●ムーンゴッタ・2015年3月
という古い言葉が似合う温泉だが、筆者が「風風の湯」に持参するのは青いプラスティック製の洗面器で、それは風呂場では異様に目立つ。



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置いてある湯桶はどれもまだきれいな木製で、安っぽいプラスティック製では風情が台なしだ。それでも家から洗面器を持って行く人はきわめて稀で、たぶん男湯では筆者くらいなものだ。ところがその洗面器は使わない。湯桶も使わない。筆者はシャワーを使って顔も体も洗うので、洗面器や桶が必要ないのだ。それなのになぜ洗面器を持って行くかと言えば、何となくそうしなければ様にならないと思うからで、これは子どもの頃に銭湯に通っていたことが習慣になっているからだ。それに、洗面器持参で行くと、筆者は観光客に見えない。それに中に入れてある髭剃りが誰かに奪われたり使われたりする心配がない。つまり、洗面器は双方の髭剃りを入れておくための道具だ。タオルはもちろん持って行くが、毎週金曜日に出会う嵯峨大覚寺のOさんは水筒持参だ。サウナで流した水分を補給するためだ。そのOさんとはこの2週間合わなかった。今日も会えないかと思っていたところ、筆者が出る15分前、午後7時半に風呂場の中に姿を見せた。筆者もいつもはその頃だが、2週間前からは少し早めに出かける。食事を済ませて行っていたのを、帰宅後に食事することにした。それで今日は5時40分に入った。Oさんもたまに早い時間に来ることがあるらしいが、今日はだいたいいつもどおりだ。今後筆者が午後6時前後に入るとなると、サウナの中でOさんと話す機会がたぶんなくなるか少なくなる。今日はOさんが入って来てサウナに直行するのを湯船の中で見かけたので、もう15分で家内との待ち合わせ時間というのに、筆者もサウナに向かい、中で5分ほど話した。Oさんは4月から200世帯ほどの自治会の長を担当するそうで、また参考のためにサウナで話を聞くのが楽しみになる。それはさておき、今日は満月で、昼は天気がよく、撮影は文句なしと思っていた。昨夜は空を見上げず、月が出ていたかどうか知らないが、たぶんくっきりと見えたはずだ。今日も天気がよさそうであったので、昨夜は撮影しなかった。今日撮ればそれは無駄になるからで、つまり今日は理想的な満月が見られると信じ切っていた。5時45分にはサウナ室にいて、その窓から見える空はまだ明るく、あまり曇っているようには見えなかった。そしてサウナで45分ほど過ごし、予定どおり2時間後に家内と落ち合って温泉を出ると、わが家に向かう方面の空に月が見えない。どんよりした空のようで、月が昇っている方角は全体がぼーっと明るい。どこに月があるかは想像がつくが、雲は厚く、光が透けて見えない。実は「風風の湯」の玄関前で満月を撮影するためにカメラを持参していた。それが役に立たなかった。家で食事を済まし、カメラを持って家を出て数十歩、満月が出ているかと空を見上げたところ、温泉からの帰りと全く変わらない。8時半頃で、湯上りであるし、また春めいて来たので、満月が雲の隙間から出るまで待とうと空を見続けた。それが30分ほどか。そうしていると背後で「こんばんは」という声がする。近所の男性で、酒が入っていて普段より饒舌だ。年齢は筆者より7,8歳下だ。初めて家の中に招き入れられ、小1時間ほど話した。絵を描いている人で、興味は多少共通している。筆者のことを「先生」と呼ぶが、筆者はその人の奥さんにはキモノの写真を見せたことがあるが、その人は筆者の作品を何も知らない。それで、お返しとして次にいつかはわが家の中を見せる必要があるかもしれないが、その時に作品その他を見てもらうことになるが、現在はゴミ屋敷同然に本その他が散らかり放題で、足の踏み場がない。そのため、部屋の中で迂闊に何かにつまづいて倒れると、とんでもないことになる。だが、何かを作る人の部屋とはそういうもので、先ほど話した男性の家の中も似たようなものであった。
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 話の区切りがついてまた外に出て空を見上げた。時計を持っていなかったので時間がわからない。それで一旦家に戻ったところ、11時になっていた。それからまた外に出て空を見つめ始め、30分経った11時半にようやく雲の隙間に満月が現われた。そうして撮ったのが今日の2,3枚目だ。最初のは8時半に撮った。もう今夜は満月は駄目だなと半ば諦めたが、朧満月ではなく、かすかな光でもいいので、それが見えるまでは諦めないことにした。その願いが通じたのか、かすかに光が見え、そうして撮ったのが最初の写真だ。その後背後の暗闇から「こんばんは」の声がかかり、前述のようにその人のアトリエで小1時間ほど過ごした。小ではなく、1時間以上であったかもしれない。毎月満月の写真を撮っていることを言うと、「満月はきれいですしね」と赤ら顔で返された。植木の趣味もかなりある人で、筆者が満月が現われるまでじっと空を見上げていることが理解出来る様子であった。その人の家を出た後、今度は庭を見せるというので、裏庭に回ってそこでも2,30分話したが、その間筆者は空をたまに見上げると、先ほどより月の明かりが大きく見える瞬間が多くなっていることに気づいた。雲の隙間が多くなって来たようだ。「今夜はもう月は駄目ですね」「そうですね」と言い合いながら別れたが、筆者は諦めない。そして11時半になってようやく一瞬の雲の切れ目に顔を覗かせた満月の撮影に成功した。ただし、夜ではなおさら反応の遅い筆者のボロ・カメラで、10数枚撮った。そのうちどれかが写っているはずと考えて帰宅すると、想像どおり、2枚がくっきりと見えていた。明日は雨というから、深夜になるにしたがって雲が厚くなり、かえって光は見えないかと思っていたのに、そうではなかった。空は風がかなり強いようで、雲の切れ目がどんどん移動する。それで月が見えたと思った2,3秒後にまた隠れる。このシリーズを始めたのは2011年7月で、それ以前に満月の写真を撮っていたことを、いっそのこと毎月がよいと考えた。それ以降満月が撮影出来なかった日は一応はないが、今日はついにそれが停止してしまうかと思ったことが、粘った甲斐があって、載せることが出来る。ただし、湯上がりに長らく外で立っていたため、先ほどから寒気がし、クシャミを連発している。そうであっても、今夜も満月を見られたので満足だ。満腹でもあり、また今夜はもう書くこともないので、なおさら満ち足りた気分。そうそう、2年前の3月の満月はいわき市のTさん宅の玄関前で撮った。早いものだ。気になりながら、年賀状以来便りを出していない。
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by uuuzen | 2015-03-06 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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