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●桂川距離標、その1
サイクルに回すべき古い自転車で、ペダルを漕ぐたびに何かがどこかに擦れて変な音が出る。梅津の今はもうない馴染みの自転車屋で10年ほど前に中古で3000円で買った。



店主曰く、もともととてもいい商品で頑丈に出来ているので長持ちするとのことであった。塗装はあちこち剥がれながらも捨てずにいるが、そんなオンボロなら誰も盗んで行かないだろうとの思いもある。これまで何度も自転車を盗まれて来たのに、どういうわけかそれだけは無事で、店主の思い出もあって捨てるに忍びない。四条通りにはいくつかの自転車屋があって、いつもで買えるようなものだが、近年は中国製が入って来て安く買えるのはいいが、運転中にどこかの支柱が折れて大けがをしたというニュースがある。その点、筆者のオンボロはまだましだ。去年の春か、従姉の近所で中古自転車を修理して売っている老人がいるとのことで、一台みつくろってもらった。まだ新しい部類に入るが、オンボロの方と比べると車輪の直径が少し小さく、乗り心地もあまりよくない。それでそれを筆者が乗り、オンボロの方を家内が乗ることにして、よくふたりでスーパーに買い物に行く。梅津なら運動がてらに歩いて行くが、少し遠くなると自転車を使う。ふたりは同じようにペダルを漕ぐのに、家内のオンボロはタイヤの直径が大きいので筆者よりぐんぐん先に行ってしまう。筆者はどちらに乗ってもいいので、見栄えのよい方を最初は家内が使ったが、乗り心地が悪いと言う。それでひどい音を発し、錆びもかなり目立つオンボロを使うようになった。梅津の馴染みの自転車屋が亡くなってからは、筆者は自分でどうにかタイヤのパンクを直すことも出来るようになり、そのために空気入れも買ったが、めったに家内と自転車では出かけないので、パンク修理をすることも年に一度あるかないかだ。それより心配なのは事故だ。自転車程度の事故と侮っていると、案外そうでもなく、近年は死亡事故が目立って来た。それは自転車に乗っている人ではなく、歩道を走っていて歩行者に追突して相手を死なせることで、速度の出し過ぎに注意せねばならない。だが、京都は東京に比べて坂ははるかに少なく、相手を死なせるほどに速く走ることはないだろう。さて、先月の末、天気がよいこともあって、家内と一緒に遠くのスーパーに行くことにした。太秦へ出てそこから西院に下り、梅津を回って嵐山へ戻るという、時計回りに10キロほどの距離だ。いくつかの目的の場所へ行き、篭いっぱいの買い物を済ませ、筆者はいつものように家内より先を走って松尾橋をわたった。振り返ると家内の姿が見えない。いつものように松尾橋近くのスーパーに立ち寄っているものと思って、先に帰宅した。それから30分ほどして家内が帰って来たが、顔の右半分を泥と血まみれにして、悲痛な叫び声を上げる。スーパーの前辺りで歩道から車道を走り、10メートル先でまた歩道に乗り上げる時に、段差にタイヤを取られて転倒し、はずみで体が前に飛び出し、歩道沿いのとある家の玄関前に顔面をぶつけた。筆者はその前20メートルほどを走っていたらしいが、家内が呼ぶのに気づかなかった。早速周囲からおばさんたちが2,3人集まって起こしてくれたそうだが、マスクをしていた口元はまだましであったが、頬は泥と血が混じって救急車を呼ぼうかと言われたそうだ。幸いすぐに起き上がり、また自力でどうにか帰れるので自転車を押してゆっくりと帰って来たが、マスクを外すとやはりひどいことになっていた。上唇と鼻の下の間に裂け目があって血が止まりにくい。病院へ行って縫ってもらおうかとも考えたが、傷が残るだろう。泥を洗い落して綿棒で血を拭い、ヒルロイドを塗ってひとまず応急手当をした。歯茎からも血が出ていて、これは翌日歯医者に行って治療してもらったが、歯が少し欠けたので削って平らにしてもらった。
●桂川距離標、その1_d0053294_112171.jpg なぜそんな事故を起こしたかだが、筆者が走る後を追いかけながら、家内は右手のある家のガレージから車の先端が30センチほど飛び出ていることに気づき、それにぶつかってはならじとそこで車道に下りた。そしてそのすぐ先でまた歩道に乗り上げる時に転倒した。そのガレージは昔から筆者も気になっている。歩道に30センチほど車の鼻先がはみ出た状態で停めることは違法だろう。車庫に収まり切らない大きな車ならガレージを別に借りるべきではないか。ガレージのシャッターを車の鼻先に接触するほどに下ろしているのは当然として、その鼻先は歩行者にとっても目障りなものだ。家内が怪我した原因はその歩道に飛び出た車の鼻先にあるが、それを証明する手立てがない。仮に警察に言ったところで、歩道を自転車が走る方が悪いと言われるだろう。それにしてもそこを歩くたび、また自転車で通るたびにその出っ張った車が癪に障る。家内の怪我は3週間ほど経った今でもまが完治せず、ずっとマスクをしたままだが、上唇と鼻の下の間に縦1本の黒い筋が生じている。まるで刺青をしたような感じで、事故直後はなかったものなのに、皮膚が元通りになる間に何かが原因でそのような縦筋の染みが生じた。厚い化粧でどうにかごまかせる雰囲気だが、その縦筋以外に薬にかぶれたのか、赤い斑点がたくさん出来てしまった。マスクをしていたからまだましで、それがなければもっとひどい怪我になっていた。それはともかく、家内に運動神経が鈍化して来たようで、2月だったか、桂駅の階段を下りる時、周囲に誰もいないのに家内はひとりでぱたりと階段を踏み外して体を宙に浮かせてプラットフォーム上に両手を広げてべちゃりと倒れ込んだ。その時は怪我はなかったが、足元が思うように動かなかったらしい。その後の自転車事故で、二度あることは三度あるのたとえがあるように、次回はもっと大きな事故に遭いかねず、もう自転車には乗りたくないと言っている。さて、今日は去年の今日、4月21日に家内と渡月橋から桂川左岸を歩き、梅津まで散歩した時に撮影した距離標だ。その日に撮った写真は「嵐山中ノ島復旧、その55(桂川左岸)」に投稿した。今日の写真はその残りものだ。散歩中にはこうして目に留まる何かに遭遇することもあれば、事故に巻き込まれることもある。人生の標として今日は家内の怪我について書いておく。
by uuuzen | 2016-04-21 23:59 | ●駅前の変化
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