●○は○か、その27
会長になって2年目だが、22日の防災訓練が終わると本年度はもう行事がない。来年度は副会長もやめてもっと気楽になるつもりでいるが、今年は本当に副でよかった。



d0053294_2356421.jpg幸い新しい会長は定年後に何もすることがないような人で、極めて積極的にやってくれる。筆者は長らく勤め人ではなかったので、定年はないが、その代わり収入につながることを何もしていない。そのため、毎年の確定申告は意味がないが、それでも税務署は書類を送って来るので、仕方なしに2,3日要して記入して持参する。郷土玩具の会の大阪と京都のどちらも参加する人に、定年後の生活なのでもう好きなものを好きなだけ買うことは出来ないと言う人がいる。筆者より10歳ほど上の年齢で、笑顔を見たことがないが、人の集まりが好きなようで毎回欠かさず出席していると思う。何もすることがなくて家の中で閉じこもっているよりは、一言も話さずとも同好の士が集まる会に出席する方が健康にもいいだろう。だが、同好の士の仲間と自他ともに思えるようになるには、本人の意識や年齢もあるが、数年程度では駄目だろう。特に老人になってからではもう遅い。よほど朗らかな人柄で、誰からも好かれるというのでなければ、敬して遠ざけられ、本人も邪魔せず、目立たずに、ぽつんといるという状態になる。それでもそのことが心地よいのであればいいが、居心地の悪さを感じることもあるだろう。筆者は山崎のMさんから誘われて京都の郷土玩具の会に行くようになったが、大阪と掛け持ちではやはり忙しい。どちらかひとつにするなら、先に入った方の大阪にしたいが、数回参加するとムードというものはわかる。筆者はもともと伏見人形は大好きだが、郷土玩具全般にはほとんど関心がない。それでいわば惰性で行っているようなものだが、そういう状態では長続きしない。そのことはよくわかっている。そこで、筆者は今まで人の集まりで最も楽しかった時はいつであったかと自問すると、20代後半に行くようになった銅版画の市民アトリエかもしれない。その時に知り合った人とは今もそれなりに交友がある。なぜその頃が楽しかったかと言えば、創作の場で、また初めて学ぶ技法であったからだ。ところで、これは昨夜のことだが、京都テレビで表具教室の宣伝を見た。以前から表具を本格的にやってみたいとは思っている。糊を作り、また簡単な裏打ちなら自分で出来るが、大きな屏風を自分で表具出来るようになりたい。というのは、表具代が筆者の財政からすればとても高いからだ。古い掛軸を買うと、それと同じかそれ以上の表具代を支払わないことには新しく出来ない。元の古い裂を使い、また象牙の軸先や桐箱をこちらが全部用意し、表具屋に古びた本紙をきれいにしてもらうだけでも30万から50万はする。ちょっと信じられない話かもしれないが、一流に頼むとそうなる。そういうのを筆者はこれまで何本か依頼したが、手元にある古い掛軸を全部きれいに表装を直してもらうとなると、たぶん数千万円は支払う必要がある。それは全く不可能な話なので、自分でやりたいと思うわけだが、よほど難しいのは作品を駄目にしてしまうので専門家に頼む。ま、筆者が本格的に覚えたいのは、自分が染めた屏風用の作品を自分で屏風に仕立てたいという考えからだ。屏風の仕立ても学生向きのごく簡単なものでも、20年前で7,8万円していたので、今ではその倍はするだろう。もちろん2枚折りだ。筆者は6曲ものを考えていて、それをいくつか染めたとして、表具代に百万単位のお金を使うことはとても出来ない。
d0053294_23562777.jpg 作品を作るのに労力以外にそのように大金がかかる場合はよくある。最近ネットで日本に滞在する西洋人が、日本の伝統技術作品が恐ろしく高価であることに疑問を呈し、もっと企業努力をして安く出来るはずなのに、そういうことをせずに伝統に胡坐をかいているとえらく批判的なことを書いていた。また、その記事に対して「ぐーの音も出ない」と賛同している人がたくさんいたが、そう簡単に伝統技術をひとつにくくってもらっては困る。友禅のキモノにしても、手間をかけようと思えばそれこそ何年でも1点に費やすことが出来るし、実際そういう作品は昔からあった。江戸時代の茶屋辻は1点染めると家が一軒買えたほどの値段がしたと昔、染色のとある講座で聴いたことがあるが、実際それを同じものを今作ることはもう不可能だ。出来たとしても人件費や技術料を加味すると1億円くらいするのではないか。つまり、いわば宝なのだ。そういう高価なものを無意味と先の西洋人は言うのだろうが、そうなれば日本の国宝は意味がないことにつながる。結局何もわかっていない外国人は偉そうなことを言うなということだ。そんなに言うのなら、一度自分で作ってみるか、そのことの真似事でもすればよい。技術を覚えるだけで長年かかるし、そこに芸術性もとなると、数千人いて数人がその域に達する。そう言えば寿司職人が10年も修行するのは馬鹿だとどこかの馬鹿が言ったが、1年の修行で独立した人は結局それだけの技術で、10年みっちりやった人とは同じではないということだ。子どもでもわかるあたりまえの話ではないか。何事にもぴんからきりまであるではないか。そして、職人は金よりも自分の技術を誇りたいもので、誰がこの技術を超えられるかという境地に達することを日々精進する。そして、そういう人はいつの世でも日陰者で、めったに表には出て来ない。話が予想外のところに来てしまった。今日は3枚の写真を使う。最初は6月の第4日曜日、大阪の郷土玩具の会の帰りに撮った。北心斎橋から北上し、途中で東へと入った。昔の三越まで200メートルといったところで、西日で円窓が照っている。2枚目は8月9日に家内と神戸の生田神社に行った時のものだ。この神社ではたくさん写真を撮ったのに、まだ半分もブログに載せていない。3枚目は珍しい円形の芝生で、8月28日に名古屋のフラリエで撮った。大きく円が少しフレームからはみ出た。小糠雨が降っていたが、明るく写っている。
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by uuuzen | 2015-11-11 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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