●ザッパ生誕75周年記念『ロキシー・ザ・ムーヴィー』上映とトーク・ショー、その1
い催し、いい経験になるのかどうか、当日になるまでわからなかった。ヤマハのKさんから渋谷のクラブ・クワトロで『ロキシー・ザ・ムーヴィー』の日本での唯一の上映会があるが、それが終わった直後にステージ上で何か話してもらえないかとの電話での依頼があった時、筆者には断る理由はなかった。



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だが、舞台上でどのように、どれほどの時間を話せばいいのかわからず、不安はあった。そこで今にして思うのは、筆者が断っていれば上映会のみとなっていたのか、あるいは別の人が話したのか、そのことをKさんに訊くのを忘れた。もっとも、筆者は出演を承諾したし、また事故もなく予定していたとおりに上映と筆者の出演は終わった。筆者にとってもヤマハにとっても大きな心配は、どれほど人が集まるかだ。千葉在住のザッパ・ファンのOさんは15日のメールで、同じファンと一緒にチケットを2枚予約し、その番号が10と11であることを知らせてくれた。開催まで1週間というのにまだ10枚そこそこでは、当日は20名ほどかと思った。Kさんも電話で、売れ行きが芳しくなく、また時期が悪いとのことで、筆者は家内ととともに20名ほどのさびしい状態で映像を見、また話す姿を想像した。そして、観客を前にしての話の最初に、ザッパの日本公演でも満席にならず、1967年のニューヨークでのガリック劇場での連日公演では、観客が数名の時もあったことを言おうかとも思い巡らした。1週間切っていたと思うが、家内を連れて行くことにした。東京練馬に家内の一番の親友がいて、最近彼女の事情が大きく変わり、会っておくのがいいと思ったのだ。だが、筆者と家内は携帯電話を持たないから、別行動をすれば人で溢れ返る見知らぬ土地で予定した場所と時刻にうまく会えるかどうかが心配だ。結果を言えば、事なきを得て、また携帯電話を持たずとも暮らせることを確認した。便利なのはわかるが、そのあまりの便利が何となく気に食わない。このように思う筆者は精神的にすっかり時代遅れの老人と化している。それでもその便利さを手にしないことで、別の何かを手に入れていると思うことにする。実際そのとおりだ。
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 Kさんからは当日は会場に午後3時半に来てほしいと言われた。そのつもりで行動し、JRの渋谷駅には3時少し前に着いた。ところが、まるで反対の方向を歩いていることに気づき、地図を見直しながら恐ろしいほどの人の波をかき分け、汗まみれになりながらクラブ・クワトロを見つけた。それから荷物を置きに近くのホテルに向かった。Kさんには会場近くのホテルを頼んでおいたが、クワトロから5分ほどのところだ。そこにチェックインし、部屋に入って鞄を床に置いた時に室内の電話がなった。Kさんだ。3時半を5分ほど過ぎていた。すぐに行きますと返事し、慌てて会場に行くと、梅村さんは先に来ていてKさんと話していた。開場は6時半、上映は7時半からで、打ち合わせには4時間を費やせる。それほど必要ないはずで、筆者は上映までの1,2時間は渋谷の繁華街をぶらつき、また百貨店で展覧会を見ようかと思ってもいた。ところが、その4時間は1時間ほどの感覚で過ぎ去った。これは楽しかったからだ。今回筆者は名刺を持って行った。四半世紀か30年ほど前に梅津の印刷屋で100枚刷ったものだ。それが7,8枚残っていて、全部持って行ったが、足りなかった。梅津のその印刷屋では昔は毎年年賀状を印刷してもらっていた。20日の夜、スーパーのトモイチでばたりとその奥さんに出会った。話をするのは10数年ぶりか。それでもお互いすぐにわかる。「あんた、少し太ったね」と言われたが、身体の変化はお互い様で、奥さんは70代半ばで皺がかなり増えた。ともかく、年内は年賀状の印刷で忙しいであろうから、年明けにまた名刺を刷ってもらおう。電子メールのアドレスを加えてもらうのと、郵便番号を7桁に増やす必要もある。その100枚を筆者は死ぬまでに使い切らないはずで、またその印刷屋も10数年経たない間に店をたたむだろう。つまり、京都に出て来た筆者はそこで300枚の名刺を作り、おそらくそれを全部使わないまま死ぬ。それほど名刺を交換する人とめったに出会わないのに、22日は10名からもらった。それにもらわなかったが、親しく話した人も数名いる。
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 ともかく、人脈がきわめて少ない筆者だ。上映会のチケットの売れ行きが少ない理由は、ザッパ人気の小ささというより、第2部に登場する筆者のあまりの知名度のなさだ。家内と申し訳ないとか言いながら、クワトロの控え室で司会を担当する山田さんや、ヤマハのKさん、Yさんその他入れ替わり立ち代わりやって来る人と話をしていると、あっと言う間に4時間経った。それに、心配していた客入りは、ほとんど満席というではないか。ぎゅうぎゅう詰めに600人入る会場とKさんから聞いていたが、筆者の想像の半分ほどの広さであった。600人は全員立っての話で、また身動き出来ない満員電車状態だ。Kさんはザッパ・ファンは年配者が多いはずで、椅子を用意すると言ったが、そうなると300人ほどか。いや、それも無理でせいぜい200ではないか。当夜は200人には達していなかったと思うが、150以上ではなかったかと思う。Kさんは上映間近にたくさん人が入っていることを知らせてくれた。そのことに筆者も家内も安堵した。まずは当日来ていただいた人たちに感謝したします。爆音上映会とのことで、どれくらいの馬鹿でかい音かと思っていると、自宅のステレオの大きな音を聴き慣れている筆者には想像した範囲内であった。家内は慣れていないので、耳が痛いと言ったが、それでも1時間半はあっと言う間に終わった。家で見るより早く終わった気がするが、これも楽しかったからだろう。それにボーナス・トラックや隠しトラックの上映は省かれたためだ。筆者らは特別に用意された後ろの方のカウンター席に、始まる直前に導かれて着いた。背後に何人かの客がいたが、筆者らが関係者であることは、前に置かれた予約席の札でわかったであろう。上映は一眼レフでの撮影は駄目だが、スマホではOKとされ、何人かが画面を撮っている姿が目に入った。筆者も1枚撮ったが、家のTV画面を撮るのと変わらない写真だ。それで今日はそれを使わず、上映前の準備写真と、上映後30分して始まった筆者のトーク・ショーの様子を家内に撮らせたものを使う。いつも使っている10年ほど前の安物の大きなデジカメだ。撮影するのにいちいち蓋をスライドさせる必要があるが、これがなかなか閉まらない。後のサイン会では家内がカメラの蓋を閉めるのに悪戦苦闘している様子をヤマハの社員たちが見かね、手伝ってくれたそうだ。スマホならいとも簡単に写真が撮れるのに、何と時代遅れであることか。それでも今日のようなブログ用の写真が撮れるので、完全に壊れるまで使い続ける。次回はトーク・ショーの内容について書く。
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by uuuzen | 2015-12-26 00:30 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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