●嵐山駅前の変化、その412(脇道沿いの空地)
寿える」と書いた看板が上桂駅前にある。それが長い間、どう読み、また何を意味するのかわからなかった。実は今もそうだが、ある日「ジュエル」で「JEWEL」のことかと思った。つまり、宝石屋だ。



だがそれにしてはあまりに安っぽいセンスで、紛い物を売っている店に思える。若者向きの2000円程度のイミテーションだ。庶民的な街の上桂駅前なので、きっとそうだろう。だが、その近くをこれまで何度も自転車で通りがかりながら、どういう店かは確認いたことがない。それほど筆者には存在感のない店で、「寿える」が「JEWEL」を意味するのかどうかなどどうでもいいのだが、なぜそれを思い出したかと言えば、先日MIHO MUSEUMで大量の宝石を見て来たからでもある。女はだいたい宝石に目がなく、男は結婚してほしい女には年収程度の宝石をプレゼントすることになっているが、女はそれを当然と思っているから、日本では宝石屋は永遠になくならない商売だ。それで「寿える」は結婚指輪を売る店かと思ってもみるが、庶民的な街では最もよく売れる結婚指輪はたいした値段ではないだろう。そうそう、家内の姉は宝石好きで、筆者が作ったキモノに合わせて大丸百貨店の外商からエメラルドの帯留めを買ったことがあったが、その価格が筆者の訪問着代の10倍近くであった。しかもその帯留めを使用したのは一度か二度で、女はそういう金の使い方を好む。それはどういうことかともっと言えば、身内には大盤振る舞いをすることは嫌うが、他人にはきっぷうがいいことを見せたいのだ。百貨店の外商を呼びつけて数百万の支払いをポンとするところに人生最大の愉悦を味わう。自分はそれほどの金持ちであることを見せつけたいのだが、身内にそんなことをしても何の得にもならない。その姉は晩年社交ダンス狂になり、たぶん1億円ほどは散財したと言われるが、一度しか着ないドレスに何十万も出し、それが数え切れないほどあった。最も高くついたのは、先生へのお礼で、大阪の有名な親子が経営している店であったそうだが、死ぬ何年か前に姉は筆者に言ったことがある。イケメンの息子は喜んで父親の跡を継いでダンス教室の先生になっているが、60代以上の女性はみなその若い先生と踊りたがる。そこに競争が生まれ、金にものを言わせる女性が専属のような状態になる。1回踊ってもらうたびに数十万円のお礼をするといったことが生じ、ほとんどホスト・クラブと変わらない。姉がようやくそのことに気づいた時は足首を弱めて教室を辞めることになったが、今でも同じ女どもの欲望がそこには渦巻いているはずで、社交ダンス教室は金持ちで男に飢えている女どもを集めてウハウハ状態だ。姉が死んだ時にたくさんDVDが出て来たが、それらは姉が晴れの舞台で踊った時の様子を収めてあって、そのDVDは姉が社交ダンスを楽しんだことの最大の証拠かつ記念だが、それを1本得るのにどれほどの金額を使ったかは想像にあまりある。いろんな名目で教室に金を支払い、それらすべてが教室の利益になる。そして、それらのDVDは残された家族は誰も見ずにゴミ箱行きだ。金のある女だけが愚かではなく、男はもっとそうだ。それどころか、脳たりんでも自分がいっぱしの有名人になった気でいる。
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 話が脱線した。上桂駅もバリア・フリーの工事をしているが、松尾と嵐山の3駅のうち、最も大がかりなのは嵐山ではないだろうか。3駅とも駅舎と呼べるほどの立派な建物はなく、その鄙びた感じが筆者はとてもいいと思っているが、先月9日、久しぶりに訪れた京阪深草駅には驚いた。以前のプラットフォームは、その上から東西の景色がよく見えた。つまり、風が吹きすさぶ状態であった。それがいつの間には大きな箱型の駅舎が出来て、プラットフォームをすっかり覆った。そのため、駅の東西の往来は不便になり、駅によって東西がすっかり断絶してしまった。巨大は壁が出現した感じだ。駅舎の中はJRのどの駅とも似て、全く個性がない。とうとう京阪もそのようなことになって来たかと思ったが、そのような駅舎を建てられるほどの金があれば、運賃を下げればいいのに、そういう発想がない。京阪は阪急よりかなり割高で、筆者は1年に一度ほどしか利用しないが、沿線住民はそういうわけには行かない。その新しい深草駅と同じような駅舎がいずれ上桂、松尾、嵐山に出来ると考えるが、真っ先にそうなるのは嵐山だろう。その気配が現在の工事で、今日は家内と京都市美術館に出かける前に、また現場の写真を撮った。数日のうちに、三角形の小さな土地には鉄骨が建てられ、どういう建物が出来るのかわかりやすくなった。また、コンクリート・ミキサー車がやって来て、どこか知らないが、新たにコンクリートを打っている。当然基礎で、やはり基礎工事は長引く。そうそう思い出した。「寿える」から「JEWEL」、そしてMIHO MUSEUMでのマハラジャの宝石展という連想をしたのだが、先日このカテゴリーで書いたように、わが家から京都駅まで市バスで1時間半もかかり、MIHO MUSEUMの送迎バスはいつもの内覧会とは違って4号車になった。バスは5台出るのでそれでもいいのだが、筆者らが乗り場に着いた時、3号車は残り1名の余裕しかなく、それで4号車に乗った。それが出発するのは20分ほど後だ。家内と隣り同士に座りながら、窓の外を眺めていると、八条口は大がかりな改装工事中で、筆者らのバスのすぐ目の前にコンクリート・ミキサー車が来ていて、コンクリートを細長いノズルで地下に流し込んでいた。それが終わるとすぐに待っていた別のミキサー車が入って来る。窓からその様子を眺めていると、実に手際がよい。出発までの間、ちょうど3台が交代した。そして、内覧会を見終わってまた同じ場所に送迎バスが戻って来た時は、4,5時間経っていたが、まだ同じ場所にミキサー車が陣取ってコンクリートを流し込んでいた。2、30分で3台ということは、1台10分として、4,5時間では30台ほどになるが、筆者らが4号車に乗る前から、また筆者らが京都駅前に戻って来て以降もミキサー車は来ていたはずで、100台や200台のオーダーかもしれない。それほどの鉄筋コンクリート構造物が八条口地下に出来る。阪急嵐山駅の小さなリフォーム工事とは格が違う。
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by uuuzen | 2016-10-04 23:59 | ●駅前の変化


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