●『フランク・ザッパを聴く―アルバム・ガイド大全』その3
の内にいるような気分だが、松の内は3日後からだ。それなのに世間ではもう新しい本がもて囃され、筆者の本はさきほどアマゾンの売れ行きランキングを見ると、2位になっていた。



それでも2位と喜ぶべきか、ついに首位から落ちたと悲しむべきか、ともかくこのランキングは1時間ごとに変化するとのことで、また1位に帰り咲くこともあるかもしれない。とはいえ、筆者がそれを確認するのは松の内が始まるまでで、30日まではザッパについての投稿することに決めている。それで今日は本についてだ。この本の題名はヤマハと協議し、結果的に筆者が提案したものになった。ヤマハからは条件が示された。「フランク・ザッパ」という言葉をまず含み、そしてアルバムの解説ないしガイドという言葉と、しかも公式に発売されたものをすべて取り上げたことを伝える。こうなると、どのような題名になるか、かなり限られる。筆者は多くのアイデアを出したが、結局ひねりの少ないものにした。「○○を聴け」という題名を思い浮かべたのではないが、謙虚にザッパの音楽を聴いてほしい、また筆者もその態度で聴き続けたいという思いで、題名を決めねばならない最終日近くに、「フランク・ザッパを聴く」が思い浮かんだ。「フランク・ザッパを聴く。」か「フランク・ザッパを聴く○」のどちらかでもいいかと思ったが、「。」や「○」は採用されなかった。本題が決まると副題は早い。「アルバム・ガイド」と「完全」ないし「総」といった言葉が外せないなら、「アルバム・ガイド大全」がいい。「大」は筆者の名字や「大ザッパ論」とのつながりもある。「大全」と呼ぶにはページ数が少ないという気もするが、それでも450ページほどだ。筆者は長く書き始めると切りがない。450ページで100枚のアルバムを説明しているのであれば、それは「大全」と呼んでもいいだろう。ただし、本題と副題を連ねるとかなり長くなり、本の背表紙にうまく収まるのか心配した。それが梅村さんのデザインによってうまく嵌った。本の題名は短く、そして刺激的なものほどよく目につき、また覚えてもらいやすいから、『フランク・ザッパを聴く―アルバム・ガイド大全』はかなり平凡で印象にうすいと言ってよいが、奇を衒っていないところが好感が持てるとも言える。「ザッパを聴く」でもよくわかると思うが、ザッパは息子のドゥイージルも同じミュージシャンとして使っているから、「フランク」があった方がわかりやすい。それに題名の頭に「フ」がつくことは、本文の全部の章が「フ」の文字から始まることに通じている。「フランク・ザッパを聴け」とやると、押しつけがましいが、「聴く」は謙虚で、ザッパの音楽に個人がひたすら対峙するイメージを涌き立てる。そして、そういう聴き方のちょっとした参考として本書を脇に置いて繙いてほしいとの願いだ。100作のアルバムについて説明しているので、題名に「百」か「100」を入れるのがよいと当初は思ったが、そうすると101や102作目が出ると途端に本が古臭く感じられる。それで「百」や「100」はあえて含まない方がいいと今となっては思う。
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 『大ザッパ論』が出た時はいくつかの書店を巡って本が並んでいるところの写真を撮った。今回もそうしたいと思いながら、書店に行く時間がない。そこで東京の新宿の紀伊国屋書店で23日に撮った写真を今日は載せる。24日にはその隣りのビルのディスク・ユニオンの隣りの書店でも3冊ほどが積まれているのを梅村さんと見たが、写真は撮らなかった。それ以外に書店に行ったのは、一昨日の高松の商店街だ。その日本一長いと言われる商店街に、辻の天井が大きなガラスの天蓋となっている有名な場所がある。そしてその最も華やかな場所の2階に大きな書店が入っていて、そこを覗いた。だが、筆者の本は置いていなかった。高松はやはり田舎かと思ったが、ま、仕方がない。家内は梅田や京都の大きな書店に行こうというが、何かのついでがなければわざわざ出かける気分にはなれない。それに、どの書店でも似たり寄ったりで、筆者の本が置かれていてもその様子はその書店の独自性がほとんど見られないだろう。それで今日の写真で充分と思う。2枚は同じ写真で、2枚目は筆者の本をトリミングした。最初の写真からわかるように、本はたくさんあって、その中に筆者の本は埋もれている。本屋に出かけてたまたま見つけるという人は少ないのではないか。筆者もめったに書店には行かず、もっぱらアマゾンで本やCD,DVDを買う。となると、アマゾンのランキングは売れ行きを正しく反映しているかもしれないが、どのようにランキングを決めているのかはわからない。筆者の本は発売日にいきなり1位であったが、それは予約数から算出したのだろう。1時間ごとに順位が変わるとはいえ、それは1時間ごとの売れ行き具合が次々とアマゾンの本部に連絡が行くとは限らないのではないか。松の内に入る前に2位になったが、本は出たばかりなので筆者の気分は松の内だ。本当の松の内が明けると、もう筆者は次のモードに入る必要がある。それはそれとしながら、今回の本は刷った分だけは素早く売れてほしい。昨日のネット・ニュースに、日本の出版界は今年大変な落ち込みで、雑誌はどれも売れ行きが激減したとあった。そういう時代であるので、単行本も思ったほど売れないのだろう。今朝のTVは若い女性が書いた収納術についての本が海外でも大変な評判で、世界で500万部を売ったと報じていた。1冊の印税が100円として5億円で、若くして大金持ちだ。書き手はそんな夢をわずかでも思うだろうが、開高健が書いていたように、99パーセントの著者は印税でせいぜい豪華なディナーが一度だけ出来る程度だ。書くための労力からすれば、出版はほとんどが著者の経済的損失の上に成り立っている。それでも自分の本が本屋に並ぶという満足感があるから、本を書こうとする人は減らない。筆者は自分を売り込むことはせず、依頼があって書くが、それではぐいぐい自分を売り込もうとする人たちの陰に隠れてしまう。本を出したいと考える人はそれほどに積極的で、原稿を手にあちこちの出版社を訪れるのだろう。引っ込み思案が美徳などとは誰も思わない。多くの人に自分から出向いて宣伝することで初めて自分の存在、才能を相手、そして世間に知ってもらえる。「フランク・ザッパを聴く」では駄目で、「フランク・ザッパを聴け」と押しが強い方が、本の売れ行きもよいのかもしれない。
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by uuuzen | 2015-12-29 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(1)
Commented by desire_san at 2016-01-06 15:28
新年おめでとうございます。
よき新春をお迎えのことと、お喜び申し上げます。
今年もたくさんの美しい美術。芸術を楽しみたいと思います。
新年にちなんで京都の舞妓さん、芸妓さんの写真をアップしました。
合わせてマーラーの交響曲3番を生演奏で聴いた感想を書いてみました。
ご笑覧いただければ幸いです。
本年もよろしくお願い申しあげます。


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