●2年ぶりに大型台風直撃
熱と極寒のどちらも嫌だが、湿度の高さも困る。今日は台風11号が襲来し、午後から真夜中まで降り止まない。金曜日で半額なので夫婦で「風風の湯」に行くつもりが、あまりの雨で諦めた。



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行くのはいいが、せっかくの湯上りできれいになった足元が汚れる。それに露天風呂は風雨のためにゆっくり出来ないだろう。まさか台風のために営業を辞めているとは思わないが、客がひとりもおらずに早々と閉めていることはあり得る。それはともかく、台風のために一歩も外出せず、仕事がはかどる。とはいえ、昼頃は支都度が80パーセント以上で、サウナに入っている気分であった。「風風の湯」でサウナには1時間近く入ることもあって、夏の蒸し暑さはより我慢出来る体質になっていると思うが、サウナとは心がまえが違い、高湿度の不快感は慣れることがない。それにしても今年は台風が多いのではないか。3つ一緒に生じたうちのひとつが11号としてやって来た。2年前には9月中旬に台風18号があった。今後2か月の間にいくつ発生するだろう。今日の台風は同じような規模を感じさせる大雨で、2か月早い。祇園祭りの山鉾巡行日に雨が降ることはよくあるが、今年のように台風直撃はとても珍しい。とはいえ、午前中はまだ雨はましで、TVで巡行の様子を見ていても、雨が降っているように見えなかった。午前中にさっさと山鉾がそれぞれの町内に戻ったのはせめてもの幸いで、台風がもう半日早くやって来ていたならば、山鉾は雨風で被害を受け、また見物客はほとんどやって来なかったかもしれない。疫病の発生がないように願う祭りだが、台風がやって来ないようにとの祈願まではしない。それに大量の雨を降らせる台風は日照り続きでは恩恵で、悪いことばかりとは言えない。要はバランスで、均等とまでは言わないが、豪雨の多少の水分が日照り続きの間に降ってくれればいいのに、自然は時に激怒する。そう思えば、常に温和な人というのも面白くない。ここ数日筆者はベートーヴェンのピアノ・ソナタを終日聴いているが、深夜に床に入ってからもその激しいメロディが耳から離れない。それに今日のような大雨では、その激しいピアノ音の動きがよく似合い、気分がなおのこと高揚する。先ほど家内に、ベートーヴェンは癇癪持ちであったのだろうと語ったが、それは人間的に面白いという意味を含んでいる。女の癇癪はヒステリーで男は困るが、男の癇癪は自然なもので、女は本能的にそれを知っているのではないか。このようなことを書くと差別主義者と言われそうだが、男は癇癪を秘めてそれを昇華させることで、名作を生み得ると思う。ただし、これは芸術家に言えることで、普通の人が癇癪を爆発させると、周囲にただただ迷惑がかかるだけだ。こう書くと、岡本太郎が「芸術は爆発だ」と言ったことを思い出す。そのとおりだが、「芸術は癇癪だ」と言い代えてもよい。ところが、ベートーヴェンを聴いているとそう思えるのに、モーツァルトを思い出すと、それが通用しないことに気づく。モーツァルトの音楽を最大に評価する人は、癇癪は理解は出来るが、やはり周囲に困惑をもたらすことが多いと思っているのではないか。筆者はどうかと言えば、ベートーヴェンの曲はきわめて厳格強固に出来ていて、とても完成度が高いが、その分、自由な雰囲気がモーツァルトより少ない。それでベートーヴェンを聴いた後はモーツァルトを思い出す。ベートーヴェンは自分とモーツァルトの音楽の違いをよく自覚し、それで癇癪持ちになったのではないか。
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 新国立競技場のデザインを一から見直すことが決まり、またお笑い芸人が芥川賞を獲得したとのニュースもあって、台風のことを忘れるほどだ。芥川賞の受賞でその芸人は印税が1億は行くといった話題が出ているが、本職の合間に書いたものであるだけにきわめて効率がよい。筆者はこのブログを10年以上毎日書いているのに、1円も収益をもたらさず、ただ疲れるだけだ。芥川賞は年齢制限があったと思うが、その芸人は運もよかったのだろう。芥川賞を目指している人が毎年どれほどいるのか知らないが、好きで小説を書いている人は1万人はいるのではないか。もっと多いかもしれない。そういう人たちは今回の芸人の受賞をどう羨ましく思っているだろう。筆者は芥川賞に全く関心がないのでどうでもいいが、その芸人が受賞した小説が、芸人の先輩後輩の間柄をテーマにしたものだと聞いて、失望した反面、それしか書くことがないだろうと思い、また筆者も何か自分の経験を小説にすることが出来るのではないかと思った。そういうことは今まで考えないことはなかったが、最近のある出来事は特にそのことを改めて思わせた。それは自治会のことだ。最近の投稿で、筆者がある会合で激怒したことを書いた。そのことを主題に小説を書けば、話題性にもなると思える。だが、思いをぶちまけると、いかに登場人物や場所をぼかしても、筆者の自治会の住民にはモデルがすぐにわかってしまう。そして筆者は訴えられるかもしれない。いや絶対にそうだろう。それで10年ほど封印しておこうかと思うが、その後に書いても同じで、書いても問題がないのは、筆者が地元を離れるか、あるいは小説のモデルになる歩とたちがみな死んでしまうかだ。そう考えると、小説とはいえ、内容によっては案外不自由で、現実にあったことを書くには、それをあちこち修正する必要と、そのための才能が欠かせない。話のネタはどのような小説家でも現実の出来事を基盤にしていると思うが、またそうでなければ真に面白いものは書けないだろう。面白いとは、現実味があることで、現実を参考にしながら、よりそれらしくするのが文才だ。何年か前、100円で買って来た話題の女流小説家の作品を読んだが、すぐにきれいさっぱりと内容を忘れた。現実にあり得ない物語ではなかったが、あまりにどぎついことの連続で、そのような現実を想像したくはないし、知ったところで自分とは関係のない世界で、つまりは現実味がないのだ。だが、つまらない現実を一時でも忘れていたいためにそういう小説があるとも言え、文章に何を求めるかは人さまざまだ。ともかく、最近筆者は初めて小説にしたい出来事に遭遇し、それを何らかの形で文章にしたいと考えている。そしてそれは現在の日本の社会のどこにでもあり得る普遍的な問題で、話題性の点では妙に自信がある。もっと言えば、映画にすればさらに面白いかもしれない。そのように考えていると、ほかにも小説にしたいことがいくつも思い浮かぶ。文章は書き慣れているので、後はどのように面白く読ませるかの構成を工夫すればよい。とはいえ、書いたところでそれが本になる保証はなく、家内に読ませて感想を聞く程度だ。つまり、このブログと大差ない。それでも書いたという充実感は得られる。そのことで思うのは新国立競技場だ。ザハ・ハディッドのデザインは、実現不能なものが大半だと言われて来ているが、それでも実現したものがあるし、それらは斬新なデザインで、安藤忠雄が白羽の矢を立てたのはよくわかる。日本にもザハの建物がひとつくらいあってもいいと建築家なら思うだろう。ところが今回の騒動で白紙に戻される。ザハの建物は日本では理解されないようだ。それでザハは落胆するかと言えば、それは確かであろうが、デザインした事実は残るから、彼女の脳裏にはその建物は出来上がって過去のものになっている。デザイン画を描いた段階で、彼女にはいわばもう終わったことだ。実物を目の前にしていないので呑気過ぎると言われるかもしれないが、頭の中にある形を絵にすることは、他者がそのイメージを共有することであり、小説と変わらない。つまり、思っているだけでは駄目で、他者に見える形で提示する必要がある。先ほど書いた小説にしたい出来事は、そのことと大きく関係している。つまり、表向きは自治会内の一種のトラブルだが、本当に描写したいことは、創作性についてだ。筆者には信じられないが、世間には創作ということに無関心、あるいは関心があっても全く理解しない人がいる。その実例に初めて、しかも強烈に遭遇した。筆者が激怒したのは、その創作性が侵害されたからで、そのためにベートーヴェンを聴きたくなったのかもしれない。筆者の憤りは創作的癇癪で解消される必要がある。それにはベートーヴェンのピアノ・ソナタが実に有効的であることに気づいた。さて、雨は降り止まず、渡月橋の下の桂川がどの程度増水しているのか気になる。合羽があれば10分で渡月橋に着くが、持っていない。それで淀川河川管理事務所のサイトで渡月橋の畔にあるライヴ・カメラの映像を今見た。橋に冠水するほど増水していないが、まだ雨が続くとわからない。避難警告は出ていないが、その手前の勧告は出ている。今日の最初の写真は2年前の9月下旬で、松尾橋の東詰めから桂川の上流を眺めた。台風一過の穏やかな日和だ。洪水で運ばれて来た流木やゴミが河川敷の樹木に絡みついている。今夜の大雨で同じ光景が生まれるかもしれない。2枚目は今年4月21日に嵯峨の三条通りと罧原堤との分岐点で上流を向いて撮った。今夜は手前に見える白茶の雑草は冠水しているはずだ。3枚目は前述のライヴ・カメラの映像だ。癇癪を起したような強い雨のためによく見えないが、深夜1時頃で、今確認するとさらに増水して橋床まで数十センチとなっている。右下に石のベンチが小さく見えているが、そこにひとりの人物が懐中電灯を照らしながらしゃがんでいるようだ。今から出かければ10分でその人と対話出来るが、怪しい者と思われるのも嫌だ。
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by uuuzen | 2015-07-17 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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