●『ROXY THE MOVIE―THE DELAXE EDITION』その1
しい商品が今日また届いた。先月18日から3日間、このブログに書いたザッパの『ロキシー・ザ・ムーヴィー』の日本のみで発売される豪華版だ。



まだ店頭に出ていないので、今日はアマゾンでもすでに紹介されている外箱の写真だけ載せるが、豪華版と謳うだけはある箱だ。『ロキシー・ザ・ムーヴィー』が発売されるとの電話をヤマハのKさんからもらったのは8月に入ってすぐであった。だが、その時点ではついに発売されるという情報のみで、映像や音はまだ日本に届いていなかった。Kさんと電話で話すのはいつも原稿の執筆依頼だが、その時は数年ぶりであった。そして、『ロキシー…』の解説依頼とともに、今年ザッパのアルバムが100作目に達したので、それを全部解説した本も書いてほしいと言われた。また、その後であったかどうか記憶が定かではないが、『ロキシー…』は通常盤のほかに日本独自販売の豪華版を出す予定で、そのことについてアメリカ側と折衝することも聞いた。その結果から今日届いた商品に至るまでの紆余曲折はまだここに書いてはまずいこともあるかもしれない。ともかく、豪華版は当然通常盤より高価であるから、商品として差別化が欠かせない。そこで解説にもそれが求められた。映像のサンプルが届いたのは9月のかかりではなかったか。ジャケットの画像やライナー・ノーツは9月上旬で、中旬過ぎに隠しトラックがあることが伝わるなど、断続的に情報がもたらされた。本を執筆し始めたのは9月下旬で、1か月と少しで書き上げた。その後校正作業が11月のほとんど終わりまであった。『ロキシー…』の2種の解説を書いてすぐに本に取りかかったが、その文章を印刷原稿にするのは梅村さんの役目で、また『ロキシー…』の豪華版では筆者は文章を書いておしまいだが、梅村さんは全体のデザインが大変であったことが、今日届いた商品を見てもよくわかる。また、豪華版では梅村さんも解説を担当し、商品の帯にはアメリカのオリジナル盤についているライナー・ノーツ担当のジョン・アルバニアンという映像を編集した人物とザッパの妻のゲイルの名前の次に筆者と梅村さんの名前が印刷されている。筆者の文章はいくら長くてもよいと言われたが、長さを気にせずに思ったことを書き進むと、原稿40枚になった。またこれは通常盤とは内容がだぶらないことを意識したが、通常盤は「序」みたいなものとなった。そして、本にもロキシーでの演奏について触れているし、またアルバム『ロキシー・バイ・プロキシ』も解説しているから、それらとも補完し合う内容になっている。そこら辺りのことについてはKさんやまた本担当のYさんから一切の文章内容についての注文はなく、全く筆者の自由に任された。また筆者は梅村さんがどういう文章を書くかも知らず、また今日届いた商品に載るその文章をまだ読んでいない。
d0053294_1623221.jpg 本のグラフィック・デザイン担当も梅村さんで、昔からの知り合いなので仕事はやりやすかった。梅村さんがKさんとつながったのは、ザッパのCDの紙ジャケット・シリーズのそのデザインを10年ほど前に手がけたことによる。その頃、紙ジャケCDはビデオアーツ・ミュージックが発売していたが、Kさんはその会社でザッパの紙ジャケットをすべて手がけた。つまり、Kさんと梅村さん、そして筆者の3人で紙ジャケ・シリーズを完成させた。その後ビデオアーツはヤマハに吸収され、Kさんもそこの社員となったが、ザッパの作品を長年手がけて来たので、同社がアメリカのザッパ作品を発売する会社と契約出来れば、その日本版の発売はKさんが担当する。そしてその機会が『ロキシー…』として訪れ、また筆者に解説の依頼があった。これは、『ロキシー…』の日本での発売権をほかの会社が獲得していれば、筆者に解説依頼はなく、また本を書く話もなかったであろう。ザッパ生誕75年、そしてアルバム100作という区切りのよい今年に『ロキシー…』がヤマハから発売され、また日本独自の豪華版も出ることは運がよかったと言えるだろう。現在ザッパのCDの日本盤は昔の在庫はさておき、どの会社も発売していない。数年前にザッパ・ファミリーがユニヴァーサル・ミュージックと契約し、ザッパが生前に出したアルバムを全部日本盤として発売する計画があった。そして、それはアメリカと同じプラスティック・ケースではなく、ビデオアーツが10年前に行なったのと同じく紙ジャケットでという企画が上ったが、結局それは認められず、また日本盤の発売も消えてしまった。筆者は『フリーク・アウト』から6,7枚分の解説を書いたが、それは陽の目を見ることがなかった。またその話が持ち上がった時、ジャケット担当は梅村さんで、ビデオアーツが紙ジャケを作った際のデータが残っていないので、また新たにLPジャケットからスキャンし直す必要があった。もちろんその話も立ち消えになり、ザッパのアルバムはアメリカ盤と同じものを日本で買うしかない状態になっている。今後ファンの要望があれば、ユニヴァーサルが日本盤を出す可能性がなきにしもあらずだが、それをわざわざ作って利益が出るほどに新しいザッパ・ファンが生まれるかどうかだ。また、ライナー・ノーツに関してはもうネットに多くの情報があり、不要との意見もあるだろう。必要とすれば、原盤についているラーナーや歌詞の翻訳だ。それはともかく、ザッパのアルバムの日本盤が現在流通していないことは、日本におけるザッパ人気の今後をある程度左右するはずで、そう思うと『ロキシー…』の日本盤が今回ヤマハから出たことは、やはり大きな幸運であったと言わねばならない。
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by uuuzen | 2015-12-17 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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