●生き延びた金のなる木
のなる木という名前の観葉植物がわが家にある。昔何度か育てたが、みな長くて数年で枯らしてしまった。金に縁のない人生なので、さすがに金のなる木も長生きしてくれないと変に感心している。



家内の妹からはよく電話がかかって来るが、先日の電話で家内は金のなる木がとても大きく成長していることを聞かされた。筆者はその話を家内から聞きながら、金に不自由しない家ではやはり金のなる木はどんどん大きくなるのだなと言い、家内と笑い合った。そこで考えると、金のなる木が大きく成長することは、陽当たりがよくて手入れが行き届いているからで、それは金持ちのイメージにかなう。筆者は週に一度の水やりも忘れるほどで、またいかに寒い時でもベランダに出したままの放任主義であるから、金のなる木もすねてさっさと死んでやるわいと思うのだろう。つまり、金持ちが育てるとぐんぐん成長し、貧乏暇なしが育てると、さっさと存在を消してしまう。それだけ金のなる木は正直で、育てる人の経済状態に沿う。もちろん経済的に貧しい人でも陽当たりのよい部屋に住み、また金のなる木を育てるのを楽しみにしている場合は多々あるだろう。そのため、金持ちの家に金のなる木がよく育つとは言い切れないが、実際はやはり違う。金持ちで金のなる木をすぐに枯らす人は、そのうち貧乏人へと没落する。その反対に経済的に余裕がなくても、金のなる木をうまく育てる人は、いずれ金持ちになる。まさか筆者がそんなことを信じているのではあるまいと思う人があるかもしれないが、信じている。それで、金のなる木をいつも枯らしてしまう筆者は今後も貧乏人のままだが、それでもいいとどこかで思っているところがある。だが、少しずつでも大きくなるのを実感することは楽しい。今ベランダにある金のなる木は、確か数年前に小さな苗木と言えばいいのか、高さ10センチに満たないものを家内が勤務先でもらって来たと思う。それに水を毎週与えていると、ベランダは南向きなので、それなりに大きくなって来た。高さ30センチほどになった時、大きな鉢に植え変えた。それで安心したのがよくなかった。大きくなれば炎天にも極寒にも強いだろうと思い、去年の今頃、冷たい夜に水を与えてそのままにしたが、その夜は特に寒く、たくさんあった肉厚の葉の大半がその後数日で褐色が目立つようになった。もう手の施しようがない。茎はどこもぶよぶよですっかり枯れている。それで思い切って鋏で枯れた葉や茎を切り取った。すると、根元に近い極太の茎と言えばいいか、幹と言うべきか、ほとんどそれとその周囲の数えるほどの葉だけの姿になった。また、ベランダに出さずに部屋の中に入れてやったが、それで元気を快復し、春を迎えることが出来た。その後また少しずつ葉を出し、以前ほどではないが、どうにか金のなる木とわかるほどにはなっている。
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 そしてまた極寒の季節を迎えたが、二度は同じ過ちをしたくない。それで昨年の12月上旬に、大きな透明のビニール袋で全体を覆った。被せた後、その袋の裾を鉢の下にたぐり寄せると、1個だけの簡易音室といった雰囲気になった。鉢は10キロほどはあるので、その重みで下にたぐり寄せたビニールが外に出て来る心配はない。だが、復路があまりぴたりであれば息苦しいかもしれず、てっぺんを7,8センチほど切り裂き、そこから空気が通るようにした。また水やりはその隙間からする。それで去年のように寒さで枯れることはないと筆者は思うのだが、昨日の夕方、天気予報で雪が降ると聞いた家内は、その袋の隙間を閉じると言い出した。そこまでする必要はないと筆者は言ったが、年に一度あるかないかの大変な寒波が来るので、それくらいのことはしてやるべきだと主張し、洗濯バサミを持って来てその隙間を閉じた。そして、昨夜は雪は降らなかったが、眠っている間に降ったらしく、朝5時頃にあまりの寒さで目が覚めた。外はどんよりしていて、窓を開けると雪だらけの世界になっていた。そういうことになれば、早朝に雪下ろしをすることを昨夜は決めていたので、早速跳び起きて自転車置き場に向かった。2年前の大雪でその屋根が倒壊し、工務店に頼んで新しくしてもらったのだが、安く上げるためにオプションのつっかえ棒は用意してもらわなかった。それで片持ちの形で、屋根の雪が20センチ積もるとまた倒壊する可能性が大きいので、必ず雪下ろしをするように言われた。去年も1日だけ大雪の日があり、15センチほど積もったので早速雪下ろしをした。今朝は7時にその屋根を見ると、何と25センチほどはある。脚立を用意し、30分かかって箒で全部地面に下ろしたが、雪は降り続ける。それで5時間後の正午にまた雪を下ろした。今度は15センチほどだ。京都女子駅伝の中継を見ると、ランナーが雪まみれになって、前髪に雪が積もっている。この調子では夕方の5時にも雪下ろしをせねばなるまいと思って、また屋根を見ると、今度は7,8センチとさらに嵩が減っていた。だが、油断は出来ない。明日の朝7時にまた25センチほど積もっているかもしれない。それはさておき、これを書いている3階のベランダを昼間に確認すると、厚さ15センチほどの雪の布団が出来ていて、ビニール袋で覆った金のなる木もすっぽりと真っ白になっていた。そして家内が洗濯バサミで頂上を閉じたおかげで、中に雪は入っていなかった。筆者は雪を甘く見ていた。雨と違い、軽い雪は風に乗って斜めに移動し、予想外のところまで雪は積もる。ベランダ上には当然屋根があり、金のなる木の鉢を置いている場所は雨がかからない。それでも雪まみれになったのは、雨と雪を同じように考えては駄目なことを知らしてくれた。1年に1回あるかないかの雪なので、どのように降るのかあまりイメージ出来ないなのだ。ともかく、今年は厄介な日を金のなる木は家内のアイデアで枯れずに済んだようだ。ビニールの覆いは3月中旬までしておこうと思うが、それなりに手間をかけてやると植物は長生きするということだ。それに、そのように気分の余裕があると、福の神も微笑み、多少の金運をもたらしてくれるかもれない。だが、そんな当ては何ひとつない。宝クジを買うのは馬鹿らしいし、かといって筆者は収入に結びつくことをほとんどこれまでまともにして来たことがない。そうそう、筆者は小銭入れもまともに持たないが、家内に言わせると、財布を持たない筆者は自分で金運を避けているとのことだ。財布に愛着がある人は、自然とそこにお札が舞い込むらしいが、筆者もそう思う。
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by uuuzen | 2017-01-15 23:59 | ●新・嵐山だより


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