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●嵐山中ノ島復旧、その35(浚渫、護岸工事)
でまだよかった。目隠しの塀であれば工事の様子が撮影出来ない。中ノ島南端での定点撮影に最適と思って選んだ敷石があったのに、雨の中、工事の様子が気になって傘を差してその場所に行くと、その石の手前に柵が設けられ、石の上に立つことが出来ないようになっていた。



●嵐山中ノ島復旧、その35(浚渫、護岸工事)_d0053294_051234.jpg

思惑が外れたが、全く同じ立ち位置の確保は無理としても、30センチほど後ろに下がるだけなので、前回の「その34」の最後に載せた写真と同じ角度で撮影出来るだろう。そう思ってとにかく撮ったのが今日の2枚目だが、これについては説明の必要がある。幅はいつもと同じ500ピクセルだが、縦がかなり少ない。つまり、ぱっと見はパノラマ風だ。なぜそのように加工したかと言えば、前回から工事が一気に進み、中ノ島に仮設道路が到達したどころか、もう土砂の浚渫を始めている。それにはまず今日の最初の写真を説明する。これは桜の林と中ノ島を結ぶ中ノ島橋のほぼ中央から下流を見たもので、雨の中、ユンボが護岸を埋めていた土砂を浚い、また川の水を汲んでそれを埋まっていた護岸の玉石にぶっかけて泥を洗い流していた。護岸ぎりぎりを浚渫すると玉石を割ってしまう恐れがある。それで少し手前を掘り、護岸にこびりついている泥は水をかけて流そうというのだ。写真はちょうど水をかけた瞬間を捉えている。この作業の様子をしばし見たが、改めて驚いたのは、この桂川の支流の幅の4分の3は土砂で埋まっていたことだ。桜の林側にわずかに水が流れているが、今日は雨であったのでまだ多い方で、普段はもっと少ない。それが去年の台風18号ではこの橋は両端が冠水同然となり、通行止めとなった。その時に上流から大量の土砂や流木などが運ばれて来た。それをようやく本格的に除去されることが始まった。ダンプが入って来る仮設の道がこの写真には写っていないようだが、水を護岸にぶちまけているユンボの背後にトラックのものらしき轍がある。あるいは2枚目の写真の中景にあるユンボの横にあるキャタピラのついた重機の荷台に浚った土砂を載せるのだろう。ともかく、最初の写真は堆積土砂がかなりなくなっていて、この調子では中ノ島南端辺りは年内にすっきりとした姿を取り戻すかもしれない。それにしても大量の土砂で、これらをどこへ運ぼうというのだろう。どこかの大きな谷を埋めるほどの量があるはずで、大量の瓦礫が地元住民に受け入れられるのだろうか。今日のNHKのTV番組で、地下鉄の建設に際して必ず出て来る掘削土砂をどこに処分するかという深刻な問題があると言っていた。神戸は六甲を削って海を埋め立てたが、内陸の京都ではそれは出来ない。放射能で汚染された土砂でないだけまだましでも、使い道のないいわばゴミをほしがる市町村はないだろう。江戸時代の淀川でも上流から「流れて来る土砂は大きな問題で、その浚渫をお祭りのように庶民にやらせた。そうして出来上がったのが港区の天保山だが、大きな川と堆積土砂の問題は永遠に続く。明治になってからは淀川は外国人技術者を呼んで土砂が溜まりにくいように造り変えたが、全域は無理な話だ。川沿いは絶えず開発され、川に流れ込む流量は年々変わる。嵐山地区の桂川は上流に日吉ダムが出来たこともあって土砂が溜まりやすくなり、毎年重機を入れて浚渫せねばならない状態だが、それでは抜本的な解決にならないというので、川幅を広げるなどの案が出ていることは以前に何度も書いた。それをする前にとにかく去年の台風による結果と思しき箇所を元どおりにする工事が目下行なわれている。
●嵐山中ノ島復旧、その35(浚渫、護岸工事)_d0053294_0511756.jpg

 最初の写真を見て思うのは、雨であるので川の右端すなわち右岸側に水が流れ、堆積土砂との境がはっきりしているが、晴天が続くと水量が減り、土砂の堆積幅は増えるだろう。そうなれば、地元住民はいったいどこを浚渫したのかと訝るのではないか。つまり、晴天が続いた時を基準とするならば、土砂をどこまで浚うかだ。そこで考えられる最も妥当な状態が、川の水が川幅に万遍なく流れ、しかも土砂が全く見えないことだ。ただし、それは水深が1センチ程度ということであり、大雨があるとすぐにまたあちこち土砂が積もる。そのため、うんと深く掘ってほしいというのが地元住民の思いだが、深く掘っても普段流れる流量が少ないのであれば、水深1センチ程度になるしかない。つまり、工事業者にすればどのように掘っても工事が無事終わりましたと言える。それでは具合が悪いのであって、護岸の石積みを見ながら、川の断面積が最大になるように深く掘らねばならない。それを監督するのが国交省の仕事だが、たとえば中ノ島橋の下で川を横断する面積がどの程度であれば100年に一度の雨でも桜の林を冠水させることがないのかといった数値の提示だ。それは専門的な話になって、住民が聞かされてもほとんど理解出来ないかもしれないが、ある程度は必要だろう。また、役所は当然そういう数値を日夜計算し、地域住民の生活が脅かされないようにするのが務めであって、たとえば今回の浚渫によって見違えるほどに川底が深くなったように感じるのであれば、国はここ数年か10数年は浚渫を放ったらかしにしていたこととなる。松尾橋からせっかく河川敷を利用して造った仮設道路があるからには、今までのごく小規模の浚渫ではなく、今回はかなり徹底したものになると予想出来るが、住民は先の横断面積がどの程度といった専門的なことは何も知らされておらず、またわからないから、結局のところは業者や役所を信じるしかない。それはどこか不安を感じながらも自民党しかまともな政党はないと考える人の気持ちと似ているかもしれない。あるいは自然災害の多い日本では人々は自然の脅威は人知を超えると思っていて、今回の工事が行なわれて数年後にまた土砂がたくさん溜まるようなことがあっても、それは仕方がないと諦めるだろう。ということは、河川工事は呑気なもので、役人も業者もそこそこでいいと思っているかもしれない。2年前の夏、宇治で大雨が降り、普段は全く水がないに等しい川が増水して決壊した。それで付近の数軒は1階が床上浸水し、大きな被害が出たが、川を管理する国か府かは、おそらく何に保障もしていない。「想定外のことでした」でおしまいだ。堤防が崩れたのであれば、それを管理している国や府の責任と思うが、人知を超える大雨と言えばみな諦めるだろう。となると、少しでも自然災害に遭遇しにくい場所に住むしかない。あるいは保険をしっかりかけておくかだが、保険屋は口がうまいから、相手があまり文句を言わないと見れば、何かと理由をつけて金を出さない。それでも日本が世界でダントツに保険にたくさん入っているのは、災害が多いことを実感しているからか。話を戻して、今日は冷たい雨が降るのに、工事は休みでない。それを思うと業者も役人もご苦労さんなことだ。中ノ島小橋ではまだ寒さも多少ましであったのが、中ノ島に入って桂川沿いに立つと、吹きすさぶ風に縮み上がった。そうして撮ったのが2,3,4枚目だ。だが、実際はシャッターを4回押した。「その34」の4枚目と同じ角度で撮ろうとしたところ、すでに仮設道路は中ノ島南端を越え、中ノ島の護岸の一部を鉄板で覆っている。それで下流を向いた2枚目から順にカメラを左に向け、連続するように 4回シャッターを切ると、4枚目のように上流の渡月橋が見えるようになった。
●嵐山中ノ島復旧、その35(浚渫、護岸工事)_d0053294_0513994.jpg

 写真を5枚載せると段落が最低4つとなって、筆者が文章を書く時間は3,40分は長くなる。それがしんどいので、最近は写真を4枚にしている。それで今3つ目の段落を始めたが、写真が4枚となると、4回シャッターを押して撮った4枚の写真のどれかを没にせねばならない。それには忍びないから、いつものように2,3枚を横につないだパノラマ写真に加工すればいいが、そうなると500ピクセル幅では何が写っているかわからないので、その写真をクリックすると拡大画像が現われるようにせねばならない。拡大画像が無限に載せられるブログの容量があればいいが、今まで何度も書いているように、ヤフーの容量もこのブログのそれも同じように9割近くなっていて、ブログを少しでも長く続けるにはなるべく画像で大きな容量を取ることを避けたい。それで考えたのは、中ノ島南端に立って下流から順に上流へと撮った4枚の連続写真を一旦全部つなげ、それを3分割することにした。そのため、どの写真にもつなぎ目が見えている。また、3枚はだぶりが全くない。つまり、突き合せれば画像がぴたりとつながる。ただし、幅を500ピクセルにする必要上、拡大しても細部が見えにくい。それはまた今日の天気にもよる。雨のために景色が霞んでいるように見えた。2枚目は右下隅にパイプを組み立てた柵が見える。中ノ島の平たい部分は工事の対象外と思っていたのに、この柵は例外で、平たい部分の端に設置され、斜面になっている護岸に入り込めない。それはまだましで、最初に書いたように塀であれば写真を撮ることが出来ない。ま、塀で隠すような工事ではないということだ。対岸から丸見えであって、隠すのであれば両岸に塀を立てる必要がある。2枚目の写真を「その34」の最後の写真と比べると、わずかに角度が違う。筆者の立ち位置は目印にした敷石の斜め右後方数十センチで、わずかなその差で写り方が違ったのだろう。2枚目を撮った後、順次左回転しながら撮影したが、その理由は4枚目にある。「その21」の2枚目では中ノ島の南端近くにパイプで組まれた金網の柵を紹介した。柵で囲まれた区域には人が立ち入れないようにしてあった。これは去年の台風18号の後、破戒された護岸を修復せず、金網で大きな石をくるんだ蛇籠を敷き並べた状態にされた。それはいわば仮設だ。そのままでもまた去年の台風並みの大量の水が流れてもその蛇籠は被害を受けない。だが、人がそこを歩けば怪我をする可能性が高い。それで立入禁止にしてあった。「その21」の最初の写真と今日の4枚目を見比べてほしい。ほぼ同じ角度で撮っている。そして「その21」にはあった川の流れとは直角に設置された柵が除去され、その代わりに川の流れと平行の柵が延長され、南端まで届いた。これはようやく「その21」で柵で囲まれていた区域も工事が進むということだろう。護岸はなだらかながら、当然川に向かって坂になっているので、重機が動き回るには不便だ。それで土が盛られて平らにされ、しかも鉄板が敷かれた。その様子を昨日見た。寒い中、40代のいかつい業者が重機を動かす人に怒鳴りながら指示していた。柵のすぐ手前に立って工事を観察することが出来る点で、中ノ島南端は絶好の定点撮影場所だ。松尾橋西詰めも気になりながら、雨であったので諦めた。それに今日は5枚も撮った。
●嵐山中ノ島復旧、その35(浚渫、護岸工事)_d0053294_0515481.jpg

by uuuzen | 2014-12-11 23:59 | ●駅前の変化
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