●『中之島ウエスト 冬ものがたり 水とひかりのフェスティバルタウン2014』
裟が大きいというより、中身が違うことを書かねばならない。今日の題名をどうしようかと思案しながら、あえて大阪の宣伝のために今日の内容にはそぐわないのを承知で、大阪の企業などの団体が考えた名前を引用する。



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先月14日に心斎橋のとあるビルの一室で開催された郷玩文化の例会に参加した。その帰りに御堂筋を北上したが、銀杏並木には赤くて小さな灯りがたくさん点され、紅梅のように見えた。冬の風物詩として大阪がイルミネーションに力を入れていることは知っている。それがどの範囲に及んでどの程度の規模かは毎年違うのだろう。京都の花灯路ならば西の嵐山嵯峨野と東の清水寺界隈の2か所だけでイメージしやすいが、大阪は京都より大都市で、中之島だけではなく、天王寺公園でも電飾の祭りが開催され、それらを全部見るとすれば案内書が必要で、しかも全部回り切れないのではないか。無料ならばいいが、天王寺公園は有料のようで、しかも1000円もするので、よほどお祭り好き、珍しいものが好きな人でない限り、寒い夜をうろつく気にはなれない。筆者のような年齢ではそうだ。先月14日は大阪に出る用事があったからついでに御堂筋のイルミネーションを見ようと思ったのであって、それだけを見に出かけるつもりはない。それはさておき、当日御堂筋でそのようなお祭りが開かれることはTVで知った。また、12月の6日であったか、中之島の国立国際美術館で『ジャン・フォートリエ展』を見たが、その時近くのビルの1階内部を素通りすると、今日の最初の写真の黄色い家鴨の置物に気づいた。そばにポスターが掲げられ、そこに今日の題名があった。巨大な黄色いアヒルが京阪天満橋駅近くの大川で浮かべられたのは何年前のことか。その写真を撮ってブログに載せたはずだが、それと同じものがまたやって来るのかと思った。ポスターの写真を見ると、同じほどに大きく見えるが、以前のものとは違って新たに作ったものに見える。著作権があるのかどうか、まさか外国人の最初の作品を真似て日本の誰かが作ったものではないだろう。それはいいとして、川に巨大なアヒルを浮かべるというのは新鮮味に乏しい。だが、寒い夜の川べりにわざわざ出かけるのは若いカップルが大半のはずで、彼らは以前のアヒルを見ていない可能性が大きい。筆者はポスターとアヒルを一緒に収めた写真を撮りながら、それ以上調べもせず、その数日後に御堂筋の並木や市役所南の道がイルミネーションで飾られることをTVで知り、巨大なアヒルは同じ催しのひとつであると思った。そのため、郷玩文化の会が終わった後、御堂筋からどこへ行けばそのアヒルが見られるのかと思い、まず市役所に行ったが、市役所南の道を難波橋まで行ってもアヒルは見えなかった。それで諦めて北上し、天神橋筋商店街に入ってスーパー玉手に寄って帰った。先ほど調べると、巨大アヒルは12月15日から25日までのお出ましであった。そのため、14日ではまだ見ることは出来なかったが、会場は福島港というから、中之島北の堂島川となにわ筋が交わる付近だ。国立国際美術館からすぐ北だが、堂島川を挟むので筆者はその辺りをほとんど歩いたことがない。美術展を見ればそのまま東に歩いて渡辺橋に至り、そこから梅田に向かうのがいつものことで、たまに御堂筋沿いの市役所前へと抜けるが、反対に西へ歩くことはない。そのため、14日に巨大アヒルが堂島川に浮かべられたとしても、御堂筋から西に折れてなにわ筋まで歩く気にはなれなかった。それでも今調べると、去年は福島港に20数万人が来たというから、水と光の祭りは大阪人には有名のようだ。京都まではその噂が到達せず、前述のように筆者が巨大アヒルがやって来ることを知ったのは、外を歩けば寒いので、少しでもビルの中を歩こうと言った家内の言葉にしたがって入ったビルの片隅で見かけた小型のアヒルによる。つまり、そのビルに入らねば知ることはなかった。
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 「中之島ウエスト」と断っているので、御堂筋から、あるいはもっと西にある渡辺橋から西を指す。堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島やその南北の川沿いは大阪屈指の巨大なビルが並ぶエリアで、大企業やホテルが集まっている。企業に関係のない筆者としては縁がなく、また敬遠したい思いもあるので、「中之島ウエスト」と冠がつくと、それだけで足が向かない。今日の題名の祭りは、夜の光を見せるものだけでも9か所もあるが、案内書にしたがって効率よく見て回れば、中之島西部の雰囲気がおおよそわかる仕組みではないだろうか。京都嵐山花灯路とは全く対照的で、土の一片もなく、人工的な空間をより楽しむことになる。それはそれで面白いだろうが、川沿いは寒さがひとしおで、ひとりで見て歩くのはあまりにさびしい。ところで神戸のルミナリエは2,3年前からLEDで灯されたらしい。それを筆者は見ていない。そのLEDは冷たい感じがするという意見が多く、去年はまた元の白熱球が使われたとTVで知った。神戸も大阪に劣らぬ人工的な街だ。そういうところにはLEDの冷たい灯りが似合いそうだが、人間の本能、直観は微妙な光の違いを察知し、LEDはどこか物足りないと感じる。LEDが目に見えない紫外線や赤外線をも灯すことが出来るように今は開発中で、それが安価で提供されるようになると、ルミナリエの電飾はまたLEDが使われるかもしれない。ルミナリエは阪神大震災で亡くなった人たちを鎮魂するためのもので、電飾を見て心が温まる必要がある。それには今のLEDは物足りないということだが、大阪の冬の風物詩となっているイルミネーションは鎮魂とは無縁の祭りであり、また大阪らしくなるべく安くつくようにとの思いがあるはずで、LEDで充分ということだろう。それがどれほど冷たく見えるかは先月17日、大阪市役所南の土佐堀川沿いの道を東に歩いて確認した。写真を20枚近く撮ったのだが、以前書いたように電池がほとんど切れてうまく写らなかった。どういうわけか最後に難波橋の上から東を見下ろして撮った2枚だけ正常で、今日はそれを2,3枚目に載せる。筆者が市役所前に着いた時、時計を見るともう4,5分で電飾点灯の時間が来ることがわかり、そのまま列の最後尾に着いた。商店街のアーケードに吊り下げられるような、また神戸ルミナリエのごく小さな電飾板が10メートル間隔ほどに頭上にあり、それが一斉に点灯したかと思うと、白や青の光が大音量のポップスに合わせて動き回り、人々は待ってましたとばかりに東に向かってそぞろ歩きを始めた。10数枚の写真が無事であれば、今日の題名で2,3回投稿出来たが、今回のみとなる。御堂筋を歩いている時、よほど紅梅のように見える銀杏並木のイルミネーションを撮ろうかと思いながら、一緒に歩いた郷玩文化の会員との話に熱中して機会を逃した。それで今日は「中之島イースト」の写真が2枚で、題名とはほとんど関係がないが、「中之島ウエスト」に限らず、いかに大阪市内の各地でイルミネーション華盛りであるかを伝えるにはよい。真冬はイルミネーションで心を少しでも温めてもらおうということなのだろうが、寒い夜でも歩いている間に体は暖まって来る。それには早足でなければならず、じっくりイルミネーションを味わうことが出来ないか。神戸ルミナリエでは極寒の記憶が強い。大勢の人が寒い中を点灯の時刻まで我慢して路上に立ち尽くし、一斉に点灯されるとわっと歓声が上がった。もう10年近く訪れていないが、気づけば至るところで冬のイルミネーションだ。家庭でのそれは大分飽きられたのか、去年のクリスマスではあまり見かけなかった気がする。LEDの光が暖かさを感じさせないとみんな気づいて来たからでもあるか。
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by uuuzen | 2015-01-10 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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