●ムーンゴッタ・2017年2月
REAT AGAINという言葉をトランプ大統領はよく使う。国が大きくなったり小さくなったりするのは、月の満ち欠けのようだが、アメリカをグレイト・アゲインするとは満月のような状態を望んでのことだろう。



d0053294_01473353.jpgトランプ大統領のニュースは毎日日本のTVで放送され、これまでの大統領では最も顔がでかい印象はあるが、実際顔はでかそうで、満月のようだ。だが、満月の夜は狼が吠えるというように、不吉なことが起きるたとえにも使われる。そう言えば、日本の首相がトランプの別荘に招待されてゴルフをするとかで、今回の対談は満月の日に行なわれ、安倍さんは明日帰国する。アメリカの天気はどうなのかと思うが、日本と違って巨大な国土なので、各州によって天気が違うのだろう。フロリダでは満月が見えていると思う。それを見ながら、偉大な対談であったと両者が思っているのかどうか、首相の帰国後に日本の経済がどのようになるのか、不安の方が大きいのではないか。そして何年も経ってから、満月の日に合わせて首相が招待されたのは理由があったなどと言い始める者が出て来るかもしれない。で、筆者はほとんどトランプ安倍の対談に関心はなく、ここ数日はTVでニュースをまともに見ていない。そう言えば今週の火曜日、風風の湯で、毎日上桂から通っている67歳の男性と湯船に腰をかけて話した最後のその人の言葉は、「坊ちゃん育ちやからね」であった。誰のことかと言えば、安倍さんのことだ。67歳は筆者より2歳年長だけで、同世代と言ってよいが、その人は筆者のことをどのように見ているのだろう。互いに名乗らず、また筆者は自分の仕事その他のことを全く話していないので、どのように思われているのかはわからない。その人は温泉が出来た当時から1日も欠かさず、正確に言えば、温泉が休みであった2日間以外は毎日通っているが、昼間に来ることもあるようで、筆者が行く時は必ず会えるとは限らない。それでも話をするようになったここ1、2か月ほどは、たいてい筆者と同じような時間帯に訪れるので、話はしなくても挨拶くらいは交わす。先日の火曜日は2,3分は話したが、日本がこの半世紀の間、どのように変わって来たかを、若者の仕事、つまり収入、暮らしの面からざっと意見された。「わたしが若い頃はまだ中卒がたくさんいましたが、彼らは丁稚奉公のようなことを10年すれば一人前になって結婚し、家も買えたんですけど、その後の日本がどうなって来たかと言えば、すっかり若者が夢を持てんようになりましたな。アベノミクスも失敗で、とんとTVでもそのことを言いませんが、潤ったのは大金持ちだけで、そのおこぼれが下々には全く落ちて来まへんでした。安倍さんは坊ちゃん育ちやからね」といった内容で、経済的に苦しい少年時代を経験したことのないような人物には平均以下の貧乏人の暮らしぶりをよくしようという気甲斐性がないということだ。それを言えばトランプも同じで、王宮のような別荘を持って、そうでない貧しい白人のためにどれだけ頑張れるかとなると、ふたたびグレイトになるのは日本と同じく大金持ちだけのことではないかと予想する。金を持つ者がますますそうなる社会で、トランプに投票した人たちが騙されたと気づくのはそう先のことではないかもしれない。
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 国の経済が月の満ち欠けのように変化するのは当然だ。栄枯盛衰は何にでもある。太陽でもいつか燃え尽きる。人間もそうで、先の67歳の男性は、両親がともに69で亡くなったので、もう2年すれば自分も死んでおかしくないということを以前笑いながら筆者に言った。「あー、あの人最近見かけへんなと思った時は、もうわたしは死んでいまっさかいに」。毎日温泉に通っているからには、それが途切れた時は何か大きな変化があったと思ってよく、筆者はその言葉を聞きながら、本当にいつまでその人と風呂場で話すことがあるのだろうと思った。まさかその人が69で死ぬとは思わないが、そうなって不思議ではないし、また筆者が先に死ぬかもしれない。60後半に入ると、そんな思いが以前にも増して現実性を帯びて迫って来る。仮にその人も筆者も80歳になっても同じように温泉で話をしているとしても、それまでの10数年はすぐに過ぎ去るような気もする。ま、そんな状態であるので、今の若者が昔に比べて夢がないのかあるのか、あまりそんなことに関心もなく、どのような社会であっても若者はそれなりに苦しいと思っている。老人になると若さが羨ましいとよく言うが、では20歳に戻れるとして実際に戻りたいかと言えば、そんな気はない。戻りたいと思って戻った人は結局同じ人生を歩むはずで、苦しいことを繰り返す必要はないではなか。また、苦しい人生の中にも小さな幸福を見つめながら生きて来たというのが実感で、その苦しさは経済的な困窮が一番大きかったとも思わない。年齢を重ねて行くことは月の相が変わって行くのと同じで、最も輝かしい満月の時代があれば、その後はまた真っ暗な新月に向かう。それを老人からまた若者に戻りたいと言えば、自然の摂理に反することであって、若い気分だけ持つようにすればいい。何が言いたいのかまとまりのない文章になっているが、トランプ安倍対談の後、日本の景気がよくなっても、その恩恵を被るのは大金持ちだけで、大多数の庶民は逆に暮らし向きは悪化すると思っておいた方がいい。それでも逞しく生きて行かねばならないし、またその気力は大多数の人にはある。その考えをアメリカに当てはめると、貧しい白人も同様ではないかと思う。そこをトランプがそうした人の心をくすぐるようなことを言って大統領になったが、本音は自分や取り巻きの経済安泰が一番のはずだ。日本でも同じことだ。さて、また大雪が降ると言われ、同じような天気が日曜日まで続くとの予報があったが、昨夜は1時半頃に裏庭を見ると雪が10センチほど積もっていた。念のために1日早い満月の写真を撮っておいたが、最初の写真がそれで、合歓木に雪が積もっているのが見える。ただし、写真の下方の白っぽい塊は雲だ。今日は小雪が一時的に舞ったが、昨夜と似た天気で、雲の晴れ間から満月が顔の覗かせた。2枚目は午後7時半頃で、雲の間から一瞬月が見えたが、その後は厚い雲に覆われてさっぱりであった。それで数時間後にまた外に出て空を見上げると、くっきりと満月が見えた。下方に見えるのは枝垂桜の枝だ。それが満開になった状態で満月の写真が撮影出来ればいいが、満開の時に満月にはならないだろう。また月の昇る方角が違っているかもしれない。ともかく、今月もグレイトなフル・ムーンが見え、その写真を撮った。小さな幸福と言える。生きている限りはそれを求めるのが人間で、株がいくら値上がりしたとは、筆者には全く関心がない。
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by uuuzen | 2017-02-11 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編)


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