●箕面の温泉、その1
天下を歩くのとサウナに入るのとでは、後者の方が我慢しにくい。一昨日は炎天下を合計で2時間ほど歩いたが、サウナなら合計で1時間が精いっぱいで、また筆者は風風の湯では12分ごとに2、3分の水風呂に入る。



d0053294_0162619.jpg

炎天下を歩いた一昨日も、30分ごとに涼しい場所に入ったので体が持った。それはともかく、昨夜は風風の湯のサウナ室で嵯峨のOさんに会い、話が弾んだ。その中でOさんは能勢の温泉に数日前に行って来たそうで、寿司から焼肉まで用意された和洋中の料理が食べ放題で、温泉つきで大人が2100円と聞いた。帰宅して調べると確かにそうで、能勢電鉄の最寄りの駅まで無料送迎バスまであるという。家内とふたりで出かけるとして、交通費は別にして4200円であるので、これは安い。ホームページを見ていると、最寄りの駅でなくても、JRの亀岡からも送迎バスが出ている。わが家からJR嵯峨嵐山駅までは徒歩15分で、そこから200円で亀岡駅に着く。ということは、往復ひとり400円の交通費で、それに2100円であるから、2500円で日帰りの食べ放題の温泉旅行に行ける。能勢は大阪府の北端の山地で、筆者は行ったことがない。能勢電鉄にいつかは乗りたいと思いながら、その機会がないが、わが家から能勢のその温泉の最寄りの駅まではおそらく片道700円はする。もっとかもしれない。それに1時間はかかる。ならば亀岡の方が便利だ。それで今度は地図を見た。すると、わが家(今日の最初に掲げる地図のAの青丸)から真西へ23キロほどにその温泉(C)がある。これは車なら1時間はかからないだろう。それほど近いところにあるのに、わざわざ阪急に乗って梅田まで出て、そこからまた能勢まで向かうという無駄はしようとは思わない。それにしても亀岡と能勢が隣り合っていたとは知らなかった。家内からは、高槻と亀岡が隣り合っていると聞いたことがあるが、確かにそうで、よく利用する鉄道や道路を中心に地図を見ると、かなり離れているようでも、実際はさほど距離がないことに気づくことがある。以前書いたが、去年高槻の今城塚古墳に家内と出かけた後、地図を見ると、その古墳から4、5キロ西が箕面市であることを知って驚いた。それなら歩いてもすぐではないか。これが電車を使えば、一旦梅田や十三に出て乗り換える必要がある。だが、それは車に乗らない筆者の思いで、普段運転している人は感覚が違い、高槻と箕面市はすぐ近くと思っているのだろう。知らないのは筆者だけか。それはともかく、Oさんから聞いた能勢の温泉は、最寄りの駅からは北に10キロほどで、それで送迎バスでなければ筆者は行けないが、たいていの人は車を使うようだ。嵯峨に住むOさんは、車で真西に20数キロであるから、気軽に利用出来るとの思いなのだろう。さて、今日の最初の地図のBの青丸は箕面の温泉で、そこに今月13日に一泊した。地図上に温泉と記される箇所を赤で丸をしておいたが、大阪の北部の能勢や京都府の亀岡には温泉が点在する。Oさんのような温泉好きはその山間部の道を縦横に走っているのだろう。対向車にほとんど出会わないのに、温泉に着くとびっくりするような大勢の人で、みんな夏休み、お盆ということで、近場の温泉に繰り出しているのだろう。
d0053294_0164365.jpg

 箕面の温泉を予約したのは千葉に住む家内の弟だ。去年のお盆に会った時、一度身内の懇親のために一泊旅行しようとの提案があった。それで家内の兄がよく利用している湯快リゾートに申し込もうとしたが、とてもお盆には予約出来ない。それでどこでもいいということになり、箕面にしたようだ。誰も車に乗らないので、電車に乗って1時間程度という距離感がいい。また、阪急の箕面駅前に無料の送迎バスが来るので、とにかく箕面まで行けば、後は温泉に連れて行ってもらえる。お盆であるので、普段より料金が5000円ほど高かったが、義弟は猛烈サラリーマンで、休みはお盆と正月しか取れない。結局男女4人ずつの計8人の参加で、ちょうどいい人数であったと思う。義弟が提案しなければ、他の誰も計画を立てなかったであろう。平均年齢は60くらいと思うが、1年でどう変わるかわからず、みんな元気な間に旅行しておくのもいいと義弟は思ったのだろう。そう言えば、毎年誰か知り合いが亡くなるという年齢に筆者もなって来ていて、自分は元気だと思っているが、来年はどうなるかわからない。事故で突然死すれば本人はそのことについて意識がないので、何となく長患いをして死ぬより得な気がするが、とにかく生きている間は死についてくよくよ考えず、とにかく楽しく生きた方が得だ。とはいえ、それは人によってさまざまで、あちこち旅行することを好まない人もある。そのことで筆者が最近よく思うのは、たとえば小動物だ。昆虫でもいい。彼らが人間より低能であるとしても、この世に生まれて来たことには理由がある。それは生きるということだ。生きる者は必ず死ぬが、それは当然として、生きていることはそれなりに尊い。生きていることに意味がある。炎天下の木陰にヒグラシが大きな声で鳴くところに1か月ほど前に風風の湯の露天風呂の植え込みで経験した。その声は実にけたたましかったが、全身で鳴くその蝉にすれば、そのために生まれて来たと言ってもよい。あるいは鳴いていない間の休息も同じだけ意味があり、とにかく生きていることにその蝉は満足しているはずだ。そう思えなくなった時には寿命が尽きているのであって、生物はどういう状態であれ、生きている間はそれなりに満ち足りている。不服を言うのは人間くらいなもので、筆者は小動物のことを思うと、終日家でじっとしている時でも、それはそれで楽しいという気になれる。だが小動物でもいろいろで、ある種の蝶は数千キロを旅するというから、人間がまだ知らない各地を旅したいと思うのはごく自然で、筆者も経済が許せば、まだ行ったことのない外国を見たいと思う。そう言えば、箕面の温泉で家内の姉は、500万円使って家族で10日間の豪華なヨーロッパ旅行を近いうちにすると言っていた。外国旅行好きで、ほとんど世界中を旅したことがあるとのことだが、何年か前に筆者はその義姉にどこか一番印象に残ったかと質問すると、ポルトガルの大西洋に臨む何とか岬と即座に返答された。その岬は確かベンヤミンが渡米を果たせず死んだ場所で、筆者にはだいたいどういう光景が目の前に広がっているか想像出来る。義姉は財産を子どもに残しても仕方がないので、生きている間に散財して子どもたちに思い出を作ってやりたいとのことだ。そのことを聞いて筆者は別にうらやましいとも何とも思わない。金があれば豪華な経験をして楽しめるが、筆者は前述のように、小動物がほとんど身動きせずにじっとしていることにも生まれて来たことの幸福を感じていると思うので、今こうして生きていることを実感出来ることだけでも幸福と思える。
d0053294_017524.jpg

 さて、箕面は何年ぶりだろう。30数年前に下の妹の友人らと一緒に箕面の滝の近くの会社の保養所で一泊したことがある。家内も一緒に呼ばれ、10人近い男女が泊まったが、とても楽しかった。筆者と家内以外は筆者より4歳下で、筆者の妹の学友の旦那さんが勤務する会社の保養所であった。滝まで5分か10分というところではなかったかと思うが、今回義弟が予約したホテルはその滝に通じる山道沿いに建つ有名な温泉ではなく、その道と平行に山へと上って行く東の道路際に建つ。その道は人は危険で歩けないようで、急な坂をぐんぐん上って10数分のところにあった。一気に山に登った感じで、ホテルが建つ場所の標高はたぶん300メートルほどだろう。山の斜面に沿った細長い蛇状の建物で、どの部屋からも眼下に景色が広がる。そのパノラマの眺めが大きな売りになっていて、それがなければ料理もたいしたことがなく、また温泉もかなり貧弱で、値段の割りに高い気がした。それで、筆者が撮って来た写真は部屋の窓からの眼下の景色だ。今日の最初の写真はフロント前に広がる大阪平野の広がりで、これは4枚の写真をつないだ。幅500ピクセルに加工してしまうと、何が写っているのかわからないが、左端に黒い縦線が見えているのは窓ガラスのつなぎ目だ。その左にもまだ景色は広がり、先のポルトガルの何とか岬ではないが、目の前に広がるパノラマはこれまで見たことがないほど大きかった。六甲山やまた長崎の山からの眺めでもこれほど横長に街並みが広がっていない。天気がいい日は大阪湾まで見えるらしいが、当日は天王寺辺りまでは見えず、かろうじて阿倍野ハルカスが見えた。そのことでパノラマの右端から左端が実際のどこからどこまでが入っているのかおおよそ想像出来たが、初めて見る景色で、左端がさて高槻なのか大山崎なのか、あるいは京都市内まで見えているのかわからなかった。何か特徴的な建物があればわかるが、高槻から北はそのような背の高い建物はない。今日の2枚目は最初のパノラマ写真の左端の一部で、カメラのズームを最大にし、しかもトリミングしたものだ。中央辺りに万博公園の太陽の塔の背中が見えている。そこまで4,5キロほどで大型の鳥なら一直線に駆け下りて数分だろう。3枚目はパノラマの右寄りのクローズアップで、中央奥にハルカスが見えている。右端のビル群は梅田だ。近景に細かい家が密集しているのが見えるが、石橋辺りの住宅地だろう。筆者にはそれくらしかわからず、フロントのそのパノラマが見える窓ガラスの下に、大山崎山荘美術館やまたハルカスにもあるような、建物などの名前を記した細長い略図が貼られていればいいと思った。
d0053294_0172034.jpg

[PR]
by uuuzen | 2016-08-20 23:59 | ●新・嵐山だより


●嵐山駅前の変化、その403(... >> << ●箕面の温泉、その2
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
以前の記事/カテゴリー/リンク
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ブログパーツ
最新のコメント
何年も前に書いた文章に感..
by uuuzen at 16:20
はじめまして。興味を引く..
by 文学座支持会元会員 at 11:15
最近あまりに多忙で録画は..
by uuuzen at 15:31
唐突に失礼いたします。ど..
by タイタン at 14:59
暴力事件は訴えても警察が..
by uuuzen at 15:11
地下鉄の件事件になります..
by ネイル at 19:07
上から目線で頭が悪い人
by 名無し at 08:13
上から目線で頭が悪い人
by 名無し at 08:13
漢詩や篆書など、中国のサ..
by uuuzen at 12:57
サーチしました所、ビスタ..
by インカの道 at 11:38
最新のトラックバック
http://venus..
from http://venusha..
ファン
         ブログトップ
  UUUZEN ― FLOGGING BLOGGING GO-GOING  © Copyright 2017 Kohjitsu Ohyama. All Rights Reserved.