●隣り合う赤と白、アゲイン
躅という難しい漢字はツツジの感じをよく表わしている。花がびっしりと詰まって咲くところは、躑躅の字面に似合っている。ところで、わが家の裏庭に30年以上のツツジがある。



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隣りに牡丹を植えているので、それに養分を吸い取られることと、またそうなるように毎年大胆に剪定するので今年は葉ばかりとなっている。花がひとつも咲かなかったことはなかったが、来年はどうだろう。枯れてしまえばさびしいので、どうにか牡丹と仲よくしてほしい。狭いところにぎゅうぎゅう詰めにすると、昨日書いたように、牛では寿命が3分の1になる。花も同じかもしれない。人もそうだろう。そのために刑罰では狭い監獄に閉じ込める。そう考えると、ホームレースは王様と同じではないか。それは嫌なので、たいていの人は屋根の下に住みたがり、また大きな家がいいと思う。老いて来るとたくさんの部屋があっても足を踏み入れないことが多く、監獄のように一部屋で充分と思うようになるが、それは残りの寿命が早く過ぎてほしいと本能が思うからかもしれない。老いるほどに1年の経過が早い気がするのも同じことか。それはさておき、今日は去年から投稿しようと思っていたツツジの写真をようやく使う。去年の春の何月であったか、今調べると5月6日だが、その日に京都の泉屋博古館に家内と一緒に展覧会『百花のさきがけ 梅の美』を見に行った。その帰り、家内は踏み込んだことのない金戒光明寺、通称くろ谷に向かった。そういうついでがなければなかなか行かない方面だ。くろ谷では波動スピーカーの試聴会があって、それに参加して以来であった。初めて違う道を行くこととし、狭い坂道を上って行くと、上り切る直前に左手にツツジが満開で、しかも赤と白がくっきりと分かれて咲いていた。同じ坂を袈裟を着た若い僧侶が後ろから上って来て、筆者がその花を撮影している背後を笑顔で通り過ぎて行った。やや日陰に満開に咲く様子を見て、「隣り合う赤と白」と題して投稿したことを思い出した。それは3年前の4月のことで、その題名は気に入っている。それで赤と白が並んでいる様子を見るたびにその題名を思い出すが、その3年前の投稿とは違って、もっとくっきりとした赤と白の対照をくろ谷のツツジに見かけ、その写真を撮った時には「隣り合う赤と白、アゲイン」と題しての投稿を考えた。だが、肝心の写真は逆光でもあって、思ったよりうまく写っていなかった。どうにか2枚を加工したが、赤と白の花が左右違うだけで同じ場所で撮った写真を揃って投稿するのは能がないように思え、そのままになった。つまり、寝かして発酵を待った。次の赤と白の対比は今年のわが家の紅梅と白梅だ。それが5分咲きの頃に撮影し、2枚を1枚に組わせた。なぜそうしたかと言えば、くろ谷で撮った写真が心にあったからだ。わが家の紅梅と白梅は数メートルの間隔がある。それでは隣り合っているとは言い難い。今日の最初の写真のようにはっきりと隣り合っているように見せるには、2枚をトリミングして1枚にするしかない。くろ谷で撮ったツツジとその写真とで投稿してもよかったが、2枚では面白くない。さらに発酵を待った。すると機会が訪れた。3月15日に東福寺の涅槃会に出かけた時、その大きな涅槃図の前で売られていた「花供御」(はなくそ)を買った。中身はパチンコ玉ほどのおかきで、家内の土産によいと思ったことと、その袋の赤さが気に入ったからだ。由来書は白地で、つまり赤と白が隣り合っている。これで3枚の写真を得たので、投稿はいつでも可能となったが、ぐずぐずしている間に紅梅白梅の写真がどうもふさわしくなくなって来た。桜の季節ではそうだろう。
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 そして牡丹の季節になったが、それもあっと言う間に散った。それにわが家の裏庭では今年は見事な白い牡丹が10数個も咲いたが、すぐ隣りに植えていた赤い牡丹の成長が悪く、冬の間に鉢植えし、隣家の庭に持って行った。その方が光がよく当たるし、広々としてよいからだ。狭いところにぎゅうぎゅう詰めでは寿命は短くなる。白牡丹があまりに優勢で、赤は来年は枯れていたかもしれない。白が満開の時、隣家の赤を確認すると、拳大の花がひとつだけ半開きになっていた。10数個の大型の花と、1個の小さな花では、五分五分に隣り合うとは言えない。それで赤は撮影しなかったから、紅梅白梅のように1枚の写真に赤と白の牡丹を同じ比率でトリミングして隣り合わせることは出来なかった。つまり、梅も牡丹も見送った。となると、またツツジだ。で、4月26日は大阪にひとりで出たが、その帰り、ツツジが満開である場所に出会った。赤と白が隣り合う箇所を探したが、それはなく、赤と白のグループの間にその中間のピンクの花がたくさん咲いていた。赤と白がくっきりと分かれている様子が好きであるから、その場所での撮影は断念した。ツツジはいわばどこにでも咲くから、きっと出会うだろうと思い、さほど残念でもなかった。また、必死で探す気にもならない平凡な花で、わが家にもあるせいか、ツツジはあまり好きにはなれない。去年のくろ谷で撮ったのは、赤と白の対比が見事であったからで、どちらか片方や、ピンクが混じっていては駄目だ。さて、4月28日は雲ひとつない好天で、せっかくのゴールデン・ウィークであるからと、家内が外出をせがんだ。そこで思い出したのは鳥羽の上下水道施設で公開されている藤棚だ。それについては改めていつか書くが、自転車を連ねて出かけた。往復で10数キロで、ボロ自転車でもどうにかなる。ネットで地図を印刷し、カメラ持参で桂川沿いの自転車道路を南下した。鳥羽のその施設に行くルートは、何度か車で便乗して通りがかったことがあるので、方向音痴の筆者でも間違うことはないが、広大な敷地のどこが出入り口で、どこに藤棚があるのかわからない。それに自転車を停められるかどうかだが、これはそこらに勝手に停めてもまあいいだろうと思った。印刷した地図を頼りに、目当ての橋をわたっていると、家内が後方で文句を言った。松尾橋の5倍も長いと言うのだ。それはおおげさだが、倍はあるかもしれない。下流ではそれほどに水量が増し、川幅を広くする必要がある。幸いその橋は歩道が広く分離していて、走りやすかった。わたり切ってからそのまま直進すると、右手に施設の塀があり、また紅白の幕を張った場所が見え、そこに数人の若い警備員が立っていた。そこは藤棚鑑賞目当ての出入り口で、警備人のひとりは筆者の姿を認めて、自転車はずっと奥の角を右に曲がれと言った。その声を聴きながら、筆者の右手に見事な紅白のツツジが歩道に向かって咲いていたので、筆者は自転車を下りて、去年くろ谷で撮ったのと同じような構図を決めた。それが今日の3枚目だ。去年よりツツジがかなり大きく見えているが、それは接近して撮ったことと、くろ谷ほど赤と白の花がびっしりと区分けされていたのではなく、また緑の葉が間に目立ったからでもある。赤と白が隣り合うことで思い出すことが別にあり、またその写真もあるが、それはさらに発酵してから。
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by uuuzen | 2015-05-01 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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