●嵐山中ノ島復旧、その63(河床浚渫)
状はすぐに過去となるが、過去が現状と考えればよい。いやな過去は現状であっては困るが、そうでない過去は何度も反芻し、現状のように心の中に宿る。それはさておき、今日の写真は昨日撮った。



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すっかり予定されていた場所の堆積土砂がなくなっていて、今月いっぱいまでかかると計画されていた工事はもう終わったようだ。それで先週と同じように、中ノ島南端で最初の写真、風風の湯の前の自転車道路で2枚目を撮った後、松尾のスーパーに徒歩で買い物に出かけた。買い物だけではなく、松尾橋から上流側を撮影するためだ。そうして撮ったのが、3、4、5枚目だが、3と4枚目は5枚目を中央から左右に分けたもので、本当はピクセル数の多い、大きな写真を用意したが、それを載せると容量をかなり取るので、幅500ピクセルに縮めたものとして5枚目を作った。せっかくのパノラマ写真が全く迫力がないが、パソコンの画面は決まっているので、絵巻物のような横長写真はその画面の横幅に収めない限り、全体を見ることは出来ない。また、横にスクロールすればどれだけ長い絵巻でも見られるが、それでは味気ない。パソコンがいくら進歩してもこの画面幅の制約はなくならず、絵巻物という独特の絵画様式を生んだ中国人の頭はすごい。時代が進めば、過去の不便はみな解消されると思われているが、全くそうではなく、逆に不便になることがいくらでもある。そういうことがわからないまま、その不便をあたりまえと思って生きて行く人がいつの時代にもいる。そして、時にそういう不便を指摘し、それを改善する人が成功者と呼ばれるような人になる。それもともかく、せっかく2,3枚横につないでパノラマ写真を作っても、その横幅をパソコン画面内に収まるように縮小する時、またした後の気分は実に味気ない。その味気ない写真をそれでも今日は5枚目に使うのは、わずかでも筆者が橋の上から感じた壮観さを伝えたいからだが、それはほとんどかなえられないだろう。筆者自身がこれは駄目だと思っているからには、他人はもっとそのはずだ。味気ない写真を載せることに忸怩たる思いがあるが、その奥にはパソコン機能の限界が見え透いている。その不便さを告発するためにはあえて載せるのもよい。パソコンではなく、昔のように紙焼きの写真であれば、いくら横につないで絵巻状にしようが制約はなく、またつなげばつなぐほどに迫力は出る。やはり実物にかなうものはない。真を実物と呼ぶのはおかしなことのようだが、つまりは手で触れる物ということだ。パソコンはそれがない。見るだけで、これはつまらない。ま、このことはこれまで何度も書いて来たのでこれ以上は今日は書かない。
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 浚渫場所に重機はもうないが、松尾橋下の河川敷には、3枚目の写真のようにたくさんの車が停まっている。それでも作業はほとんど終わったようで、のんびりとした雰囲気がある。実際の浚渫作業は3週間もなかったであろう。前に書いたように、来年度も渡月橋松尾橋間のどこかをまた浚渫するだろうが、そうなるとまた撮影し、このブログで紹介ということになりそうだが、筆者が根負けするのは目に見えている。筆者が注視してもしなくても、わが家の近所の環境は毎年変わって行く。そして、あたりまえのことだが、顔を知る住民はみな毎年1歳ずつ年齢を増す。子どもは小学生からすぐに中学生になり、そうなると高校大学はあっと言う間で、その父兄は自治会のいろんな行事に参加したのに、ほとんど顔を見ないことになって行く。自治会長を退いた筆者なので、自治会の今後のことを心配する立場でもないが、少子高齢化をひしひしと感じながら、自分のことを含め、時にいろんなことを思う。自治会のFさんともそのことをよく話すが、妙案などなく、ただ今後の自治会を引っ張って行く人材をどう発掘するか、また育てるかということに話が絞られて行く。それは具体的に言えば、筆者のような会長経験者が、積極的にめぼしい人を見つけ、声をかけ、自治会のムードをよい方向に高めて行くことだ。Fさんは会長は何もせずにどんとしていればよいと言うが、筆者はそれに大反対で、そのような会長なら必要ないと思っている。会長の肩書きなどどうでもいいもので、会長は便利屋のように毎日忙しく自治会内を走り回って、みんなから顔を覚えてもらい、みんなの要望に耳を傾けることだ。そういうことが苦手な人はいるが、会長には向かない。市会議員も自治会長と同じような存在と思うが、彼らは年収1000万以上はもらえるようで、それなら区域内を毎日走り回って当然だろう。だが、自治会長はよく仕事をこなしてあたりまえ、そうでなければ陰で謗られる損な役割で、それではなり手がなかなかいないのも当然で、Fさんは区役所、市役所がもっと自治会のために動けと、なかなか役所勤めの人には辛辣な意見を言う。それもそのとおりで、本来役所がやるべきことを、自治会に向けていることがいろいろとある。少子高齢化が進むと、それがなかなかこなせなくなる。これも何度も書いて来たが、自治会長以下の役員は、人口が増えて行く時代に出来たもので、それを今後も維持することは無理だ。それを筆者は自治会長になったその年度に自治連合会に意見したが、元締めは区役所や市役所で、そこが変わらないことにはどうしようもないと言われた。つまり、自治会の仕組みを大きく改めるには、市長か市議にでもならなければならない。そんなアホは話はないので、Fさんと話すたびに、どうしたものかと頭を突き合わせる。ま、ここでは書けないこともあるので、この話題はこれ以上は書かないが、近所づき合いの難しさが一方にあり、住みにくい人には全くそういう地域だ。それで、転居して来ても2,3年で出て行く人が毎年のようにある。
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 そうそう、筆者はガレージ用の土地を持っていて、車2台が停められる。それを人に貸していたが、ひとりは去年11月末、もうひとりは今月末で解約してよその土地に行ってしまう。どちらも2,3年の付き合いであった。ガレージ代は年間の固定資産税をちょうどまかなえるので助かっていたが、それがなくなるので、ちょっと困る。また誰かが借りてくれればいいが、それがいつになるかわからない。そう言えば、Fさんの家の向かい側の並びは大きな家が並んでいるが、そのうちの3軒ほどがここ1,2年で空家になった。しかもこれはFさんから聞いた話だが、わが自治会の南の自治会のとある家が2軒最近更地になって、そこに観光客相手の宿泊施設が近いうちに建つと言う。ところが、管理人室がなく、全室がカード・キーで決済も入室も出来る仕組みで、近隣住民は反対しているらしい。それは当然だろう。ネットで予約して金を振り込むと、管理会社からカード・キーが届く。それを持って現地に行き、宿泊した後はまたキーを返却するか、処分する。建物を建てた人は、管理会社にすべてを任せ、自動的に金が入って来る。建物はラヴ・ホテル代わりに使われてもわからず、また食べ物は近くのコンビニやスーパーで買って来て、そのゴミをどうせそこらに捨てるし、また旅の恥はかき捨てとばかり、毎晩客は騒ぎかねない。だが、そういう施設が嵐山にあちこち出来て行く傾向にある。Fさんに言わせると、そういう建物は外国人観光客ブームが去ると、すぐに住宅に改造して売り出すに決まっているが、それまでの間は、荒稼ぎしようということだ。困るのは地元住民で、外国人観光客相手の商売をしていない人には何の益もない。Fさんが驚いたのは、そのミニ・ホテルは、わが家よりも松尾橋寄りで、観光客の目につきにくい。だが、今はネット時代で、また宿泊費が安ければ、観光客は多少遠くてもそこを目指す。筆者は隣家を無人にしているが、誰かに貸した方が、固定資産税を心配せずに済むどころか、毎年ちょっとした海外旅行が出来るほどの収入になる。それがわかっていてもそうしないのは、金に関心がないためと、面倒臭いからだ。それはともかく、嵐山がここ1、2年で急速に2月、8月も観光客が途絶えず、駅前ホテルは毎日全室が埋まっているほどで、宿泊施設は足りない。そこに目をつけた業者は、出来ればわが自治会内の空家や土地を確保し、宿泊施設にしたがっている。だがFさんは、そのブームがいつまで続くかと懐疑的だ。中国の経済が落ち込むとすぐに観光客は激減するはずで、またそうなったところで、Fさんは何も困らないどころか、かえって家の前が静かになっていいと思っている。
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 さて、もう1段落書く。このカテゴリーは4月から駅前マンションの建設現写真の投稿を再開する。そのマンションは今年秋に入居予定で、今は内装工事に入っているようだ。朝9時には工事が始まるが、鉄骨を叩く大きな音が筆者の枕元によく届く。朝9時はまだ夢の中であるから、その音は迷惑だが、おかしいのは筆者で、9時でも寝ているというのは夜更かしが過ぎる。内装工事となると、外観の変化はもうないも同然で、そのために今年に入って写真を撮ったのは2回だ。そのマンションはわが自治会内にあるが、Fさんから聞くところによると、最近工事関係者が現在の自治会長宅を訪れて自治会のことを訊ねたそうだ。全部で25世帯だそうだが、その半分以上は東京方面の金持ちがセカンド・ハウス代わりに買うだろう。今はローンの金利がとても下がっているので、若者でも家は買いやすく、それで中古住宅や、また借家はなかなか入居者がいない。駅前マンションは4300万円台からだそうで、これは若者でも一流企業に勤務しなければ購入出来ないのではないか。あるいや親から半分ほど出してもらうかだ。つまり、駅前マンションに秋から人が住んでもどれだけ自治会に入ってくれるかで、筆者は悲観的に見ている。嵐山に住むのはいいとして、そこの住民と親しくすることを望む人がどれだけいるだろうか。一軒家であればまだしも、4階建てのマンションで、また外部とは厳重に断絶された構造で、小学生の子どもがいない家庭ではまず自治会に関心を示さない。そして、そのようなマンションが今後は嵐山に増えて行くことは明らかで、ひょっとすればわが自治会の半分以上は30年後には同様の高級マンションになっているかもしれない。古い一軒家に住んでいる住民に、バブル期にあった地上げ屋が出入りし、まとめて何軒かを買い占めると、すぐに鉄筋コンクリートのマンションに建て変わる。そういう様子を見るまで筆者が生きるかどうかだ。筆者が嵐山に住んで30数年の変化を見る限り、今後同じ年数でどれほどの変化があるか想像するだけで恐ろしい。筆者は生きている間は今の場所を動きたくないが、家内はどこでも住めるし、また嵐山をあまり好んでおらず、大阪にでも住みたがっている。
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by uuuzen | 2016-02-24 23:59 | ●駅前の変化


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