●ザッパ生誕75周年記念『ロキシー・ザ・ムーヴィー』上映とトーク・ショー、その2
めて今回の映像を見る人がどれほどの割合だったのか知らないが、すでにDVDやブルーレイを購入していても、大きな画面と音で聴くとまた味わいが違う。



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それにこの作品は「ムーヴィー」と題されているので、暗い場所のスクリーンで見ることをゲイルが求めたと考えてよい。その機会が日本で唯一であったというのは、DVDの宣伝になるからで、特別にお金を支払えば何度でも上映することが出来る。だが、それほど多くのザッパ・ファンは日本にいない。東京ですら200人も集まらないとなれば、大阪や京都ならばもっと少ないだろう。だが、今回東京に行く2,3日前に、『フランク・菜ッパ』という無農薬野菜を販売する京都の室井さんにメールすると、京大西部講堂での上映があればいいのにといった内容の返事が届いた。そう言えばそうで、ザッパが京都で演奏した場所がまだそのまま残っているのであるから、来年2月4日なら、ザッパ来日40周年記念となっていいのではないか。上映のためにどれほどの金額をアメリカのイーグル・ヴィジョンに支払えばいいのかわからないが、宣伝の仕方によってはクラブ・クワトロに集った以上の客が入るかもしれない。それはさておき、今回の映像ではザッパ以下全員が黒のTシャツ姿で、これは演奏を収録した3日間とも同じ姿で、ザッパは後で良質の演奏を抽出して映像作品にまとめるつもりがあったためだ。注意深く見ると、客席が映る場面が何度かあり、しかも客の大半はショーのたびに変わったから、マザーズの姿よりも客席を見ることでどの曲がどのショーの映像かわかる理屈だ。ただし、どのショーにどの客がどの場所に座ったかの確実な情報はないので、最初から謳われているように、全員黒のTシャツを着て演奏した3日間のショーを合成した作品であることしかわかりようがない。一方、ロキシーでのこれらのショーの隠し録り音源は存在するはずだが、それらがいつ収録されたかの確実な証拠はないし、またそんなことはザッパ家がフィルムや録音テープを所有しているのであるから、将来それらの情報が公開されることを気長に待つことの方が、あれこれと無駄な詮索をするよりかは精神衛生上からはよい。話を黒のTシャツに戻すと、今回筆者はどんな格好で出かけようかと思った時、その黒のTシャツが念頭にあったのか、帽子から靴まで全身黒づくめになることにした。1992年にドイツのフランクフルトでの『ザ・イエロー・シャーク』のコンサートに出かけた時は、黄色のジャケットを高島屋で買った。それが秋のドイツではとても目立ち、同コンサートを収録したビデオ映像で客席が映る場面では筆者の姿が比較的よくわかる。今回帽子を被ったのは、髪の白さを隠すという理由が大きい。だが、ヤマハのKさんによれば年配の客が多いとの予想で、実際そのとおりになったから、筆者も年齢がすぐにわかる髪を晒してもよかったかもしれない。筆者の顔の写真はネットではほとんど出回っていないはずで、半年ほど前、ある人から筆者の顔写真をネットで探しても見つからないといったメールをもらったことがある。別に自分の顔を隠したいのでもないが、見せるほどの顔でもないし、その思いは年々強くなっているから、今回の舞台上での登場は、多少は世間に顔を見せることになるはずで、普段の思いが崩れることになる。
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 トーク・ショーは40分の予定で、司会の山田さんやまた今回のザッパ本のデザインを担当した梅村さん、そしてヤマハのKさんらと打ち合わせをして本番に臨んだが、筆者は全くの出たとこ勝負のつもりで、そのとおりになってしまった。筆者が多弁なことは年齢を重ねた、つまり老齢になって来ていることの影響もあるだろう。まずそのことを自覚しているが、本来話し好きで、馬が合えば際限なくしゃべるという性格であるからだ。また、4時間近い打ち合わせでザッパについていろんなことを山田さん相手に話し、本番では同じことを話したくなかったので話すべき事柄が残っているかどうか少しは心配したのに、山田さんがきっと呆れるほどに脱線気味にいろんなことを話してしまった。そのため、山田さんは時計を見ながら進行を気にし、ようやく梅村さんの出番を切り出した時は、自分の饒舌を恥じた。梅村さんはスクリーンの背後でしびれを切らしていたろう。トーク・ショーの話をKさんから電話で切り出された時、Kさんはピーター・バラカンを呼ぶのはどうかと言った。筆者は誰でもよかったが、ピーターは有名人で、またザッパについても詳しいだろうが、はたして筆者とうまく話が噛み合うかどうかと心配した。そこで梅村さんではどうかと言ったが、結果的にそれが認められた。また、司会が必要で、クラシック音楽にも詳しく、また人当たりのよい温和な山田さんが決まった。だが、梅村さんと筆者のトーク・ショーとはならず、ほとんど筆者の独壇場で、山田さんにも悪いことをした。クラシック音楽の話をしてもよいと思っていたのに、40分ではとてもその時間が足りなかった。Kさんは40分では質疑応答の時間はないと予想してが、そのとおりとなった。40分が筆者には10分ほどにしか思えず、それは4時間の打ち合わせが1時間にしか思えなかったことと同じだ。それほどに齢を重ねると時間の過ぎ去ることが早く感じられる。
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 打ち合わせの最中にクラブ・クワトロの音響担当者の樋口さんが挨拶にやって来て話に加わった。山田さんと同じく筆者は初対面だ。ザッパが多チャンネルで音楽を聴かせることに関心が大きかったことを話題にしたが、クラブ・クワトロは大音量で聴かせることは出来るが、あくまでもステレオで、今回の作品が5・1チャンネルで収録されていることは、各自が家庭で楽しむしかない。わが家にはそれを聴くためのアンプやスピーカーがあるが、部屋は倉庫状態で、ステレオですらまだ大きな音で聴いていない。そのため、今回初めてまともに全編を大きな音で聴く経験で、映像と音楽の見事なシンクロに改めて完成度の高さを思った。字幕の訳もこなれていて、輸入盤ではなく、日本盤の購入を奨める。樋口さんは話の途中でブルース・ビックフォードが昨日(21日)高松から東京にやって来たことを話題にし、そのことで話が広がっていると、ビックフォードを高松に呼び、また来年2月の東京でのアニメ・フェスティヴァルに再来日させる張本人の土居さんが部屋に入って来た。もちろん彼とも初対面であったが、先日ビックフォードの最新作についてこのブログに何度か投稿したこともあったので、筆者は彼に話を向け、知るところが少なくなかった。そして、土居さんには、筆者は27日(今日)に高松に行ってビックフォードの展示を見て来ると伝えたが、実は今日高松のその展示室で土居さんから声をかけられ、ほんの少しだが話をした。つい先日東京で会ったのに、また高松で会えるとは、ビックフォードの作品を借りて来た土居さんが会場に詰めているからには当然と言えばそうなのだが、何となく不思議な気がする。ま、今日の高松でのことは後日詳しくブログに書く。トーク・ショーに話を戻すと、それが終わった後はザッパ本の購入者に筆者がサインをすることになった。『大ザッパ論』の時はそのような機会はなかったし、また筆者は求められた数冊にしかサインをした経験はないが、今回もたぶん2,3人かと思っていると、20名近い人が購入した。本の見返しは真っ黒な紙で、ヤマハのYさんにはサインするには金か銀のフェルト・ペンでなければならないと打ち合わせで伝えると、すぐに買いに走ってもらえた。サインだけでは味気ないので、筆者は家から名前を彫った方印を持って行った。トーク・ショーが終わって渋谷のペルー料理店でヤマハ側から接待を受けた。10人近い社員はみな若く、また優しかったが、その優しい雰囲気はトーク・ショー後のサイン会で対面した人たちも同じであった。家内も全く同じ印象を持ったようだ。筆者のトークは拙かったが、今年最高の楽しい思い出の日となった。会場に来ていただいた方やヤマハの人たちにここで感謝の思いをお伝えいたしておきます。どうもありがとうございました。
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by uuuzen | 2015-12-27 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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