●高槻の今城塚古墳、その1
っくの昔に知っているはずと思っても、案外そうでない場合によく遭遇する。子どもの頃は大人、特に学校の先生は何でもよく知っている人の代表と思っていた。だが、自分が大人になると、そうではないことがわかって来る。



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それで先生に対する尊敬が亡くなるかと言えばそうではない。人間はみな違っていて、興味のあることが違う。そのため、頭に詰まっている知識も違う。そして、常識というものもどこからどこまでかとは一概に言えないこともわかって来る。時代や場所が変われば、常識にも差が出て来る。何でも物事に詳しい人を「広く浅く」と表現するが、そこには半分やっかみがある。『あれほど物事に詳しいからには、広く浅く知っているに過ぎない』と思うわけだ。だが、実際は「広く深く」かもしれない。それに知識の広い狭い、浅い深いを誰がどう決め得るというのか。専門家であっても見落としは必ずあるもので、その専門知識が広く深いとは限らず、結局のところ、人間はみな持っている知識は違っていて、ある程度知識に関心がある人は、自分のその量を恥じることはない。それよりも自分がまだ深く知らず、そしてその知識をもっと深めたいと思うことがあるならば、それは立派なことと思えばよい。そういう積極的な知識の吸収は、人によりけりとはいえ、老いるほどにどうでもよくなるだろう。なるほど光陰矢のごとし、鉄は熱いうちに打てで、少しでも若い頃に興味の範囲を出来る限り広めておくことだ。そうは言っても、そのことを知る若者はいつの時代でも一定の数であって、また自分で悟る人は悟るのであって、あまり若者に批判めいたことを言うと、自分が老人であることを晒すようなものだ。
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 話を変える。人生は限りあるもので、知り得ることもそうだ。たいていの人は知らない場所に観光に出かけたいと思うし、積極的に旅をしたいが、限りある人生では世界中全部ということは無理だ。それに世界の果てまで行っても、自宅周辺を詳しく知らない人はある。自宅周辺より世界の果てがいいと思うのであればそれでもかまわないが、自宅周辺の知らないところに思わぬ面白い場所があることに気づくことがある。何が言いたいかと言えば、限りがあるということで、またわざわざ遠方に行かずとも人生の質を高めることが出来るということだ。これは人物についても言える。今まであまり知らなかった近隣の住民が、予想もつかない面白い仕事をしているということがある。他人の家の部屋の片隅はほとんど知ることもないのが人間だが、同じように他人が考えていることも知らないままで過ごす。遠方に出かけて満足するのはそれはそれで趣味としていいのだが、そのことで世界のほとんどを見たと思わない方がよい。むしろ世界には知らないことの方が無限にある。他人の部屋の片隅や他人の考えていることなどガラクタ同然でどうでもよく、知る必要がないと思うこともいいが、そうとばかりは限らないことを思っておいた方がよい。つまり、人間は自分の知識のあまりの狭さを自覚すべきで、またそうするからには一方で未知なる面白いことをいつでも受け入れる態度を持つことが出来る。そして前述したように、そういうことは老いるほどにどうでもよくなるから、そのこともよく自覚して精神的に老いることのないように努めるのがよい。そうでなくても老いるほどに認知症などの心配も出て来る。人生の障害が増えて行く中、それをすり抜け、少しでも楽しく生きて行くには、関心事を増やし、頭を柔軟にすることで、それには遠方に出かける必要はない。
d0053294_2044486.jpg さて、そんな理由からではないが、10月19日の家内の誕生日は近場で気になっているところを散策することにした。家内は大阪市内生まれで10代に高槻に転居したが、高槻市内については全く詳しくない。高槻は大阪のベッド・タウンで、さして見るべきものはないとの印象が強く、筆者も高槻に住むくらいなら、大阪のごちゃごちゃしたところの方がましと思っている。中途半端な衛星都市は魅力がないと先入観があるのだ。だが、高槻には城跡があるし、また西国街道が走り、古い一画も残っている。そういう地域に関心があるというのでもないが、高槻の隅から隅までは知らないという一種の引け目を長年感じて来ている。家内のきょうだいは全員高槻にいて、しかもかなり広範囲に散らばって住んでいる。だが、それでも覆い切れない地域の方が当然多く、筆者には全く知らない高槻の地域がたくさんある。そして、年賀状をもらう知人の中にそういった地域に住む者がいることも昔から知りながら、その未知な場所をあえて訪れようとは思わない。ただし、何かのついでがあれば別だ。そして筆者にはこの夏以降は神社を見て回るという小さな趣味が出来た。そういういくつかの理由が重なり、家内の誕生日は高槻に行くことにした。高槻行きは今まで必ず家内の実家を訪問することが目的であったのに、初めてそうではない思いによる。また、なぜ高槻かと言えば、何年か前に高槻駅前のがんこ寿司店で食事した際に家内はわが家の住所氏名をアンケート用紙に書き、それ以降同店から案内がよく送られて来るようになり、しかも誕生日には来店すると記念品がもらえることを家内は知っていた。それでどうせ誕生日記念に食べるなら高槻のがんこに行き、そして筆者はその後に神社の写真を撮りに出かけようと思った。ところが、予想外のことがあった。ヤフーで高槻のいくつかの神社の示す地図を印刷しながら、阪急高槻駅を下りた時、その構内に有名な高槻の古墳の広告を見た。そこは近年整備され、一度は訪れたいと思っていた場所で、筆者はがんこで食事した後にそこに行くことに予定を変更した。そしてそのことは家内には言わずに行動したが、続きは明日。
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by uuuzen | 2015-12-13 23:59 | ●新・嵐山だより


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