●嵐山駅前の変化、その386(マンション)
幟が年々少なくなって行くような気がする。松尾橋の少し手前に大きな畑があって、筆者のお気に入りの場所だが、その理由は桂川の向こうの梅津が見えるからだ。



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つまり見晴らしがよい。ところが去年の秋にその畑に大きな2階建てのアパートが建った。そのために例年は大きな鯉幟が畑の真ん中で翻るのに、もう今年からそれが見られなくなった。アパートからは20メートルほど距離があるが、風の吹き具合が以前とは違うことになったであろう。ともかく、せっかくの広々とした畑がいよいよ家が建て込もうとしている。松尾橋から北、渡月橋から南の縦に細長い地域がわが自治連合会の区域だが、そこで最も大きな畑がそのような有様で、もう畑が完全になくなるのは10年か20年先だろう。畑には雀やセグロセキレイなど、鳥がたくさんいて目を楽しませてくれるのに、畑がなくなると虫がいなくなり、鳥もうんと減ってしまう。人口が減って行くというのに、空地も減って家が増える。嵐山は特別な地域であるから、金持ち連中がセカンド・ハウスとして買う高級マンションが増加して行くが、100年先は自治連合会の世帯数は半減しているだろう。つまり、江戸時代と同じようなことになるが、マンションが増えて建物の数だけはやたらと多くなる。そんな場所は面白くないが、筆者もいい年齢になって来たので、畑が消滅する頃には死んでいる。そう言えば今日はベランダの手摺の上にセグロセキレイが尾羽を上下に振りながら、すいすいと歩いていた。鳩も同じようにそこを歩くし、先日は雀もそうしていた。筆者は窓際に座っているが、日中でもカーテンを閉めたままで、5センチほどの隙間を開けている。その隙間から手摺の上を小鳥が歩く音が聞こえる。近くにとても小さな畑があり、そこを縄張りにしているのだろう。そうそう、先日の日曜日は自治連合会主催の春の一斉清掃があった。筆者は汗みどろになりながら駅前の道路の側溝に溜まっている落ち葉や泥を全部除去したが、大きなゴミ袋3つ分をなった。本当はひとり1袋で充分で、また大半の人はその袋の数分の1もゴミや雑草を取り除かないが、筆者は中途半端にするのが嫌で、当日は人の数倍頑張った。なぜこんな話をするかと言えば、落ち葉の中に雀の死骸があるので怖いという若い女性がいた。どれどれと筆者が見に行くと、雀が仰向けになって落ち葉に埋もれている。落ち葉と一緒に両手ですくってゴミ袋の中に入れたが、雀の死骸を見るのは久しぶりであった。確か寿命は2年ほどと何かで読んだことがある。となると死骸をあちこちでたくさん見てもいいはずなのに、人間になるべく見つからないところで死ぬのだろう。それは、体が弱ると襲われる恐怖から、陰になるようなところへどんどんと逃げ込むかららしい。昔そんな話を友禅工房の主宰者から聞いたことがあってなるほどと思った。猫が特にそうらしくて、猫の死骸をめったに見かけないのは、人間が探さないようなところでひっそりと死ぬかららしい。
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 雀の死骸は枯れ葉のように軽かった。落ち葉と一緒に捨てられてかわいそうだが、焼却炉で焼かれるからまだいい。一斉清掃は1時間の予定で、筆者が片手で持つのは重いほどの土混じりの枯れ葉を集合場所に持参すると、別の若い女性が雀の雛を見つけたと言って両手で包み込むようにしていた。目がまだ空いていないようで、もちろん飛べない。水や餌を与えて成鳥になるのかどうか、虫や御飯粒を与えればいいのではないかと、勝手な助言をして別れた。無事に育って鳥籠から放ってやれればいいが、さてどうなるだろう。雛がどのようにして巣から落ちてしまったのか訊くのを忘れたが、普通ならもう生きて行けず、親鳥も諦めているだろう。さて、自治会の新年度が始まったが、筆者は今年は少年補導委員で、その最初の総会が4月下旬にあった。昔筆者は少年補導委員をしたことがある。四半世紀前のことで、自己紹介の時にそのことを言うと、筆者の隣りの男性は筆者をよく覚えていると言い、そしてもうそんなになるかとつけ加えた。少年補導委員は自治会から2名ずつ選ばれるが、それとは別に本部役員が20名近くいて、彼らはもう20年、30年と担当し続けている。25年前に知った人が10人ほどいるだろうか、彼らも筆者を覚えてくれているようで、筆者も25年が嘘のように感じた。人生はあっと言う間の出来事だ。みんな揃って年配になったというのに、みんな25年前とあまり変わらないと思っている。それはいいことだ。筆者は本部役員に誘われないだろうし、また誘われても暇がないが、地元を守るという意識を強く持った人たちが本部役員になっていることは頼もしい。現在の長は25年前に知り合った人で、当時はその人の父親が長を務めていた。つまり2代にわたって長を務めていることになるが、とにかく温厚で人望の厚い人で、最近家内とムーギョへ行く途中で珍しくその人と出会ったが、家内も一目見てとても優しそうないい人だと言った。筆者もよくそう言われるが、筆者は癇癪持ちのところがあって、家内は本当はとても怖い人と言う。それは当たっている。どこまでも優しいという人柄になることはもう無理だが、癇癪を起すと血圧が上がるので、本当はよくない。ここ9か月くらいか、風風の湯の血圧計で毎週計測するが、下が95、上が高い時では190くらいあって、どちらも家内の倍近い。そんなに血圧が高ければ脳梗塞になりやすいと言われるが、そう言えば筆者の父親も60代の終わりにそうなって半身不随になった。その年齢までまだ数年あるが、今の調子ではまだ血圧が上がりそうで、筆者も父の二の舞になるかもしれない。半身不随は不便で嫌なので、いっそぽっくりと死ねばいいと思うが、こればかりはどうなるかわからない。ともかく、温和なその長がいるから筆者は進んで少年補導委員になった。
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 少年補導委員の目立つ役割は月一度、第3土曜日の夜8時半からちょうど1時間夜回りをすることだ。それが今夜あった。その夜回りは25年前と少しも変わっていない。真冬は寒いので少年も夜遊びをしないだろうということで夜回りはないが、春から秋にかけて、そして夏休み中は毎週ある。自治会数が14で、ひとつの自治会から2名であるので全部で28名、それに本部役員の20名ほどを足せば全部で50人近いが、今夜集まったのは28名であった。本部役員は高齢者が多いので、若手に委ねるということだ。筆者はここ3、4か月ほとんど外出せずにパソコン相手に仕事して来たので、2キロ近く太った。運動不足は自覚しているが、今日はそれを痛感した。1時間の夜回りはみんなかなり早足で、桂川沿いの土手を歩いていると、寒い風が吹き続けるというのに、汗まみれになった。毎晩1時間ほど歩くと2キロはすぐに減るかもしれないが、誰もいない、あるいはたまに真っ暗な中をジョギングしている人と出会うのはあまりいい気分ではない。たくさんの人と夜回りするからまだ楽しいのであって、これがひとりとなると不安感でいっぱいになる。さて、夜回りをしても夜遊びをしている少年は見かけない。25年前もそうであった。そのため、無駄と言っていいかもしれないが、月一回でも大人が揃って夜回りをしているところに、抑制力が働く。またそうとでも思わない限り、なかなかやれないことだ。縦に細長い自治連合のちょうど中央にあるスーパーの前で集まって、北上し、今日の写真のマンション建設現場前で二手に分かれ、片方の集団は山沿いを南下、もう片方は渡月橋まで行かず、風風の湯の前を通って自転車道路を南下する。そして松尾橋で集合し、一緒になって小学校の門の前まで行き、そこで解散する。すると約55分経っていて、家に戻るとちょうど1時間であった。わが自治会からもうひとり選ばれた男性は筆者と同じ年齢の独身者で、数年前に出来たマンションに暮らしている。その人とは馬が合いそうなので、それで筆者が一緒に少年補導委員になることを奨めた。今日もずっとその人と話しながら夜道を歩いたが、そうでもしないことには退屈だ。それはともかく、今日の写真は去年5月12日の撮影で、まだ更地のままだ。断っておくと、ちょうど1年経った今、もうすっかり建物は完成し、内装工事中で夜間も電気が灯っている。一昨日に投稿すべきだが、最初の夜回りのことを書こうと思い、今日にした。
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by uuuzen | 2016-05-14 23:59 | ●駅前の変化


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