●彦根城にて、その7(玄宮楽々園)
ーモアのあることを書きたいと思うが、それは心の余裕があっての話だ。2月1日からじっくり腰を据えて取りかかっている仕事があり、尻に根が生えたような気分になっている。



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また終日そのために時間が取られ、正直なところ、このブログを書く気分になかなかなれず、また時間もない。それでいつも深夜の1時過ぎになって、思い出したように書こうとする。そのような状態ではユーモアどころではない。では、せっかく時間を費やして書くことが、自分もさして面白いとは思えないのであれば、書かないでいた方がましという意見もあるだろうが、無理してでも書くことを強いるのでなければ、長期の休止となって再開は難しくなる気がしている。それは精神が弱いということになりそうだが、ま、どうしても無理でない限り、何でもいいから書いておこうと思っている。それで今日も昨日に続いて彦根城の庭園の写真を載せるが、書くべきことが思い浮かばない。それでも4枚の写真を使うからには、最低でも段落は3つ必要で、今夜も布団の中にもぐり込むのは2時を回る。そう言えば、昨夜は3時前であった。徹夜出来る気分になっていたが、徹夜してすることもないので、寝た。さて、今日の最初の3枚の写真は、どれも遠くに天守閣が写っている。彦根城のそれは小振りだが、それがかえって庭園から眺めるとほどよい大きさに思える。これが姫路城くらいの大きさがあれば、庭から眺めて大き過ぎて圧迫感があるはずだ。ということは、彦根城は庭からの眺めを考えて大きさが計画されたかとなるが、そんなことはないはずだ。にもかかわらず、庭からの眺めとちょうど調和しているのは、城主や家臣、庭師など、彦根の人たちの思いが調和していたからであろう。この庭と建物の調和はそう簡単なことではない。田舎の家ではそうではないだろうが、都会ではもはや自分個人のそれなりの庭を持つことは困難になっていて、家を買う時でもまず、居住面積が問題になるし、買う人もそれしかほとんど考えない。そう言えば、家内の妹は高槻の一軒家に住んでいるが、数年前に玄関脇にあった木を全部切ってしまったと聞いた。手入れが面倒で、また花木の花粉が飛散すれば困るとの考えだ。筆者はそれを聞いてびっくりした。せっかく植わっていた木を全部失くすとは、もったいない。それで、義妹はわが家の裏庭の木も全部切ったらどうかと家内に言ったそうだ。家内はまさかと言って取り合わなかったが、実際は庭木が伸び放題なのを鬱陶しく思っている。それで昨日、自治会のFさんから長い竿竹1本と鋸を借りて来て、気になっている枝振りを払った。竿竹が古いもので、すっかり乾燥しているのでとても軽く、その先端に取り付けた鋸も、予想以上に切れ味がよく、苦闘するかと思っていた伐採は、案外短時間で済んだ。目の前の小川が増水中で、切った枝が川の中に落ちると、流されて行くので心配したが、切り取った5,6本はどれもうまく手元に確保することが出来た。枝とはいえ、ほとんど幹かと思える太いもので、数本の伐採でもかなりの量になった。幸い、区役所が公園で伐採した木を集めてトラックで運んでくれる日があるので、全部束ねて持参するつもりでいるが、キャスターを2,3年前に買ったので、それにくくりつけて持って行く。それはともかく、そんな剪定を毎年やるのが義妹からすればアホらしいのだが、花を咲かせる木があると、季節感があってよいし、またその花目当てに野鳥が毎日飛来し、さえずってくれる。それだけでも木を生やしておく価値があると筆者は思っているし、その考えを家内にも押しつけている。
d0053294_215484.jpg こうなると、結局のところ、人間はどういう価値観で生きるかだ。そして、その価値観は老いるほどに固まって行くし、また手に入れて行くもので、そのために人間は老いるほどに頑固になって他者とそりが合いにくくなる。自己主張をより強固にして行くことが生きることであって、老人からすれば若者は定まった考えがなく、いい加減に見える。とはいえ、どの老人にも若い頃があり、またその若い頃に老人の凝り固まった考えの萌芽は必ずある。生きて行くことはその萌芽を成長させることで、その点で人間は植物と同じだ。そういう萌芽は学校の先生が見つけて指導し、伸ばせてあげることが大切だが、今ではどうなのだろう。学校の授業だけでは駄目で、学習塾に通わせることがあたりまえになっていて、学校の先生も児童生徒の個性を伸ばすより、とにかくテストでいい成績を取って上の学校へところてん式に押し出して行くだけで精いっぱいであろう。また、才能の萌芽は親が伸ばしてやろうとする場合が多い。これは前に何度も書いたが、学習塾やその他の稽古塾など、筆者は99パーセント以上は無駄と思っている。時間と金をドブに捨てるのと同じようなものだ。では何も学ばせないに限るかと言えば、子どもややりたいことを否定するのはよくない。黙って見ていればよい。無理して学ばせても、何事も本人にその気がなければものになるはずがない。話を庭木に戻すと、それなりの環境を与えてやると、植物は成長し続ける。いくら環境がよくても枯れてしまうのは、寿命が尽きたからだ。放っておけば育つ木を邪魔であるから伐採してしまうのは、成長期の子どもを去勢するのと同じで、よほどのことがない限り、樹木とはいえ、自分の庭にあるそれを根こそぎにしてしまうことは出来ない。だが、一方で庭の場合は調和がある。たくさんの種類の木があると、そのどれもが樹勢が違い、放置しておくと、大きくなる木が育ち過ぎ、そうでない木は枯れて行く。そうならないように、どの木も適当に枝を払い、全体としてどう見えるかを筆者はそれなりに考えている。そして、それを毎年続けていると、それなりに自分の好みの庭木の群れが出来て来るが、そのことを何百倍、何千倍もの広大にしたのが、城や寺院の庭園で、そこでは専門の庭師が1本ずつの木の形を見続けて庭全体の調和を考えている。その詳細なことはわからずとも、そういうことが行なわれていることは誰にでもわかるし、またそのことがわかると、自分の小さな庭もそれなりに気に入る形に保ちたい思いが芽生える。そんな思いがあるので、あちこちの庭園を見に出かけているのでもないが、部屋の中をきれいにするより、裏庭に目が行くのは確かで、住まいには庭は欠かせないのではないかと思っている。
d0053294_216113.jpg そう言えば、去年は石燈籠を買おうと思っていろいろ調べたのに、まだ実現していない。それを据える場所は決めてあり、そのための石を土に中に埋め込むなどの作業は済ましているので、後は適当な雪見燈籠を買うだけだが、近所で調達するか、誰かに運んでもらう必要がある。石仏もと思ったこともあって、去年の秋であったかた、天神さんの縁日に出かけた時、ある業者が苔や土がたくさんついた高さ50センチほどの石仏を2体車に乗せているのを見かけた。売れなかったので早々に帰り支度をしていたのだが、その石仏を見てほしいとは思わなかった。苔や土があまりに生々しく、前の所有者がどういう経緯で手放したのかと気になったからだ。仏となると、燈籠よりはるかにそういう思いに囚われる。古いものは好きな筆者だが、仏像は単なる物とは思えないから、買うといった行為の対象にしたくない。だが、どうにかして小さな石仏がほしいと思えばどうすればいいか。新品は味気ないし、やはり古いものとなるが、そういうものの中でもたまには買ってもいいと思うものがあるだろう。玄宮園には大きな燈籠が目についたが、樹木や水辺、小高い丘、橋に石燈籠と、だいたいどの庭園でも要素は決まっている。それらをどう配置するかだけで、どの庭園も似ているとは言えるが、それでもどこも特徴、持ち味がある。どの山水画も同じように見えて実際は全く違うというのと同じで、庭には個性が宿る。それは先に書いたように、それに携わる人たちの思いだ。そのため、筆者はわが家の裏庭に自分が投影されていると他者から思われても仕方がなく、そのためもあって家内はもっと樹勢をきれいに整えろとよく言うが、なるべく勢いのよいままにさせたいのは、ずぼらからではなく、せっかく伸ばした枝を切ってしまうのが忍びないからだ。それはさておき、部屋の中もそこに住む人の性格を反映すると思われるし、実際そうであろうが、これはきれいに清掃されているかいないかの問題と捉えるか、何をどこに置いているかという内容の問題とするかで意見が分かれる。筆者は多少埃があっても人間は死なないという考えで、家内も同じだが、そのため、部屋に人を招き入れられないような雑然ぶりだ。決して自慢出来ることではないが、多過ぎる物はみな愛着を覚えて入手したもので、部屋の中のあらゆる物は庭木と同じく、筆者の個性の反映と思っている。だが、それを自慢するほど厚顔ではない。個性の中にはどうでもいいものがたくさんこびりついている。庭で言えば雑草のようなものだ。なので、部屋の中の雑草的な物は思い切って処分すべきだが、それがなかなか出来ないのは部屋に人を入れないでおこうと思っているからかもしれない。玄宮園のように、どこをどう歩いて眺めても完璧な景色が広がるというのが理想で、筆者も裏庭も部屋の中も、余分なものは何もなく、整然とさせるべきだが、こういうどうでもいい長文ブログを書いていること自体、そのこととはなかなか縁遠いことを物語っている。これ、ほんの少しはユーモアがあるか。
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by uuuzen | 2016-02-22 23:59 | ●新・嵐山だより


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