●○は○か、その29
準備に相当するのが写真の加工だ。このブログは毎回写真を使うので、写真があってこそのものと思われるかもしれないが、写真とはあまり関係のないことを書くこともある。



d0053294_011628.jpg昨日は特にそうであったが、それはまずいと気づいて最後の段落では写真の説明をした。さてその「○は○か」の5日連続投稿も今日が最後で、4枚の写真を使う。最初に書いたようになるべく古いもの順としている。それで在庫が一掃出来たかと言えば、今年の夏頃に撮ったもので使っていないものがあるし、それをいつ投稿するか予定もない。このように、過去の幾分かは保存したまま月日が経って行く。駅前の変化シリーズではいつの間にかちょうど1年前の写真を使うことにして来ているが、せいぜいそれが限度だろう。1年と半年といった中途半端な過去は記憶に残りにくい。そんな古い写真をわざわざ使うより、いくらでも新たに撮影すればよく実際そうしている。下準備したものを全部本番に使うとは限らない。何事もそうだろう。完成間近なのに没になる企画は世間にはたくさんあるはずだ。こうしたブログは全くひとりで何もかもする趣味であるので、そんなこととは無縁と言えるが、それでも何らかの事情で思いのままにならないことはある。元気な間、また近場であっても自分の足と意志でうろうろ出来る間は、どうでもいいような雑文にしてもネタに困ることはないが、これが体力の衰えからあまり外出しなくなると、自然とこうした文章でも書く気が起こらず、また書いても同じような内容になるだろう。そして、何が言いたいかと言えば、おそらく筆者ももう何度も同じようなことを書いて来ているような気がよくするこの頃であることだ。だが、今頃気づくのは遅いかもしれない。あるいはそれほどに筆者も自分の姿がよく見える年齢になって来たこととも言える。それは人間が丸くなって来たことかと言えば、そうとは限らない。老いて逆に尖るというのも面白いし、最近は世間で高齢者が世間騒がせな事件を起こすことが目立って来ていることを思い出す。ああしたエネルギーを他人に迷惑をかけないことに使えばいいものを、どこかが狂って来る、箍が外れて来るのが老人だ。そうそう、昨日トモイチでとても派手な70代半ばの夫婦を見た。梅津ではまず見かけない成金で、顔はどちらも下衆なのに、服装だけはファッション雑誌から抜け出て来たような、目立つ、そして高価な雰囲気だ。商売で成功したのだろうが、何せ顔が下品で、金の使い道も人に見せびらかすことを第一と思っているようなところがある。そしてそういう連中は必ずと言ってよいほど、目が合えば自分が一番偉くて、人を見下げたような顔つきを見せるが、それがまた滑稽で、内心笑われていることを知らない。
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 さて、今日の最初の写真は9月10日、倉敷の商店街を抜けて美観地区に差し掛かる手前の左手つまり東北側で見かけた。いかにも倉敷らしいが、これは何の店であったのだろう。酒屋の蔵かもしれない。円窓は開けることが出来るのかどうか、ただの明かり取り用なのか。普通の家でいえば2階に相当するところにある窓で、やはり蔵か。大阪や京都では見かけない建物で、これに匹敵する重厚さは寺しかないだろう。2枚目は同じく倉敷の鶴形山にある阿智神社で撮った。本殿の南西、崖の上に絵馬堂が建っている。そう言えばそこから眺めた写真があるのにまだ投稿していない。今思い出したので明日はそれを使おう。その絵馬堂は見晴らしがとてもよく、またそこそこ広さがあるので、20人は優に雨宿りに出来る。筆者らが訪れた時には中年の男女がいたが、それもあって筆者らは座りもせず、そそくさとそこを出た。その前に天井に見事な円盤型の方位を記す巨大な、たぶん磁石があったので、それを撮った。干支の動物を彫刻したものを貼りつけてあって、しかも保存がきわめてよく、近年修復したか、それとも新調したものだろう。これも大阪や京都では見かけない。発起人として5名の名前が朱書きされていて、旧漢字でしかも古めかしい名前ばかりなので、戦前に遡るものだろう。この神社は海の神様を祀るので、それで羅針盤を奉納したのだろう。最も手前の「子」は二股大根を鼠が齧っているが、これは大黒天のことであり、縁起がよいシンボルだ。鼠の代わりに大黒さんが二股大根の股の辺りを触っている絵がよく描かれたが、エロティックなその様子が笑いを誘って、その間だけでも貧乏人も裕福な気分になれる。この「子」が大根の葉に緑を使い、最も目立つ。磁石を使っているとすれば、この干支羅針盤の下にいると、磁力の何らかの影響を受けて、敏感な人はパワーをもらえるかもしれない。ともかく、何もなくても眺望のよい絵馬堂なのに、天井にこれがあるので、なおさら飽きさせない。この下でおいしいコーヒーでも飲みながらゆっくり出来れば最高だろう。
d0053294_0114496.jpg 3枚目はJR明石駅の北側だ。電車の窓から撮った。明石城の外濠で、円形の噴水がある。2年前の夏に明石の図書館に調べ物に行った際、この噴水に気づいていた。そのことを思い出しながらシャッターを切った。2年前は近畿では明石の図書館しかない本を見せてもらいに出かけたが、去年その本がネット・オークションで出品された。1000円ほどで落札され、筆者は買うつもりがなかった。明石で見たその本が期待外れであったからだが、そうであってもそのことを確認出来ただけでも訪れた意味があった。資料調べとはそのようなものだ。ひとつの資料で50万円することもあれば、ただで図書館で借りられることもある。そして、調べることに決意を固め、人生を賭けるのであれば、50万円の資料でもポンと買う覚悟が必要だ。しかもそれがひとつやふたつではない。1か月に3つも4つも出現する場合がある。そして、そんな資料を購入するゆとりがない場合は、食べるものを始末してでも買う。それは狂気の沙汰と世間では言うが、短い人生、狂気の多少はあっていい。他人に迷惑をかけない限りは。それにしてもこの噴水の写真はうまく撮れた。電車が発車するまでのごくわずかな間、手提げ袋からカメラを取り出し、レンズ・フードを外し、そしてかまえてシャッターを押す。天守閣に染まる西日まで写っていて、安物のカメラにしては上出来だ。さて、この後は梅田で下りて少し歩き、そして7時前に天神橋筋商店街に行った。何か食べて帰るためで、先日書いたように結局紅茶専門店でパンの食べ放題にした。慎ましやか食事だが、筆者が資料代で毎月大金を使い放題であるから仕方がない。それはそうと、これも先日書いたように、その日はその店の前で4、5人の40歳くらいの女性が待っていて、そのうちの小学生の女子連れの母親が親しげに声をかけて来た。京都ではまずいないようなタイプだ。気さくでしかも情のある女性で、千林から自転車に乗ってたまにその店にやって来ると言った。名前を訊くわけには行かず、またそれを知っても仕方がないので、そのままとなったが、彼女がわが自治会に住んでいれば、筆者はとても親しくなったはずだ。身なりはいかにも下町暮らしの粗末さでも、全身から滲み出るものが明るく、しかも慈悲さえ感じさせる。その女性が当夜筆者らに言ってくれたのは、都島本通りに290円でラーメンを食べさせる店があるとの情報だ。筆者はラーメン好きではないが、せっかく教えてもらったので一度は訪れることにした。その福々亭で昼を食べた後、蕪村の生家跡を見に行ったことは先日書いた。その女性と出会わなければ、まだ行ってなかった。今日の4枚目は蕪村公園にあった円窓の連なりだ。大きな岩が点在していて、そこに丸い穴が開いている。写真はそのふたつを同心円状に見通したものだ。蕪村は名月を詠む句が多く、この円い穴から満月を拝めば面白いだろう。それが可能な角度に設置されているかどうかはわからない。
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by uuuzen | 2015-11-13 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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