●阿智神社から倉敷駅前の商店街
だまだと思っている間に機会を逸してしまうことがよくある。まだまだはもう駄目で、もう駄目はまだまだという言葉を家内の兄がよく言った。商売の話だ。「うちはまだまだ大丈夫です」と言えば、本当はもう余裕がない。



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その反対に「もうあきまへん」はまだ余裕がある。それはさておき、撮った写真を保存しているヤフー・ボックスを見ると、9月10日に倉敷で撮った写真がまだ残っていた。年内に紹介しておかねば来年になり、そのうち忘れてしまう。それで予定を変更して今日使う。3枚ある。最初は昨日書いたように阿智神社の絵馬堂からの眺めだ。この細長い建物の中は鴨居に大きな絵馬がたくさん並べてあったような気がする。古ぼけていたので印象にうすいが、絵馬を飾る建物であるからにはそれらがなくてはならない。鶴形山公園の頂上にこの神社の境内があり、その南西の崖の上にこの建物があって、最初の写真の眺望は西方向だ。写真左端の黒い筋は柱で、額縁の効果がある。美観地区の全体が眼下に広がり、そのことを考えてこの建物の向きがあるのかと思えるほどだが、遠くの山は地図によれば愛宕山や大平山で、建物がその稜線を邪魔しないほどにどれも低いのがよい。写真左手に見える大きな建物は先日触れた倉敷市の公民館や中国銀行だろうか。古代は山の手前に海があって、その湾に船がやって来る様子がよく見えたはずで、それで阿智神社がこの場所にある。児島湾の埋め立ては1960年代初めに記念切手になって小学生の筆者でもよく知っていたが、わが自治会に住むOさんは筆者と同世代で倉敷市の海辺の出身で、若い頃に水島コンビナートのあまりの海洋汚染に嫌気がさして故郷を飛び出た。それで北海道や新潟に住んで人情の優しさに触れ、その後京都の嵯峨に移住、そして20年近く前にわが自治会内に家をかまえた。日本経済の高度成長とともにあった人生だが、高度成長とは直接的には関係のない伝統的な、また個人の技術のみで生きて行く道を選んだところは筆者と同じだ。先月旭化成がマンションの杭打ちで長さが足りず、マンションが少し傾いて来た事件があったが、それと同じようなことはどの土木工事でもあるはずで、一般人がわかりようのないところでは何をしてもいいと考えるような業者が暴利を貪ろうとする。それに、旭化成と言えばその名のとおり、工業化学の会社であるのに、それが会社の知名度を利用して建設業にも手を出すところに、儲かるなら何でもやるという節操のなさ、浅ましい姿が見える。日本はそんな国ではなかったように思うが、金に振り回され続ける経済戦争に勝ち抜くためにはどんな卑劣なことをしてもかまわないとすっかり神経が麻痺している。そんな現実をOさんも筆者もとっくの昔に感じ取り、それで会社に勤務せずに自分の力だけで生きて行こうとしたとも言える。筆者に言わせれば、旭化成の杭打ち問題と同類のいかさまはどこでも日常的にやっていることで、ばれなければ何をしてもいいという万引きの思想は金をたくさん持っているところほど蔓延している。
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 2枚目の写真は阿智神社から元の参道に向かっている途中で撮った。写真のちょうど中央、斜め右上に商店街のアーケードの屋根が伸びている。また左端に石の鳥居が見えているが、それは駅前商店街沿いにある。今この商店街を調べると、4つ5つがつながっていて、この鳥居のある商店街は「本通り商店街」といい、アーケードを撤去したらしい。これにつながるのがえびす商店街で、たぶんそこだったと思うが、店の前にオレンジ色のヒガンバナが咲いていた。白は見かけたことがあるが、この色は園芸種として作り出したものだろう。初めて見たもので、この調子で行けばどのような色でも作り出せるのではないか。水色のものも確かあったはずで、青が可能ならば、紫や桃色も出来る。えびす商店街のえびすは、阿智神社に戎大黒天が祀られるためと思うが、もともとえびすは海の向こうからやって来る福をもたらす神で、阿智神社そのものがそういう神を祀ると言える。四方を海で囲まれた日本は大陸や島などあちこちからやって来て住みついた人々によって混血化した国で、絶えず外来の血を混ぜないことには遺伝子レベルで劣化することを本能的に知っていた。それで外からやって来るものを敵とはみなさず、同化させて利を得るための存在とみなした。それが戎信仰の源にあると言ってよい。そこで考えるのが、シリア難民といった外国人の受け入れだ。日本はそれにかなり閉鎖的で、外国人観光客はどんどん金を落としてにやって来てほしいが、移民はまっぴらごめんとだいたい誰でも思っている。そのことは100年、200年単位で見れば国が疲弊して行くことの前兆ではないか。古代はそうではなかった。古代を馬鹿にする金満国家の日本はもう未来がないかもしれないが、軋轢を飲み込んで一回り大きな国になることを今の日本は試されている。まだまだと思っているようでは駄目で、もう駄目と思う方がよい。
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by uuuzen | 2015-11-14 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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