●大坂の陣400年天下一祭
は全く聞こえてこない。大阪と京都は隣り合っているのにそんなものだ。チラシくらいどこかに置けばいいと思うが、それも見かけない。



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今年の2月1日に天王寺のイルミナージュという夜間のイルミネーションを見せる催しに出かけたが、その時今年が大坂の陣400年を記念してさまざまな催しがあることを知った。今ネットで調べると、来年2月終わり頃まで何らかの記念事業がある。今日は9月22日に訪れた大阪城内の写真を載せるが、先日から書いているように、この日は都島神社、淀川神社から蕪村の生家跡、そして歴史博物館で企画展を見た後、城内の豊国神社へと足を運び、その後、城内を東へ進んで地下鉄の森ノ宮まで行った。そこはすぐ目の前がQ′sモールで、そこには以前行ったことがあるし、また写真も載せたので、すぐに地下に潜って電車に乗った。家内は大阪城の外濠をわたって城の南を東端まで歩くのは初めてとのことで、その距離の長さに驚いていた。これほど大阪城が大きいとは思わなかったと言ったが、それはあちこち歩いて疲れていたからでもある。筆者は小学生低学年の頃に近所の兄さんたちに自転車の後ろに乗せてもらって大阪城には何度か訪れたことがある。その時、東の外濠沿いにとても急な下り坂があって、兄さんたちはそこをブレーキをかけずに下る遊びをした。筆者は「しっかりとつまっててや」と言われ、前が見えずにただ兄さんの腰のベルトを必死につかんでいた。その坂は今も同じようにあるが、9月22日はその坂のてっぺんで家内にその昔話をした。今見てもかなり急で、ブレーキをかけずに下りると、一番下ではかなりの速度になるはずだ。それでも筆者は大人であるから、昔見た時ほど恐れはない。家内にその話をした後、ふたりで外濠を覗き込むと、全体が赤茶色をしていた。家内は藻だと言うが、筆者はそれがわかりながら、水が干上がって土が露出していると主張した。それでどちらが正しいか確かめようということになった。近くに小石がないかと探すと、これがない。ようやくパチンコ玉の半分ほどの小さな石を見つけ、筆者は放り投げると、音を立てずに落ちたところが一瞬黒い穴が出来た。「やっぱり土や」。「嘘、藻やわ」。それで家内も小石を探して投げた。同じように黒い穴が出来てすぐに閉じ、その直後に、「やっぱり藻やんか!」と言った。その藻までの距離は20メートルほどあったのではないだろうか。いずれにしても水がかなり干上がっていた。
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 外濠の藻を見下ろした後、森ノ宮駅に向かうと、もうすぐ5時というのに、中国人の団体が旗を掲げた添乗員に引率されてたくさん向こうからやって来た。彼らはどこへ行くのだろう。ひょっとすれば400年祭で大阪城は夜間でも開いていたのかもしれない。かれらと擦れ違った後、今度は眼鏡をかけた長身の浮浪者然とじた細身の男性がぶつぶつと独り言しながらゆっくりやって来て後方に去った。まだ50代のはずで、働いていないようであったが、そういう人物にとっては大阪城の広さは気晴らしになって散歩にはつごうがいいだろう。石垣で囲んだ門を出ると、どこかからロックの演奏が聞こえる。森ノ宮に向かうとそのお音はいよいよ大きくなり、またどういう曲であるかもはっきりと聞こえるようになった。なかなか面白いコード進行で、一旦演奏を終えたかと思うとまたすぐい始めるなど、大歓声とともにこっちまでウキウキして来る。ようやく階段を下りて音楽堂の前に着くと、いくつかのバンドが出演していることがわかった。帰宅して調べると、あるバンドの名前がわかり、早速YOUTUBEでそのバンドの演奏を聴くと、どうも違う。ライヴの方が圧倒的によく、まるで別のバンドのようだ。そのため、ひょっとすれば筆者が調べたバンド名は間違っていたのかもしれない。入口から中が少し見えたが、客は一斉に同じ動きをし、バンドはそれに呼応してなお煽っていた。若いエネルギーの発散の場としてロック演奏はなかなかよい。家内は野外音楽堂があることを知らなかったと言い、そして大阪にはまだ知らないところがたくさんあるとも言った。確かにそうで、人間は身近なところでも隅から隅まで知ることは出来ない。たとえば近所の家がそうだ。その中のどの部屋にも入ることは絶対にない。そう考えると、人間は知らないことが無限で、知っていることはわずかにもならない。有限の時間を何に費やすかはみんな違うが、同じことの繰り返しをしたくないのは誰しもではないか。だが、時々筆者はふとかつて歩いた街角を思い出し、そして疲れを感じる。そういう時はどこをどう歩いても同じようなものと感じる。
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 大阪城には上町筋から南西の多聞櫓へと入った。今日の最初の写真はその櫓の手前に据えてあった大坂の陣400年天下一祭のロゴ・マークの立体だ。最初に見た時は何のことかわからなかったが、豊国神社前に露店が並んでいて、それで祭りだとわかった。このオブジェはなかなかよく出来ている。ネットで調べるとこれだけではなく、数種がある。冑を被った大の字で、この祭りが終わった後はどうするのだろう。このまま同じ場所に置いておくのもいいではないか。2枚目は多聞櫓で、写真右端にたくさんの人が写っているが、半分以上は中国人で、日本の大学生らしき人が石垣に使われた巨大な1枚の石を説明していた。長さは10メートルほどあったと思うが、どのようにして運んだのか。秀吉に気に入ってもらうために諸国の武将たちは大変であった。3枚目は野外音楽堂を過ぎて森ノ宮駅まで徒歩2分といったところで、400年祭のロゴ・オブジェの再登場だ。しかも幟つきだが、そのような祭りが開催されていることは実感出来なかった。豊国神社前の露店は数が少なかったからだが、天守閣を囲む内濠沿いに何か特別の展示などがあったのかもしれない。4枚目は中央大通り前で振り返って撮った。こうして見れば確かに天守閣まで遠い。大阪城を知り尽くすには1日では無理だ。なので、京都人がもっと大阪に出かければいいが、京都には二条城がある。天守閣がないのが玉に傷だが、平安建都1200年の時に復元すればよかったのに、ほとんど後世に残す何かを造らなかったのではないか。金がないのは大阪はもっとで、それで大阪都構想でどうにかしようとかまびすしい。
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by uuuzen | 2015-11-07 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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