●飛び出しボーヤ、その30
くなった人に花を手向けることは墓地ではあたりまえのことだが、道路際に細長い瓶のような筒に花を入れて柱などに紐で括ってあるところをたまに見かける。



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しばらくは花が取り代えられるが、そのうち跡形もなく撤去される。49日が済んだことも理由かもしれない。また警察にすれば一種の違法行為に映るかもしれない。歩行者はそうした花を見て注意しなければならないなと思うより先に、まずぎくりとする。死を連想させるからだ。筆者が想像するに、そうした路傍の生け花をきっかけとして、飛び出しボーヤの看板も生まれたのではないか。小さな花束では車は気づかないし、また歩行者も楽しくないし、それなら元気な少年が車道に飛び出て来る様子を漫画的に表現した立て看板の方がよい。そして、そうしたユニークなものなら数を増やした方がいいし、また警察も設置に反対はしないだろう。かくて小学校の通学路沿いでしかも車の往来が多い場所に登場することになった。さて今日は先日まで3日連続で書いた高槻市内の神社巡りの際、西国街道沿いで見かけた飛び出しボーヤを3つ紹介する。実際はもう1点撮ったが、加工の際に誤って消してしまった。復元ソフトを使ったが、無理であった。筆者が走った西国街道はそう長くない。今日は4枚目に阪急高槻からどう徒歩と自転車で神社や古墳を回ったかの道筋を地図上に青線で記した。ほんの少しは間違っている可能性もあるが、ほとんど正確と思う。自転車で走った西国街道はだいたい2キロほどだ。その間に4つ見かけた。その2キロの間に川西小学校と郡家小学校があり、どちらも西国街道より北だが、当然街道より南から通う児童がいる。そのために西国街道に飛び出しボーヤは必要となった。もっと広い道路はあるが、それは直線で見通しがよい。西国街道はかなり蛇行している。自転車で走っていて飛び出しボーヤが目についたので、理想的な場所に設置されていると言ってよい。筆者が走った西国街道の区間には信号が数か所あり、それなりに車が多いのだろう。
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 最初の写真は逆U字型の車除けが4つも地面に埋め込まれ、おそらく車が背後の民家の塀に突っ込んだことがあるのだろう。かなりの重装備で、飛び出しボーヤは添え物に見える。写真の下に左右の足跡を揃えて描いた歩行者用の一旦停止マークがあり、この場所は校区では最も危ない通学路なのだろう。自転車の女性は家内で、陽射しから西に向かっていることがわかる。となると、学校は写真右手奥つまり北側となって、飛び出しボーヤの向きと一致する。このボーヤの形は茨木のエキスポロード沿いの幼稚園付近やJR茨木駅近くでいくつか見かけたものと同じで、以前の投稿に写真を載せた。今日の3枚目はその色違いという感じだが、手作りされたものであろう。茨木で見かけたものは合板製で、手作り感が強く、数点は細部が多少違った。今城塚古墳から茨木まで1キロ程度で、飛び出しボーヤのデザインに共通性があることに納得が行く。今日の2枚目は市販のものだが、初めて見かけたものではないか。やや高い位置にあって車からよく目立つだろう。少女の向きが左右反対に設置されているが、それが却って気になって注意を引くのではないか。消してしまったもう1点がどういうタイプであったか忘れてしまったのが惜しい。西国街道沿い以外にも設置されていると思われ、調べると面白いかもしれない。家内の実家がある阪急高槻駅南西の地域では、筆者が知る限りでは今日のような板を刳り抜いた看板はない。同じ高槻でも学区が違えば飛び出しボーヤについての考えも違うはずで、またPTAの意見によるだろう。家内の実家のある町はいわば新興で、道は直線で街区は整っており、また西国街道のような古い街道はない。子どもが交通事故に巻き込まれる割合は道路の曲がりくねり箇所が多いことと相関関係はさほどないと思うが、実際はどうなのだろう。道路が直線であれば車は速度を上げて子どもは危険だが、道が曲がりくねっていると車は注意して速度を落とすが、子どもが不意に飛び出して来て運転手が驚きやすい。たぶん後者の考えが優勢で、それで西国街道沿いに目立つのかもしれない。ただし、筆者が自転車で走った2キロ、正確に言えば芥川から西であるので、1キロ少しだ。そこで4つ見かけたが、もっとあるかもしれない。
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 去年10月19日に撮った写真をようやく今日で全部投稿し終えたかと言えば、「がんこ寿司」店近くの民藝店でも撮った。その写真はいつか載せるかもしれないが、今日はその機会ではない。貸し自転車を店に返却した後、JR高槻駅近くの大きなスーパーで少し買い物をし、次にその民藝店を訪れた。姉が長年経営したが、亡くなったので、何もわからない70代の弟夫婦が家を売るのかどうか、在庫一掃セールをしていたのだが、その日はもうすぐ店を閉めるという時間になっていた。数時間前にあった品物はかなり売れていたが、まだ売れ残っているものがちらほらあり、筆者は300円程度の郷土玩具を10数個買った。どうしてもほしいというものではなかったが、30分ほど話をしたこともあったので、何かの縁かと考えて売れそうもないものを買った。そして買ったままの状態で包みをひもとかず、そのままになっている。家内にすれば数千円の無駄使いで、その紙袋を見るたびに文句を言うが、確かにそうかもしれない。ネット・オークションに出してもたぶん1個100円程度が関の山で、絶対に損をする。そのようなことを正直に言ってもっと負けてもらえばよかったのに、そういうことが筆者は苦手だ。筆者が郷土玩具に詳しいことを知ってか、弟さんは筆者がまたやって来ることを見越して、質問したい品物を用意していた。このことは前にも書いたかもしれない。そのひとつは、透明なアクリル樹脂で固めた文鎮代わりになるお土産で、昭和40年代に流行ったものだ。その中に何の植物か、女陰そっくりのグロテスクな実がぱっくり口を開けて入っている。それをやや戸惑いながら筆者に見せてくれた。亡くなった姉はどういうつもりでそういう商品をたくさん買い込んだのだろう。昔は温泉の宿屋の売店で売れたであろうが、今ではそういう趣味は流行らない。すると今度はまた別のものを2階から持ち出して来た。全部で4、5個あった。新品同然で、どこかで見かけたことがあるが、思い出せない。それで写真を撮らせてもらった。それを紹介する本は隣家のどこにあるかわからず、その後そのままになった。だが、つい先日どうにか探してみようという気になって、全身埃だらけになりながら目当ての本を探し、それが載っているページをすぐに広げた。その人形は戦後のおそらく昭和30年代までは白浜で売られていた。身代わり人形で、丸坊主頭のかわいい顔をした女子の土人形だ。上半身は真っ白に塗られて裸で、下半身に青い腰巻を巻いている。それは白浜の断崖から飛び降り自殺した人の霊を慰めるためのもので、郷土玩具の部類に入るのだろうが、あまり収集したくないものだ。それで新品のまま売れ残ったのではないか。どういう人形かわかれば連絡をほしいと言われたが、それもその日からせいぜい数日で、それが過ぎれば店を閉めて無人になるとのことであった。夫婦の家の連絡先を訊かなかったので、ようやくどういう人形かわかったのに、連絡のしようがない。それはさておき、この身代わり人形は、どこか飛び出しボーヤにつながるところがある。あまりに飛び込み自殺する人が多いので、それを防ぐ意味もあってこうした特殊な土人形が作られたのでもあろう。この人形を合板に大きく描いて刳り抜き、それを飛び降り自殺の名所に立て看板とするのはどうだろう。悲しい雰囲気に満ちた顔つきやまた全身のたたずまいで、自殺願望者が見ればぞっとして自殺を踏み留まるのではないか。
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by uuuzen | 2016-04-02 23:59 | ●新・嵐山だより


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