人気ブログランキング | 話題のタグを見る

●神社の造形―安井金刀比羅宮
薬は今もよく使うのだろうか。筆者は飲み薬はあまり信用していないが、同じ成分を膏薬に使えば、皮膚を通して体内に浸透し、結局同じことか。それでも目に見える膏薬と違って飲み込む薬は何となく怖い。



●神社の造形―安井金刀比羅宮_d0053294_0361441.jpg

飲んだが最後という気がするからで、それは精神衛生上とよくない。皮膚病は膏薬に限るかと思っていると、飲み薬によって体内にいる菌を殺さねば根治しない場合がある。今年の夏は足の裏側に水虫が広がり、ひどい目に遭ったが、秋になると痒みが収まって半分治った気になっている。ところがまた夏になると一気にぶり返すはずで、これは水虫菌が皮膚の奥で冬眠しているようなものであるからで、治ったように見えて全くそうではない。それを治すには膏薬では駄目で、きつい飲み薬を服用せねばならないはずだ。それには副作用が伴うから、水虫くらい我慢するかという気になる。医学が進歩して神頼みでは病は治らないと誰しも知っているので、神社も病が治るという御利益は宣伝しにくいだろう。病もいろいろで、精神的なものもあるが、若い人が特に患うのが恋病だ。何度も恋愛すると免疫力が高まってへこたれなくなるが、若者はそうでない場合が多いだろう。それで悪縁を断ち切り、良縁に恵まれるという安井金刀比羅宮は今後も人気がなくなることはない。この神社は清水寺の前の坂を下がって東大路通りに面しているので、清水寺を訪れた人がついでに立ち寄りやすいが、清水寺には地主神社がある。縁結びの神様で、こちらは地下鉄やバスで広告をよく見るので、大いに潤っているのだろう。清水寺のついでに訪れるには便利がとてもよい。この地主神社は気になりながらまた中に入ったことがない。縁結びは関係ないと思っているからでもある。それに清水の坂を上るのはちょっとしんどい。ましてや今は外国人観光客が多くて、平日でも大変な人出だ。それでもこの神社シリーズをしばらく続けるのであれば、次に付近まで行った時には立ち寄ってみるのもよい。話を安井金刀比羅宮に戻すと、筆者がこの神社を特に気にし始めたのは数年前で、僧の六如がしばらく近辺に住んだことがあることを知ったからだ。東山安井と飛ばれる地域がどれほど広がっているのか知らないが、真っ先に思い浮かんだのはこの神社だ。六如もきっと訪れたことはある。またその250年ほど前の昔はこの神社の周囲がどのようであったかを想像すると、一度神社を訪れただけでも何となく想像がつく。建物が変わっても道筋や土地の高低差は同じで、街の雰囲気は数百年でもさほど変わらないはずだ。それでこの神社の境内だが、今日の最初の写真は一昨日の3枚目の右手に入ってすぐに撮ったもので、向こう側に赤い鳥居があるのがよい。他の鳥居は石なのに、この鳥居のみは木製で、それだけ見ると稲荷神社に思える。この鳥居の向こうには行かなかったが、今写真をよく見ると、向こうにも石の鳥居が見えていて、計4つということになる。狭い石畳の道や赤い燈籠など、いかにも京都の艶っぽい風情がある。また写真右手に車が2台停まり、石畳用か、石の板が積まれている。よく確認しなかったが、境内の建物を改修するのだろう。ガラス館という展示場があるので、それかもしれない。車の停まっている場所は本殿の真正面で、車がなければ目立つのだろう。どういうガラス製品を置いているのか知らないが、たぶん大正や昭和初期のランプやステンドグラスではないか。有料で安ければ見たが、筆者らが訪れた時はその存在にも気づかなかった。
●神社の造形―安井金刀比羅宮_d0053294_0363536.jpg さて2枚目の写真の奥が本殿で、手前が拝殿だが、本殿はよく見えない。ホームページを見れば本殿の前に立って撮った写真が載せられているが、そういう写真を撮るには賽銭箱の向こうに行かねばならない。そういうことはまず参拝者はしないだろう。写真のようにみな手前の賽銭箱の前に立つ。なお、一昨日の3枚目の写真の中央には本殿の屋根が写っている。本殿をまず拝んでから悪縁を断ち、良縁を結んでくれるという御札を買ってそこに願いを書き込み、それを御札を貼りつめた鞍馬型の石に貼るが、紙であるから雨でひとたまりもない。おそらく数千枚は優に貼られているが、気になったのはどのようにして剥がすかだ。雨に濡れてぐしゃぐしゃになった時はすっかり剥がしてしまうと思うが、御札が貼られない石のままの姿を見た人があるだろうか。この神社がTVで紹介される時は必ず御札が全面を覆い尽くしている。ただし、鞍馬型かと思うとそうでないまでに紙が増えている写真もネットにはあって、その増えた箇所の厚みは50センチはあるから、その部分だけでも1万枚ほど貼りつけているのではないか。その間には雨も降るから、雨でもそのままにしているのだろが、そうなれば数年でもはや脚立を使わなければ上部には貼れない。ということは定期的に剥がしているが、だとすれば一番下に貼ったものは数十年前のものとなって、歴史的価値が出て来る。こういう疑問は探偵ナイト・スクープ向きだが、筆者と同じように疑問を持つ人はたくさんいるはずで、もうとっくに取り上げられたであろう。それはいいとして、拝殿の賽銭箱の近くに今日の3枚目の写真のガラス・ケースがあった。絵馬が展示されていて、それは羊はさておいて、船を描いたものと雲に乗った御幣の来迎をふたりの人物が拝むものとがある。後者はその上に写真があって、江戸時代に奉納された大型の絵馬の図柄を模したものだ。前者は金刀比羅宮であるので当然だが、船の絵馬を買う人は少ないだろう。「金刀比羅大神」の御札を飾る木製の小さな社はほかの御札も飾るのに使ってもいいだろうが、黄金や宝石ではなく、いわばただの紙切れを神と思ってこういう箱に入れ、そして手を合わせて拝むというのは、西洋の宗教では考えにくいだろう。きわめて質素で安価に済み、貧しい人にも手が届くという点ではよい。金よりも気持ちが大事ということだ。だがその気持ちを表わすには金ということでもある。何だが二股膏薬のような話になって来た。
●神社の造形―安井金刀比羅宮_d0053294_036488.jpg

by uuuzen | 2015-10-12 23:59 | ●神社の造形
●嵐山駅前の変化、その380(... >> << ●神社の造形―京都霊山護国神社

 最 新 の 投 稿
 本ブログを検索する
 旧きについ言ったー
 時々ドキドキよき予告

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事/カテゴリー/リンク
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ブログパーツ
最新のコメント
言ったでしょう?母親の面..
by インカの道 at 16:43
最新のトラックバック
ファン
ブログトップ
 
  UUUZEN ― FLOGGING BLOGGING GO-GOING  ? Copyright 2024 Kohjitsu Ohyama. All Rights Reserved.
  👽💬💌?🏼🌞💞🌜ーーーーー💩😍😡🤣🤪😱🤮 💔??🌋🏳🆘😈 👻🕷👴?💉🛌💐 🕵🔪🔫🔥📿🙏?