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●ビートルズの割れたレコードと女性ロボット
たくさん夢を見た。一度目覚めてからまた眠ったから、目覚める前に見た夢も記憶している。だが、目覚める前の夢の前半はいつもどおり記憶にない。今夜書くのは大体6つのエピソードになるが、全部がうまく辻つまが合ってつながってはいない。



この夢のつながり具合に関して興味がある。映画におけるカットのような形で夢もつながっているのかどうかだ。どうもそうとばかりは言えない気がする。鮮明に記憶する部分とそうでないところが、どのような連続性を持っているのか、あるいはそれがないままに一旦真っ白か真っ黒な精神になった状態でまた新たな夢を見始めるのか。今日の経験ではどうも後者ではないかと思う。一応今夜のブログの投稿のタイトルは、いつもの「夢千夜日記」同様、ふたつを挙げておいたが、6つの話ならば、本当はタイトルは6つ必要だ。それではややこしいので、よく記憶しているものに代表させた。それでも話としてつながらない夢をたくさん見たので、以下に書くとおりに見たとは確信が持てない。今日は見た夢の順序を思い出そうと何度も試みたが、それが出来ないところを見ると、一瞬の短い間にまとめて見た可能性がある。ここに夢を見ている時間の問題も浮上する。夢はどの程度の時間を見ているのだろう。そして見ていない間は先に書いたように、脳は何もイメージを描いてはおらず、そのために、目覚めた後に夢が断片的で話の流れが突如変化していることになるに違いない。そう思えば、以前書いたように、夢の順序はたいして問題ではなく、記憶している内容をつなぎ合わせて書いてもよいと思える。

母と一緒にいる。旅行でテーマパークに来ているのだ。母はある場所を訪れたいと言う。だが、そこはつまらない場所で訪れるまでもないことがわかっている。母にそのことを言っても聞かないので、助けを求めるために母の背後にいる妹に目くばせをする。そして妹から筆者の思いを母に伝えさせる。「お母ちゃん、そこは行っても100円で出来るゲームセンターしかないし、行っても仕方ないで」「いや、そこへ行きたいねん」。母は妹の言うことにも頑として耳を貸さない。この頑固さには困ったものだと思っている。次の瞬間、筆者は大きな窓が開いている部屋の中にひとりいて、手にビートルズのEPかLPのレコード・ジャケットを持っている。それが妙に膨らんでいてごわついている。中に何か壊れたものが入っているようで、ガサガサと動くものがある。ジャケットを見ると、リヴァプール・サンウドの他のグループの見知らぬたくさんの写真のほかに、63年のビートル4人の青い大きな写真が2枚並んでいて、しかもそれはしわくちゃになってジャケットからほとんどはがれている。『ああ、こんなになってしまっている。前の所有者の扱いが悪かったのだな。せっかく日本でも数枚しかない珍しいものを入手したというのに。本当に惜しいなあ…。ほかの人が持っているものをいつか確認しないと、元の完全な姿がわからないなあ…』。次にまたジャケットを見直すと、写真が別のカラーのものに変化している。おかしいと思いながらも、それも見たことのない珍しい写真なので、相変わらず貴重盤であることには変わりがないと気持ちを持ち直している。そして、あまりにジャケットがぶくっとして重いので、ジャケットの中からレコードを取り出してみる。中袋はない。出て来たレコードは黒で、埃もついておらず、状態のよい盤だ。LPのように大きくはないが、EPのように小さくもない。ふと、底の方に別の断片があることに気づく。それを取り出すと、割れたレコードの破片だ。全体の5分の3程度しかなく、またかなり分厚い。1センチほどはある。それが入っていたためにジャケットが膨らんでいたのだ。その破片のほかにも粉々になったものが底にあるようだ。破片のレーベルはオレンジ色で、ビートルズのレコードではないようだ。『誰がいつこんなゴミを中に入れたのだろう。こんなものが一緒に入っていたら、せっかくのちゃんとしたレコードに傷がつくではないか』。すると急にラジオから鳴っているような、あまりよい音質ではないビートルズの「イエス・イット・イズ」が突如流れて来た。好きな曲だ。ジャケットから取り出したレコードが鳴っているようだ。すぐにジョンとポールが一緒に歌うさびの部分が来た。ところがそれはよく知っているさびの部分とはメロディも歌詞も違う。それでいて違和感はない。『そうか、ビートルズはこんな録音もしていたのだ。こんな珍しい曲が聞けるとは長生きはするものだなあ…』。そう思った途端、曲はまたよく知っている『アンソロジー2』に入っている「イエス・イット・イズ」に戻り、そしてそのまま同アルバムにあるように、1965年にシングル盤として発売された「イエス・イット・イズ」に切り変わって進んだ。『なあんだ、そうか。今度はあの『アンソロジー2』ヴァージョンか。つまらないなあ…』。そしてさきほどの初めて耳にしたさびの部分はもう二度と再生されないことを知ってさびしく思っている。
 次に神社の祠のような朱色の屋根と白い壁を持ったお土産店の店先の露台に座っている。従姉やほかにも親類の女性が2、3人いる。その土産店は休みで、店内には入れない。それに全く同じ形をした店が通りを挟んで向こう側にもこちら側にもずらりと並んでいて、ずっと向こうにまで続いているのが見える。通りはすぐ向こうで緩やかに曲がっているので、向こうの方の店の正面がよく見える。とにかく店は真っ白、屋根は朱色で、それが空の青によく映えている。しかしいつまでもそこにじっとしているわけには行かず、みんなどうすればよいかと不安顔だ。なぜこんなところにいるのかもわからない。観光地らしきところに来ているようなのだが、人はほかに誰もおらず、しーんとしている。すぐに場面が変わって、目の前に大きな工場らしきものがあって、大型トラックの荷台に盛んにミサイルの空になった円筒形の空洞の鉄がブルドーザーによって運び入れられている。ガラン、ガランと大きな音を立てながら、何十本ものトタンで出来たような空のミサイルを積むが、それがいっぱいになった頃、急に荷台は大きな顎のように閉じてミサイルを飲み込み、それらを1個の四角い弁当箱のような形をした鉄の固まりにしてしまう。次に顎が開いて大きな鉄の塊はそのままレール上にゴトリと移動させられ、するすると真っ赤になった溶鉱炉の火の中に進む。鉄の塊は表面に半円形の溝が辺に平行して1、2本走っていて、パソコンのハード・ディスクが入った箱のような感じだ。それが大きな火花を盛んに上げ、今度は真っ赤な塊に変化してこちら側に向かってレール上を運ばれて来る。これら一貫したオートメーション化の作業を見下ろせる高台に立っているのだが、従姉や他の親類のおばさんなど、みんな言葉もなくこの激しい様子に呆気に取られている。だが内心、こんな場所を見るためにいるのではないと思っている。筆者はそれでも『ミサイルがあのように鉄の固まりになることはいいことだ』と喜んでいる。
 次に筆者はひとりで渓流沿いにいる。すぐ下を見ると、河川敷に知り合いのおじさんがにこにこして立っている。河川敷のあちこちにぱらぱらと人がいる。河川敷は砂利がいっぱいで広く、川の水はずっと向こうに見える。筆者の足元がそのおじさんの頭の位置より高いので、話をとにかくよく聞こうとしてそのおじさんに言う。「そこへどうしたら下りられますか」「すぐ向こうに橋があって、そこからすぐに下りられるよ」。言葉にしたがって河川を山の方に遡って歩むが、どこまで行っても橋はない。それに河川敷に飛び下りるにはかえって地面が高くなって行く。また、道幅がますます狭くなり、歩むことも困難になる。引き返そうと思い、来た方向を振り返るが、体をUターンさせることも困難なほど道が狭くて身動きが取れない。困ったなと思っていると、急にロープウェイのゴンドラが目の高さのところにさっとやって来た。どうにかそれに飛び乗ると、そのまま来た方向へと進んで行くが、河川敷からはかなり高く、はるか下に見える。また、ゴンドラとは言うものの、まるで扉のない粗末な貨物列車の箱だ。昼間で明るいため、壁の節のたくさんある材木がいかにも安っぽく見える。そこには外国人の男女が何人か乗っているが、見知らぬ人ばかりだ。箱は河川をたちまち離れて、急に方向を90度変えて、見知らぬうす暗いビルの中に到着する。そこでは若い女性ロボットが1体あって、それが攻撃をしかけて来るというので、ビル内部の眼鏡をかけたある男性は、対抗するために手づくりで
特殊な小さな機関銃を作っている。それはまるでちゃちなプラスティックの模型に見える。ロボットの方は顔はキュートだが、体は全身黒い鎧で固めて逞しい。その女ロボットがどのような攻撃をしかけて来るのかわからないが、とにかくパワーのあることはわかる。ロボットは相手もいないのに、まるで格闘技のようなポーズをさまざまに取りながら、どんな相手がいつ登場しても相手になってやるといった素振りを見せている。一方、男性の作っている機関銃は厚さ10センチ、直径50センチほどの回転ドラムをハンドルで回して弾を発射させるもので、ドラム周囲には筍サイズの弾丸から、ちょうど星形の砂と同じ形をした砂塵弾まで、全部で大小10種程度が大きさの順にきっちりとセットされている。男性は言う。「この特殊機関銃さえあれば、どんな対象でもまるでミンチ肉のような粉微塵にしてしまうことが出来る…」。その言葉を聞きながら、改めて最も大きい筍サイズの弾丸の隣にある最小弾丸の星形微細弾丸を粒をよく見る。すると、ひとつずつにちゃんと刺がついている。『ああ、この刺によって体を粉々にしてしまうのだな』と思ったところで目が覚めた。


馬鹿らしい話の連続で、脈絡は何もない。思い当たることもない。それがまた面白いと言えば言える。夢を見た後、『ああ、あの部分はあれが影響したな』と自覚がはっきりある場合、何だか種明かしを自分でしてしまった味気なさがつきまとうが、上記の夢のように、全くアホらしい内容の連続で、しかも何ら思い当たることがなければ、それこそ完全な創作のような気がする。また、久しぶりに音楽がはっきりと聞こえる夢を見たので、なおさら書いておこうと思った。音楽の夢の場合、その聞こえるメロディは今までに聞いたことのないもので、目覚めた直後はしばらく記憶していて、ハミングで歌えるほどだが、今回の夢ではごく自然に「イエス・イット・イズ」の新たなさびに連なったいたので、よけいに夢の中では感激した。溶鉱炉や神社風の店の連なりはきわめて印象深い絵画的な点で記憶に鮮明だ。ここには詳しく書かないが、現実にはあり得ないイメージの細部がまざまざと見え、その点、夢を見ながらも「おかしいな」と思っいる。夢だと知りながら夢から目覚めないので仕方なくそのまま夢の中にいるという気分だ。こうして文字にしてしまうと、夢のイメージは新たに鮮明に固定されることになるが、そのことがまた後日の夢に別の形で登場するかもしれない。まだそう思い当たることを経験していないが、もしそんなことがあればどうなるかちょっとした興味はある。全くアホらしいことではあるが…。
by uuuzen | 2005-12-17 23:59 | ●【夢千夜(むちや)日記】
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