●『WHO THE F*@% IS FRANK ZAPPA ?』アレックスのメール51
画の公開がアメリカではあったようだが、ザッパ・ファンが日本の何倍ほどいるのかと思わせられる。その映画はザッパの曲名を引用して、『EAT THAT QUESTION』と題するドキュメンタリーだ。



ザッパがインタヴューで語った映像をまとめたもので、ドキュメンタリーの切り口として面白い。他人がとやかく言うことよりも、ザッパ自身の言葉を通す方がザッパの考えがより純粋にわかるとの考えだろうが、ザッパがカメラの前で語ったインタヴューからどういうものを選び、どう編集するかはザッパの考えが及ばないので、結局はそこに編集者の思惑が入る。それはともかく、その作品はアマゾンですでに販売されているが、日本盤が出るかどうかはわからない。あるいは筆者の知らないところで話が進んでいるのかもしれないが、ザッパの仕事を総括する映像作品が没後四半世紀を経ていよいよ活発化して来ていて、それに伴って新たなファンが生まれて来ているようだが、アメリカに比べて日本ではどうなのだろう。今日はTVでハロウィーンがいつ日本で根づき始めたかのちょっとした特集をやっていたが、一気に知られるようになったのは2009年だったか、とにかく意外に新しい。東京では仮装した若者が渋谷に繰り出して大騒ぎになることがここ2,3年はNHKのTVでも報じられるが、筆者がよく記憶するのはアメリカで日本人留学生が訪問した家の住民から射殺された事件だ。「フリーズ」を「プリーズ」と聞き間違ったとのことだが、実際は「freeze」の意味がよくわからなかったからであろう。仮装して見知らぬ家を訪れれば、それは不審者と間違われても仕方がない。日本のハロウィーンで騒ぐ若者はそういう真似をすることはなく、街を練り歩くだけだが、お祭り好きな日本がハロウィーンで騒ぐというのは、それだけ昔に比べてうさ晴らしを必要とするほどに世の中が息苦しくなって来ているからかもしれない。ハロウィーンの次はイースターとも言っていたが、外国の宗教的な祭りが日本ではその宗教の部分を無視して持ち込まれ、単なる浮かれ騒ぎとなることに眉をしかめる人がいるが、何かが流行るとはそういうもので、いずれ熱は冷めるだろう。それはさておき、筆者がハロウィーンを知ったのは10代のいつだったか、1960年代にはカボチャのお化けの小さな人形を目をしていた。そして20代になってザッパを聴くようになり、やがてザッパがバーキング・パンプキン・レコードという会社を設立してハロウィーンのカボチャ、つまりジャック・オー・ランターンをロゴマークに使った時は、ハロウィーンがより身近なものになったと感じたが、その80年代初頭はすでに百貨店の菓子売り場などではカボチャのお化けの容器に入ったチョコレートやキャンディがよく売られていて、ハロウィーンは決して珍しいものではなかった。そして、それからしばらくして生まれた子どもたちが今のハロウィーンで仮装して騒いでいる世代で、何でも根づくのには20年ほどかかることを思う。その一方でザッパがせっかくハロウィーンに因んで特別のコンサートを毎年開き、またそれを会社のロゴマークに使っていたのに、日本ではほとんどザッパからハロウィーン・ブームが広まったとは思えないことが残念だ。そのためでもないが、今の若者がハロウィーンで仮装して騒ぐことは、何だが馬鹿らしく、また少しも最先端の流行ではなく、全く流行遅れの無様なことに見えるほどだ。何が言いたいかと言えば、ハロウィーンが日本で広まっても、ザッパは全くそうではなく、アメリカのものなら何でも日本で人気が高まるかと言えば、全くそうではなく、いわばよくないものをもっぱら猿真似する日本だ。
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 今日アレックスから久しぶりにメールがあった。TVでハロウィーンについてあれこれ知らされたことと合わせると、ザッパの思いがアレックスに乗り移り、アレックスからハロウィーンのプレゼントが届いたような気分だ。予期していたように、今日のメールは、アレックスが始めたザッパのドキュメンタリー映画を作り、またザッパのテープ収蔵庫に眠っていたフィルムや音源を安全な形にデジタルで記録し直すという作業のための企画への支援者に対する品物の送付についてだ。全部で15,6の質問があって、それに順に答えて行って、最後に送料が記された。20ドルほどで、案外安かったので安心したが、即座に入金すると、その受付が完了した画面が出た。また、当初約束された品物のうち、送料が嵩みそうなポスターを筆者はほしくないと伝えた。ポスターを貼る壁がなく、また貼りたいと思わないデザインでもあったからだが、もらえるものは何でももらっておこうと考える人の方が多いだろうか。不要のチェック欄には小さな文字で、その費用を企画の支援に回すといった意味の文章があった。つまり、アレックス側にすれば、当然の権利のあるものを全部ほしいと申告してもらうより、なるべく支援者に発送する品物は少ない方がありがたい。筆者がポスターをいらないと伝えたのは、多少はその思いを汲んだところもある。また、もらえる品物はどうしてもほしいというほどのものではない。そのため、送料が1万円ほどすればどうしようかと思っていたが、幸い20ドルほどで済み、後はそれらが到着するのを待つだけとなったが、11月中に届くのか、あるいは来年になるのか、そのことは記されていない。それよりも筆者が心待ちしているのは、3枚同時発売されるザッパの新譜だ。アマゾンに注文済みで、それがいつ発売であったのか忘れたが、日米と発売日はほとんど変わらないようになったので、今月下旬か来月上旬には届くだろう。3枚同時発売というのは、ハロウィーンに因んだことで、ハロウィーンと言えばザッパ・ファンにすれば何よりザッパを連想する。そんな若者が日本では今後もあまり増えないとは思うが、筆者はそんなことはどうでもよい。そうそう、15、6の質問欄に、ザッパのどの曲が最も好きかというのがあった。1曲に絞ることはどのザッパ・ファンにとっても難問だが、筆者は最近よく思い出す「ZOOT ALLURES」と書いた。そう言えばこの曲は先ごろ発売された『ZAPPAtite』の最後から2曲目に入っていた。最後はアンコールみたいなものなので、ザッパのベスト・アルバムの最後を飾る曲が「ZOOT ALLURES」と言ってもよい。「虚飾の魅力」という意味だが、フランス語の「zut alors」(クソッ!)に通じるとされ、なかなかザッパらしい曲名だ。ハロウィーンで仮装騒ぎをする若者たちもいわば虚飾大好きであって、すっかりアメリカ文化が根づいた日本でも虚飾が氾濫し、それが美の本質と思われている風ですらある。
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by uuuzen | 2016-10-20 21:11 | ●新・嵐山だより(特別編)


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