●『WHO THE F*@% IS FRANK ZAPPA ?』
ッパに関しての大きな企画『WHO THE F*@% IS FRANK ZAPPA?』があることを、昨夜アメリカ在住の大西さんからメールで届いた。ザッパのドキュメンタリー映画については去年の秋くらいから伝わっていたが、ほかにもいくつか撮影されていて、先日はヤマハからサンプルのDVDが届いた。



マザーズの元メンバーの証言集で、3時間近い内容だ。それとは別にザッパのインタヴュー映像をまとめたものも作られ、それは年内に発表されるだろう。どちらもザッパ・ファミリーは関与していないので、どれほど売れるのかわからないが、ザッパとその音楽の理解にはとても役立つ。ただし、日本盤が出るかどうかは未定で、日本では相変わらずザッパは商売になりにくい。隙間産業と言えばいいか、ごくごくわずかなファン相手だ。それは何よりも言葉の壁の問題が大きい。先に書いた元メンバーのインタヴューで構成した作品は、字幕がなければ楽しめない人が多いはずで、その意味でも日本盤が出てほしいが、ザッパの演奏がふんだんにあるという内容でもなく、繰り返し鑑賞する作品ではない。そこが売れにくい理由でもある。音楽は国境を越えるとよく言われるが、それは言葉を必要としない音楽についてであって、言葉が重要な作品となればどうしても翻訳は必要であり、またそこに問題も生じる。ザッパが自分の歌詞の訳についてうるさかったのは、言葉が正確に訳されるかどうかが心配であったからだが、となると、なおさらザッパの音楽は敷居が高いように思う人は多いだろう。それはともかく、話を戻すと、やはりザッパ・ファミリーの企画ではないが、もっと大がかりで徹底的なドキュメンタリー映像をアレックス・ウィンターという映像作家が企画中で、それに関しての動きがあった。アレックスは生前のゲイルと面識があり、ゲイルはあまりアレックスと組んで仕事をしたいとは思っていなかったようだ。それがなぜアレックスが急に動き出したかだが、ゲイルやまた会社を引き継いだアーメットとうまく合意に達したのだろう。どういう合意かと言えば、アレックスの製作するドキュメンタリー作品はいわゆるザッパ家公認とはならないが、例外的にテープ収蔵庫に立ち入りを許可し、そこに眠っている未発表の素材を含めてすべて映像作品に使ってもよいというものだ。これはザッパが遺した録音や映像、その他の資料の権利はそのままザッパ家が保有し続けるが、どれでも使ってよいというもので、アレックスにすればザッパの決定版的ドキュメンタリー映像作品を作るための最大の魅力的な素材をいち早く、誰よりも早く独占的に使えることになった。そのことで本当にザッパの決定的なドキュメンタリー作品が作り得るのかどうか、筆者は疑問に思っているが、誰もまだ見たこと、聴いたことのない素材を使うという点では大いに商品価値は上がる。先に書いた元メンバーの証言集はそれなりに面白いし、またアレックスが元メンバーのそうしたインタヴュー映像を自作に使う予定があるのかどうかについては知らないが、ドキュメンタリーはあらゆる角度から作り得るので、ザッパ家のテープ保管庫から情報を新たに引き出すことだけが面白いドキュメンタリーになるとは限らない。
 大西さんのメールで一番驚いたのは、オークション・サイトのe-bayでザッパ家が売りに出されていることだ。900万ドルスタートで、日本円で10億円ほど、ただし建物だけの価格で、当然家具やテープなどの中身は含まれない。ザッパの4人の子どもはもうみんな別の場所に住んでいて、去年10月にゲイルが亡くなってからは無人になっているそうだ。それで売りに出すことにしたが、アレックス主導で動いている。家が売れればテープは別の場所に移すことになるが、それについてはどうなるかわからない。どこかに書いてあるのかしれないが、筆者はまだ読んでいない。それで、アレックスが始めた企画は、4月9日をめどに金を集めることだ。これはドキュメンタリー映画を作るためのもので、まずは50万ドルを思っている。そしてその倍々と規模が膨らみ、200万ドルあれば充分な作品になるとの予想で、その費用をファンから募り始めた。かなり段階があって、最低は10ドル以上、最高は25000ドルで、この最高はひとり限定とされ、まだ誰も名乗っていない。その下が1万ドル以上で3名限定ですでに残り1名となっている。100万円は使ってよいと考えている金持ちのザッパ・ファンが世界には2名はいるということだ。大西さんは先ほどのメールで300ドル・コースを考えているとのことで、アレックスはこのコースを最も奨めている。500名限定ですでに134名が参加表明している。この参加というのは、名前を登録した時点でクレジット・カードから現金が引き落とされるのではなく、アレックスが予定している50万ドルに達しなければ、全部解約される仕組みだ。始まったばかりだが、すでに半分近い額に達しているので、どうにか目標に達するのではないか。
 さて、この『WHO THE F*@% IS FRANK ZAPPA?』(フランク・ザッパ、誰それ?)と題する企画に寄付した者は、その金額に応じて品物がもらえる。送料は別に支払う決まりで、まただいたいの品物については書かれているが、たとえば300ドルの人は特別にプレスしたサウンドトラックEPがもらえるらしい。このコースは500名で、その全部にアレックスはサインをすると言っている。だが、説明文には2500枚限定とあるので、2000枚はザッパ・ファミリーが売り出すのではないか。またその音源に関してはどういうものかは書かれていない。EP1枚に300ドルは高い気がする。またおそらくザッパ・ファミリーはアレックスに未発表の音源を優先して現物化させることはないのではないか。それでやはり、アーメットには4月以降の時点でサウンドトラックEPを公式に発売する予定があり、それに便乗してアレックスがサイン入りの特別盤を寄付者に送るということだろう。アレックスにしても映像作品の製作にために金がかかるので、寄付者にそう大きな見返りを与えることは出来ない。これまでどおり、ザッパ・ファミリーは細々と未発表音源を商品化して行くことには変わりはないが、そのような遅い取り組みではテープの劣化も心配され、それでアレックスはザッパ・ファミリーに話を持ちかけ、ファンから金を集めてドキュメンタリー映像を作る一方で、埋もれているテープがどういうものかを明らかにしようと考えたようだ。早い話が、アレックスはザッパ・ファンとして収蔵されるテープの全容が知りたく、また心配もし、自作の映像作品を完璧なものにするためもあって、大金を集めて一気に収蔵庫の内容を明らかにしようと考えた。それがまずは手始めに50万ドルを集めようということで、これはテープ収蔵庫に関心のある、つまりザッパの音楽にそうとう関心のあるファン相手の企画で、全アルバムを聴いていない人は論外であろう。となると日本では10人前後の参加ではないだろうか。アレックスは、収蔵されるテープを売ってくれないかと話を持ちかけて来る業者があることを書いている。ザッパは隙間産業として充分儲かると見込む会社は、日本を含めて世界中にあるのだろう。アレックスの関心はそこにはなく、ただザッパの全容を知りたいというファンの気持ちだ。50万ドル集まったとして、ドキュメンタリー映像の企画が動き出し、次の50万ドルがまた集まるだろうか。最終的にはもっと多くの金が必要で、どのようなアイデアをアレックスは持っているのだろう。ザッパの家が売れると、それは子ども4人に分配される以外に、アレックスの映像作品の実現にも使われるのだろう。ザッパ・ファンでぽんと10億円を出せる人が世界にいるのかどうか。最近その家で女性芸術家の個展が開催されたが、無人であるのでそういうことが可能であることがわかった。ザッパ博物館のようになって誰でも見学出来るようになることは無理か。
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by uuuzen | 2016-03-10 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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