅前の変化、その424(マンション)
たるべきものがおおよそわかっていることはつまらない。かといって不慮の事故にめぐり合わせるのはごめんだ。そのふたつの思いの真ん中で確実に月日は経ち、少しずつ老いて行く。それは体が元気で、また配偶者や親族、親しい人が健在であれば、どおってことはない。



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だが、50くらいで死なないのであれば、なかなか難しい問題で、誰でもほとんど人に忘れされた孤独な思いのまま、すっとこの世から消える。その時に認知症になっていれば、死への恐怖もないかもしれず、却って認知症は神が与えた病ではないかとおも思ったりする。筆者の母は少しずつ認知症が進行中で、昨日のことを覚えていないが、毎日ひとりで家の中にいて、同じようなTV番組を見ていればそんなことはあたりまえのように思う。覚えておく必要のないことはどんどん忘れるに限るのであって、それが精神的にもいい。また、普段は思い出さない、思い出せないが、何かのきっかけで芋蔓式に思い出すことは、認知症でなくても誰にでもあるだろう。このブログは書いた尻から忘れているが、ごくたまに適当に拾い読みすると、書いた時のことや写真を撮った時のことをさっと思い出す。とはいえ、慣れで撮っている写真はそういうわけには行かない。今日は去年の今日に撮った駅前、厳密に言えば駅から徒歩1分のところに建設中であったマンションの写真を載せるが、白い塀を見ながら、日差しの具合を感じ、やはり11月下旬の味わいがあると納得している。前回は1か月ほど前に撮った。先ほどその時の写真と比べたところ、1階分だろうか、マンションが高くなっている。これ以上は高くならず、後の工事は内装などに重点が移った。4枚目の写真からは、わが家の裏庭の向こうに流れる小川ぎりぎりにマンションが建つことがわかるが、写真の右端に見えるのは駅前のホテルだ。マンション住民はホテルの宿泊客と窓辺で顔を合わせることがあるだろう。狭い地域に無理やり詰め込んで建てているからだ。そう思えば、以前の緑が多い料亭のままでよかったが、個人の中くらいの金持ちは大金持ちに駆逐される世の中となっている。以前の料亭の奥さんは、転居する1年ほど前に筆者に言ったことがある。「わたしらみたいな小企業はもうやっけいけしまへん」。そして跡継ぎもいないとなれば、土地を売ったお金で老後はのんびり暮らそうという気になるだろう。そういう境遇はまだ恵まれている。日本の家屋は半世紀の寿命がなく、長年のローンで買った家は、定年を迎えるともう無価値同然になっている。そう言えば、筆者は、所有する駐車場に隣接する、100坪近い細長い畑の持ち主からそれを買ってくれと言われているが、坪単価はたぶん50万円ほどだろう。となると5000万円で、嵐山地区としては安いが、他人の土地に囲まれた出入りが出来ない畑で、筆者も畑のままで使うしかない。所有者は高齢のため、もう畑仕事が出来にくくなっていて、持っていても固定資産税がかかるだけでは損なので、筆者に買ってほしいのだが、まるでばば抜きのようではないか。筆者が畑仕事が好きであっても、せいぜい10年ほどしか使うことは出来ない。そうなればまた誰かに売りつけるしかないが、買い手はまずない。土地を持っていても、それを売るタイミングを逃すと、後の子孫が損をする。その例がその畑と言ってよい。5000万円は筆者には全く用意出来ない金額で、聞き逃しているが、買う余裕があってもほしくはない。狭い裏庭で充分で、それが隣家を購入したために倍の面積となり、それだけでも毎年樹木を剪定するのに苦労している。
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 さて、深まり行く秋の中、自治会で春から予定されていた大枝へ柿狩りに行く話は頓挫し、今年の自治会の行事はもうすべて終わったも同然だが、少年補導委員の筆者はクリスマス近くに夜回りがある。来年は地元小学校で餅つき会もあって、少年補導委員の仕事は昔に比べて増えている。それは、女性会というひとつの大きな組織が解散し、その会が担っていた行事を引き受けたからでもある。餅つき会はそのひとつだ。少年補導委員は任期が2年といちおう決まっているが、わが自治会では毎年各種役員の総入れ替えをすることを規約で決めたので、筆者は来年は担当する必要はない。だが、なかなか雰囲気のいい会でもあったので、もうひとりの委員であるWさんとともに来年度も担当していいかと思っている。ただし、そのことをWさんには言っていない。Wさんとはこの半年の夜回りなどで、以前に増して親しくなった。そうしたせっかく育まれた間柄であるので、それがお互い自治会の委員を辞めてしまえば、もう会うことがなくなる。Wさんはマンション住まいで、Fさん宅のように気安くお邪魔することが出来ない。またWさんは独身でしかも定年退職しているから、自治会の委員を辞めれば、自治会との接点がない。そうであるから来年も少年補導委員を引き受けるというのは、Wさんは嫌がるかもしれない。Wさんが駄目なら、別の人を誘ってもいいかと思わないでもないが、適任者がいない。女性でもいいが、女性は夜8時半からの夜回りは酷な話だ。それで、来年度のわが自治会の少年補導委員が誰になるかは現時点では全くわからないが、それは自治会長の采配にもよる問題で、筆者は口出ししない。自治会長からもう1年担当してくれと言われれば引き受けるが、自発的には言い出しにくい。それに、やはり毎年違う人が担当した方が、自治会への意識が高まってよい。そのことを思って筆者は規約の文章をまとめた。
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 柿狩りの案を出したのは自治会長だが、大枝まで阪急電車とバスを利用する必要があり、また柿園では柿は食べ放題というが、園が提供するのはすき焼きで、それは一人前で4000円ほどする。それを食べに行くのが本当の目的のようなところがあって、家族連れで参加すると、1万円では済まない。他の家族がすき焼きを食べているのに、その脇で子どもに柿だけを食べさせるわけには行かないだろう。柿は2個も食べれば充分で、それで600円の入園料はいかがなものかとの意見もある。筆者は大枝には先日自転車で2,3度行き、すき焼きを提供する柿農園のそばも通ったが、電車とバスを利用してまで行くようなところではないように感じた。だが自転車では大変で、また徒歩となると往復10キロほどで、しかも半分は急な坂道であるから、たぶん誰もそんな方法では参加しない。それに自治会からいくら補助金が出るかにもよる。入園料程度は支払えるが、電車とバス代はその倍はかかる。それでFさんには強いて訊ねなかったが、早々となかった話にしようということになった。昔のように自治会でどこかへ小旅行しようという時代ではないのだろう。それも自治会長の采配によっては和気あいあいとなるが、古くからの地の住民と、建って10年も経たないマンション住民とでは、意識その他がかなり違って、仲よくなりにくい。それは個人差の問題でもあるが、筆者の見るところ、京都という閉鎖的な土地柄を思わざるを得ない。筆者は割合誰とでもすぐに親しく話すが、それでもたまに苦手と感じる人がある。そのことを顔に出さずに接しているが、それが嫌でたまらないことはめったにない。だが、とても馬が合うという人もめったにいない。それでもかまわずに、会えばぺらぺらとよくしゃべっている。そのいい例が風風の湯のサウナで、筆者にとってそこは自治会以上の社交の場となっている。もう来るべきものが見えている還暦を越えた人ばかりで、いずれは「あの人、最近見かけないね」と言い合うだろうが、肌を接するほどの狭い部屋に居合せた仲であれば、その時くらいは親しく話をしたい。
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by uuuzen | 2016-11-22 23:59 | ●駅前の変化


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