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●『DANCE ME THIS』その3
後から嵯峨に散歩がてらに買い物に出かけた。渡月橋から北は歩行者天国となっていて、人で溢れ返っていた。紅葉の名所に住むというのに、まだまともに鑑賞していない。



明日はまた天気が崩れるというから、紅葉狩りに出かけるのは億劫だ。それに今日はアマゾンからメールが届き、ザッパの新譜『200モーテルズ組曲』が明日届くとのことだ。今夜で『ダンス・ミー・ジス』の感想を書き終えれば明日からうまい具合にその新作の解説を始めることが出来るが、さてどうするかまだ決めていない。『ダンス・ミー・ジス』については12月に出る本に詳細に書いたので、ここでまた詳述する気分が起こらない。それで昨日も一昨日もどうでもいいことを書いているが、今日もそうなりそうだ。出し惜しみしているのではない。このアルバムは6月の発売で、順調に手元に届いていれば7月には感想を書いた。その時ならまだ本の執筆依頼はなく、4,5日ほど使って詳しく書いたが、数か月も経ってしまうと新作という気がしない。実際明日はまた新作が届くから、なおさらだ。で、今日はジャケットのイラストについて書こう。これはダン・エルドンという若いジャーナリストが描いたもので、彼はザッパと同じ1993年にアフリカで撲殺された。正確に言えばザッパより半年早く死んだが、ゲイルがそのことを知ったのはいつかはわからないものの、死んで間もない頃であった。ダンはロンドン生まれだが、7歳でケニアに移住する。母はアメリカ人のジャーナリストで、父はイギリス人でユダヤ系だ。母に似たのか、若くして活動的で、またアフリカの紛争問題に関心が強く、何度もアメリカの西海岸からアフリカに行っては現地を取材した。その間に殺されてしまったが、死後しばらくして彼が記録していた日記状のスクラップ・ブックが母親の手元に送られて来た。ダンの両親は離婚し、ダンは母親に懐いていたのだろう。またその母親はどういう経緯か知らないが、ゲイルとは親しいようで、ダンのスクラップ・ブックをゲイルに見せた。感動したゲイルはその中から象を描いたイラストに目を留め、それを『ダンス・ミー・ジス』に使うことにした。そのことに関してザッパは知らなかったと思う。ダンの母がゲイルと会ったのはザッパの没後ではないだろうか。そのため、『ダンス・ミー・ジス』のジャケットは収録曲とは何の関係もないと言えるが、ザッパの没後のアルバムでゲイルは事あるごとに自然保護を訴えて来ているので、その延長上にこのアルバムのジャケットが位置していると思えばよい。いや、実際は話は逆で、このアルバムは94年に発売されてしかるべきものであったから、このアルバムの象のイラストが、ゲイルの自然保護の思想の表明の最初だ。ではゲイルのその思いはザッパとどう関係するかだが、ザッパも環境保全問題には敏感であった。それは『ザ・イエロー・シャーク』で目立って表明されたし、それに続く『ダンス・ミー・ジス』もそう言える。そのため、このアルバムの象のイラストはザッパが元気でいればおそらく選んだものとみなしてよい。象がゆさゆさと大きな体躯を揺さぶって踊っているようにも見え、ザッパが最後にまとめたアルバムにはとてもふさわしいと思う。今日の写真はダンの没後にスクラップ・ブックからまとめられた1冊に載っている象のイラストで、ゲイルはその原画を見た。さて、明日もこのアルバムについて書く。
●『DANCE ME THIS』その3_d0053294_2310529.jpg

by uuuzen | 2015-11-23 23:10 | ●新・嵐山だより(特別編)
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