●高松市内を歩く
目はたまにあるのでそう言える。筆者はめったに旅行しないから、それが人生の節目となる。去年12月27日に高松に家内と日帰りで行って来た。二度目の高松市内で、以前は10年ほど前であったか、神戸から船で行った。



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早朝に着き、まだどの店も開いていないので往生したが、高松駅前のうどん屋がちょうど店開きをしたところで、食べさせてもらえるかと訊くと、中に入っていいと言われた。その店の朝一番の客になった。その時のうどんの味が忘れられないと家内が言うので、ならばまた行ってみようということにしたが、それだけではもったいないので、ブルース・ビックフォードの粘土アニメの実物キャラクターが展示されるというので、その期間中に行くことにした。船はとても疲れたので電車にしたが、行く前にグーグルのストリート・ヴューで駅前を調べるとすっかり変わっていて、目当てのうどん屋はもうないことがわかった。それでもせっかく高松に来たからにはうどんということで、以前の店から100メートルほど離れた大きな店に入った。うどんのオートメーション工場といった雰囲気の店だ。そこしかすぐに見つからなかったからだ。たくさんの客が入っていて、人気はあるらしい。ところが家内は最悪の味で、これなら京都で食べるのと同じと文句を言った。特徴のある味の店というのは、駅前ではなく、少し離れた、車でなければ行けないようなところにあって、しかも10人も入れば店はいっぱいという個人経営のところしかない。駅前の大きな資本でやっているところは、京都や大阪、東京などにチェーン店を展開していて、どの店で食べても同じ味だ。では食べた後に別の店を探そうかと言ったが、家内はもうお腹いっぱいと言う。うどん好きなら2,3倍でも食べるだろうが、筆者もそんなに好きなほどではない。それはともかく、10年ほど前に早朝の駅前で食べた時は、まだ香川のうどんが今のように全国的に有名ではなく、大きなチェーン店がなかった。それで個人経営の小さな店がどこも独自の味を出していたのだろう。資本の力によって、そういう小さな店はいつまで経っても小さなままか、あるいは時代が変われば廃業する。味気ない話だが、そういう時代だ。それはそうと、今回の高松行きでは、この10年の間に立派になった商店街を歩くことも目的のひとつにした。TVで何度も特集番組がこれまであったが、高松市内、JRの高松駅から南方だが、縦横に走る商店街の延長が、日本一の長さになっているという。縦横なら、名古屋の大須もかなり長いし、また大阪の道頓堀界隈もそうだ。そのため、高松の商店街が日本一長いというのはかなり眉唾もので、筆者はやはり一番長いのは天神橋筋商店街だと思っている。そこは南北に一直線で、距離も測りやすい。それに何と言っても人の圧倒的な多さだ。
d0053294_0522352.jpg 高松でたくさん写真を撮ったが、写っていないものも多かった。それで市内のは今日1回の投稿とするが、2回に分けるほどの枚数がないからだ。当然神社も探して何か所か撮って来たが、それは「神社の造形」のカテゴリーに譲る。つまり、今日のは特定のカテゴリーに収まらない半端物の写真ということになる。早速写真の説明をすると、最初のは駅前にあったゆるキャラの彫刻だ。これは茨木市の何という名前であったか忘れたが、同じような子鬼のキャラクターで、まるで兄弟のように似ている。高松がこの子鬼というのはどういう理由からだろう。まさかうどんの大きな鉢というわけには行かず、みんなから親しまれやすいものということでデザインが決まったのだろう。台座に「親切な青鬼くん」とあって、街のシンボルなのか、それとも小さな親切運動のそれなのか、よくわからない。ま、東京渋谷のハチ公のように、待ち合わせ場所の目印にいいという考えもあったのだろう。この彫刻の背後左手が10年ほど前に入ったうどん屋があった場所だ。ともかくそこ辺りに行ってみようと思い、道路をわたったが、別の店になっていた。あるいは区画整理してすっかり雰囲気が変わってしまっている。2枚目の写真はその昔あったうどん屋の前辺りから駅を見た。駅舎はガラス張りのかまぼこ型で、ファサードに白のテープを貼って目鼻を表わしている。JRの駅舎がこういうお遊びをするのは昔なら考えられなかった。この笑顔の表現は悪くはないとしても、決していいものとは思えない。こういう笑顔の押し付けは筆者はあまり気に食わない。公の場ではふさわしくないと思う。ついでに書いておくと、この駅舎 に隣接して大きなスーパーがあり、帰りがけにはそこで時間を潰した。駅舎の笑顔があまり気に入らないので、写真を撮るつもりはなかったが、1枚目と対照的になるようにと考えた。そしてちょうどうまい具合に、道路沿いに店の主の趣味か、ちょっとした鉢植えが並べてあって、そのうちのサボテンがなかなか面白い形をしていた。それでそれを中央に据えて撮った。駅舎の笑顔の口に、とげとげのマイクを添えたような形になっているが、それは意図した角度だ。生活感溢れるこうした鉢植えが高松駅のすぐ近くにあるというのが面白い。それほどに駅前広場はコンクリートだらけで現代的な空間になっている。それがあまりに殺風景だというので、青鬼の彫刻や駅舎の笑顔シールが出現したのだろう。わざとらしい笑顔でも必要なほどに地方都市も超近代的な都市デザインになって来ている。そうであるからこそ、筆者は駅前を離れて庶民の雰囲気がする街路を歩きたい。絵はがきにないような場所をだ。
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 3枚目は高松駅から3キロほど南だ。神社目指してあちこち歩いたが、ヤフーの地図に載っているのに、なかった神社があった。それは東京の渋谷でも同じで、地図はそんなに古くないはずなのに、地図の改訂が街の変貌に追いつけない。そして、神社はいつまでもあると思っているとそうではなく、さっさと商業施設に変わってしまう。渋谷の繁華なところならまだわかるが、高松でもそうであった。ただし、神社があるはずの場所一帯は工事中で、一時的に神社を移設しているのかもしれない。工事が終われば元の場所に社を持って来ることが考えられる。それはともかく、地図にはあるはずの神社がないとわかると、しばしその辺りをうろうろして妙な気持ちになる。筆者は神社はその土地に昔から深く関係した神を祀るから、絶対にその区画はいじってはならないと思い込んでいるが、今ではいとも簡単に神社は消え去るようだ。そんなことで驚いていては大人気ないか。神社を探して歩いていると、3枚目の写真のように街路樹にオリーヴを植えているところに出くわした。温暖な地域なのでそれも可能ということだが、オリーヴの街路樹は初めて見た。日本でも珍しいのではないか。写真は1本しか写っていないが、ずっと奥までオリーヴ並木が続く。これは実が出来ればどうするのだろう。大阪御堂筋の銀杏の実のように、市民が勝手に持ち帰ってもいいのだろうか。それはそうと、3枚目の写真から何となくわかるように、車も人も少ない。写真右端奥に小さな黒い人物が見えるのは家内だ。筆者がオリーヴを珍しがっていると、さっさと筆者を残して先に歩いて行った。左端にバス停が見えるので、市バスが走るのだろう。この道の奥にアーケードが見えた。日本一長い商店街の南端だ。そこから北進すると駅の近くに出て来る。そのアーケードの前に東西に道路が走っていて、信号を北へとわたる時、東を見ると自転車に乗ったおばさんが買い物袋を下げて店から出て来た。見上げると大きな看板があって、食品の卸売りの店だ。そこから個人が出て来ることは、小売りもするはずと思って家内を呼び止め、その店の前に行った。乾物などを中心に売る店で、高松名物の醤油豆も売っている。それで家内とあれこれと買い込んだ。筆者は醤油豆が好物で、500円のを2袋買った。高松市内ならどこでも売っているようなものばかりだが、卸の価格なので若干安い。応対してくれたのは40代の小柄な女性で、値段を訊くためにいちいち奥へと向かっていた。まだ勤務して間もないアルバイトだろう。買い物を終えてさて目当ての商店街だ。何枚か撮ったが、その代表的な光景として4枚目に載せる。パチンコ屋も写っているが、人は少ない。天神橋筋商店街の10分の1もない。長さは日本一かもしれないが、長いだけに人の少なさが目立ち、どの店も経営が大丈夫なのかと心配になった。シャッターが閉まっている店も目立ったが、定休日であったのかもしれない。この商店街で最も有名な場所は、東西の商店街と交わった場所で、そこは円形のガラス・ドーム天井となっている。その写真も撮ったし、またその交点にある大きな本屋にも入ったが、当然のことながら、筆者の出たばかりの本は置いてなかった。それで田舎を実感したが、高松にはザッパ・ファンはひとりもいないのかもしれない。
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by uuuzen | 2016-02-09 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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