●ザッパ家の家財売り出しオークション
れとほ通信の大西さんからメールで、ジュリアンズ・オークションにザッパ関連のいろんなものが出品されることを教えてもらったのは2,3週間前だったと思うが、今日ザッパ・ファミリー・トラストからそのオークションに関するメールがあった。



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以前はザッパの新譜をザッパ・ファミリーが運営する会社に注文していたが、その際に筆者のメール・アドレスが登録されているので、ザッパの新譜などを買う顧客全員に、アーメットの考えによってメールが送られているのだろう。もうザッパ・ファミリーから何も買うことがないと思っていたので、今日のメールは何となくまだつながりを感じさせて嬉しい。それはさておき、一昨日はアレックスからのメールの内容について書き、筆者はイラストの印刷物はほしくないと書いた。ジュリアンズ・オークションで出品されているザッパ家にあった品物は全部で500点ほどで、大きなものは家具、小さなものは本やちょっとした置物などで、住んでいた家がレイディ―・ガガに売れたので、今度はいよいよその中にあったものを処分しようということだ。また、本当はもっとたくさんあるはずだが、ザッパには男と女がふたりずつ子どもがいて、4人で分け、大切なものは彼らが保存しているだろう。気になるのはテープ収蔵庫にあった膨大なテープやフィルムの行方だが、これはアーメットが別の場所に移し、目下アレックスらに全部調べさせている。つまり、大きく分けてザッパの財産は家と家財とテープということになるが、前2者は売ってしまい、テープ類は今後商品化して会社の運営に充てるということだ。もちろん家や家財の売却額も大きいが、4人で分けるとそうでもないかもしれない。ザッパの名声からして、家財はとんでもない高価格での落札は期待出来ないだろう。500点近い出品物をざっと見たところ、ザッパ・ファンがほしいのはやはりザッパが描いた絵やアルバムに写っているオブジェや衣服などのはずで、筆者もいくつかはほしいものがある。だが、最低でも10万円という見積もりで、また手数料や送料がその5割はかかるはずで、一昨日のイラストと同じように、最初から無理かという思いが強い。
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 このオークションは11月4日にライヴがあるようだ。品物が多いので2回に分けるようだ。ネットからも入札出来るが、ネットで最高価格を入れていても、ライヴ当日にそれを超える価格になるかもしれない。それを予想してネットでは高値を入れておくべきなのだろうが、ヤフーのネット・オークションと違って、自分が入札した価格で落札される。つまり、スタート価格が500ドルで、1000ドルを入れ、次点が誰もいないか、あるいは500ドルであっても、1000ドルで落札ということになる。これを専門用語でどう言うのか知らないが、ネット・オークションのように次点の者よりわずかに高い金額で落札出来るとは限らない。そう言えば筆者はそういう業者のオークションに入札して絵を買ったことがあるが、スタート価格より1万か2万高い値段をつけた。それで落札出来たが、おそらく筆者以外に入札しなかったと思う。その読みが難しい。同じ業者のオークションで昔わずか数百円の差で落札出来なかったことがあり、それを今も悔やんでいるから、自分がこれだけ出せるという価格をつける方がよい。だが、それは数万円程度のものならいいが、家のような不動産となれば話は別で、筆者は隣家を入札で買った時、知人にその価格を訊かれ、相場より2、300万円は多く買ったようだと言われた。専門家はいろいろと比べる資料があり、それによって妥当な価格を知る。だが、素人ではそれは無理で、それでほしい場合は多少無理をして高値をつける。同じことは妹も昔経験した。母が住む家を京都で見つけるのに、ちょうど手頃な空家があった。競売物件を見つけたのだ。妹はどうしてもほしく、結果的に相場の数百万円ほど高くつけた。次点の入札額はわからない仕組みだが、たまたま何かの伝手でその次点者の情報がわかったのだ。読み違いで数百万円高く買ったことになるが、どうしてもほしいのであればそれくらいは安いと考えるべきだろう。物には人それぞれの値段がある。ある人には1000円でも高いと思えるものが、ある人には10万円出してもかまわない。そのように価値観が違うので世の中はうまく回っているということも出来る。筆者が買うのは本や絵がほとんどで、そういうものに興味のない人は、旅行したり、お洒落をしたり、また高級レストランで食べたりすることを選ぶが、どちらがあたりまえかと言えば、筆者のような者は頭がおかしいと思われる。本は図書館に行けばただで貸してもらえるし、絵は美術館に行けば名画がいくらでも並んでいる。それをなぜわざわざ大金を出して買うのか。それで腹がふくれるのか。かくて、家に1冊もろくな本がない家や、一生美術館に行かない人が大勢いる。だが、頭が悪いのは筆者の方だ。なぜなら圧倒的に筆者のような人物は少なく、意見は無視されるからだ。大多数の意見が真実であり、それが民主主義ということだ。ノーベル賞もそのように決まるのだろう。ボブ・ディランが選ばれたことで、今後はロックやポップスなど、世界中の人が知る有名人がもらう時代になりそうだ。陰で人知れずこつこつといい仕事をする人は一生光が当たらず、人間は不公平だが、それが人間だ。若者はそれが納得出来ないが、高齢者になるとわかる。それに、不公平であるが、それにさして不満を抱かずに、自分は自分と思って好きに生きることが出来る者が人生の本当の勝ち組というものだ。
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 ザッパが所有していた家財などが売りに出されているのを見ると、筆者が飽きもせずに買っている本や絵が、同じような運命をたどることを思う。それどころか、価値を知らない家内や息子はおそらく無料同然に業者に引き取ってもらうか、金を出して持って行ってもらうだろう。そう考えると、生きている間に処分すべきと思うが、それがなかなかそうは行かないのが人間で、それはザッパのことを思ってもわかる。また、ザッパが子どもをひとりしかもうけなければ、そのまま財産をその子が継ぐが、4人いれば4人で分けることになり、まず家を処分することになる。普通は長男が継ぐが、そういう日本的な家の考えはザッパ家にはなかったのだろう。それどころか、これも大西さんからのメールで先日知ったが、長男のドゥイージルは「ザッパ・プレイズ・ザッパ」というバンド名を使わないように決めた。次男のアーメットとの仲がどうやら決定的に悪くなっているようで、4人はみんなそれぞれ勝手に生きている。それはどの家庭でも同じだろう。だが、今回のジュリアンズ・オークションで思うことは、長女と長男の品物はないのに、次男と次女のそれがいくつか出品されていることだ。アーメットの場合は額入りの自作の絵、ディーヴァの場合は、専門とするニット作品だ。これらはまだ値がついていないか、また見積もり価格もさほど高くないが、家にあったものというより、今回のオークションに便乗して持ち物を出品しているという感じだ。そのため、ザッパとは直接的には何の関係もない。それを言えば、500点の多くはザッパ家にあった飾り物で、ザッパのサインが入っているわけではなし、またこれまでインタヴュー雑誌にその写真が載っていることもなく、落札してもザッパ家所有とは他者からは思われず、家宝としてさほど価値があるものではない。やはりザッパの手垢、体臭がついたものがよく、そうなるとザッパが着用した衣服となるが、サイズが合わない。そこで筆者がほしいと思うのは、アルバム『ワカ・ジャワカ』の裏ジャケットに写るザッパが着る青のヴェストだ。これが359番目に見積もり価格として800から1200ドルの価格がついている。そこに達するのか、あるいは何倍もの価格がつくのか、予想がつかない。ヴェスト1枚で12万円は高いが、ザッパが着ていたとなると記念になる。筆者が一番ほしいのは、カル・シェンケルが作ってアルバム『バーント・ウーニィ・サンドウィッチ』のジャケットに使われたオブジェで、365番だ。かなり褪色しているが、かえってクルト・シュヴィッタースの作品のように貫禄が出ている。これの予想価格が1000から2000ドルはかなり安い。20万円ならほしいという人はたくさんいるだろう。おそらく最も高値になるのは、ジョンとヨーコがザッパに送ったはがきや本ではないだろうか。これはザッパ・ファンよりもジョン・レノンのファンが高値で落札するかもしれない。世界には信じられないほどの大金持ちが大勢いて、500点全部をまとめ買い出来るだろう。だが、そういう人はザッパのファンではなく、もっとほかのミュージシャンや物に金を使う。それでうまく世界が回っている。
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by uuuzen | 2016-10-28 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編)


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