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●嵐山中ノ島復旧、その33(重機専用道路)
誘が目的と思うが、いっこうにその様子が見えない。昨日は天気がよく、今年は嵐山の紅葉をまともに見ていないというので、家内が一緒に見に行こうと言った。筆者はもう大半が散ってしまったことを知っているが、出たついでにスーパーに買い物に行けばよいと思ってその言葉に乗った。



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中ノ島公園で家内は残念な声を上げた。退院後に家に籠っていて、その間に紅葉はすっかり終わったのだ。それでもせっかく化粧をし、またたくさん歩くつもりの格好をしたので、丸太町か梅津のスーパーに買い物に行くことにした。自然と足は梅津に向く。わが家から時計回りに歩く。桂川沿いの両岸を渡月橋から松尾橋まで一周すると4キロだそうだ。昨日は梅津のムーギョとトモイチに足を延ばしたのでもう2キロほど歩いた。6キロくらい歩くのは平気だが、家内は帰りの松尾橋辺りから片足が痛み始めた。最近あまり歩いていないからだろうが、毎日二度服用する薬の副作用で足にひどいむくみが生じ、それが原因にもなっていそうだ。ともかく、帰りは筆者はいつのも3分の1ほどの速度で歩いた。家内におぶってやろうかと言うと、さすがそれは断られた。というのはふたりとも両手に買い物袋を提げているからで、背負われた家内がそれを全部持たねば背負うのは無理だ。家内は40キロほどしかないので背負うのは簡単でも、荷物はふたり合わせると10キロはある。それはさておき、家を出た時はまだ昼の陽射しであったのに、家に着くともう真夜中のような暗さであった。トモイチを出てムーギョ前の信号に来た時にすでにかなり暗かった。それを思い出すのは、以前に二度書いた500円の商品券を道行く人に手当たり次第にわたす女性と出会ったからだ。ぶつかる寸前とまでは言わないが、それでも50センチほどに接近した時、筆者の後方からやって来る車のライトで彼女の顔が一瞬照らされ、そして彼女は筆者の顔を見て声をかけそびれたことに少し戸惑いの小さな声を上げた。一瞬ではあったが彼女が商品券の女性であることがわかった。彫りの深い、インド人のような顔で、また知的だ。彼女は筆者に声をかけそびれたが、筆者の後ろに7,8人が続いていて、声をかける相手に困らなかった。家内は筆者のすぐ後ろについていて、しかも背が低いのでその女性は家内には声をかけなかった。筆者は振り返って家内に、いつかの商品券の女性だとささやいた。家内が最初にその女性から商品券をもらったのだが、その場所は同じ信号で、ムーギョの前であった。どうもその付近に出没しているようだ。彼女が暗がりの、そして狭い歩道の上で、次々に買い物帰りの女性に声をかけているのがわかった。ということは、みなから拒否されている。同じ場所で長い間同じことをしていると、二度もらったり、また声をかけられたりしたことのある人がほとんどではないだろうか。もっと別の場所で声をかければいいようなものだが、商品券はトモイチで使えるものが多いのだろう。筆者は彼女に三度目に声をかけられると、商品券を受け取ることよりも、なぜそういうことをしているのか訊ねるつもりでいた。それが夕闇の中で彼女は急に筆者に接近し、彼女は声をかけそびれた。勤め人ならまだ働いている時間帯だ。では彼女の仕事は商品券を配ることか。その商品券はどうして入手しているのか。誰かからもらったものとしても、おそらく毎日のように誰か、しかも数人に手わたすのであれば、そうとうな金額になる。自分で使えばよいものをそうしないのはなぜか。誰でもそんな疑問を感じる。筆者は家内がもらった時からおそらくエホバの証人のような宗教団体だと睨んでいるが、そうであればなぜ勧誘しないのか。また、手わたす人を選んでいるようには見えず、出会う人に片っ端からというにふさわしい行為だ。それでは宗教勧誘とは考えにくい。同じような時間帯に筆者が彼女を待ち伏せし、そして商品券をわたすというのはどうか。彼女はきっと拒むだろう。それではトモイチの中にある無料休憩所にでも誘って話すか。それなら彼女は思案しながらも承諾するのではないだろうか。だが、話を聞いて理由がわかったとしてどうするか。とにかく謎めいた女性だ。
●嵐山中ノ島復旧、その33(重機専用道路)_d0053294_0371915.jpg
 今日のカテゴリーとは関係のないことを書いたが、それは毎度のことだ。話を戻すと、渡月橋を北にわたって東に折れ、桂川沿いを歩くと、左岸の工事の様子が近くに見えた。ただし、罧原堤と三条通りの交点ではその工事範囲の始まりで、筆者らはその交点から三条通りに入ったのでほとんど工事の様子を間近に見ることはなかった。それはさておいて、その交点に向かう100メートルほど手前で対岸の桜の林を眺めると、先日の投稿「秋の花の移ろい、今年も、さらに」の最後に載せた銀杏の木が見えた。正確に言えばそれはすっかり落葉していたので幹は見えず、黄色の落ち葉が鮮やかなベルトとなって全体に地味な色が混じる中に浮かんでいた。カメラを持って出なかったのでその様子を撮ることが出来なかったが、家内はそれが銀杏の落ち葉が形作る帯とはにわかに信じられない様子であった。それほどに見事な色合いで、銀杏は散っても楽しめることを再確認した。それとは違って楓は茶色になってから散るのか、あるいは散ってすぐに茶色になるのか、落葉が積もった色合いは美しくない。それで家内は中ノ島公園を見てがっかりした。銀杏の葉は楓より厚く、散ってもすぐに色が褪せないのだろう。それでも雨が降って水を含むと土に返るのが早まる。踏まれればなおさらで、銀杏は街路樹としてよく使われるので、踏まれる割合は楓より多い。落ち葉が踏まれるのはまだよい。重機で根こそぎされては元も子もない。あるいは自然に枯れるか、それとも切株にされてしまうか。今日は雨であったが、河川敷の工事がどう進んでいるのか気になって午後3時頃に傘を差して自転車道路に出かけた。先日書いたグラウンド脇の合歓木があった場所まで行くつもりであったのが、白砂を敷く重機専用の仮設道路は一気に作業が進み、グランドがまだ見えないところで白砂の先端が見えた。それが今日の最初の写真だ。雨でもあり、また紅葉がすっかりなくなったので、日中でも誰も歩いていない。そういうさびしい中でも工事は進む。土木作業員は孤独だ。それにしても自転車道路から数メートルのさほど段差のないところにこの仮設道路が延びる。先日書いたように、自転車道路の際では来年2月に放送される時代劇の番組が撮影され、この自転車道路はいろんな人間模様を見ている。筆者としては早く工事が終わり、元の葛が大繁茂する緑の荒地に戻ってほしいが、工事は来年度も引き続き行なわれ、先が見えない。今日のネット・ニュースで見たが、ひっつき虫の代表格のオナモミが日本で激減しているという。筆者は今年もこの河川敷で見かけ、いくつか実をもぎって帰ったが、そう言えば以前より見かけなくなっている。そういう状況であるのにこの仮設道路では来年はもう見られないかもしれない。少しわかりづらいが、1枚目の写真の仮設道路の奥すなわち下流がT字型になっている。そこまで歩いてやや上流を向いて撮ったのが2枚目だ。これは重機が行き交う時に一時的にどちらかが待避する場所だろう。見通しのよい直線なので、どちらの車がこの脇道に入っていいかはわかる。まるで飛行場の滑走路のようで、沖縄のきれいな海に造られようとしている米軍基地の滑走路を思い出した。それはこの仮設道路の比ではないほど巨大で、しかも仮設とは言い難く、米軍がある限り使われるのではないか。何の利用価値もない河川敷でも、この白砂を撒く道路が日々延長されて行くことはあまりいい気分ではない。仮設と思うから我慢出来るのであって、いやなことは一時的と信じるに限る。
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 3枚目は1枚目の地点に行く前に見かけていた上流で、1,2枚目を撮った後、自転車道路を引き返しながら撮った。往路で見かけた時はキャタピラーつきの青い重機とその向こうに見えるオレンジ色のバックホーは無人であった。それでてっきり雨なので工事が休みだと思ったが、2枚目の写真を撮っていると、対岸では重機が動き回っている。おかしいなと思っていると、下流から1台の車が白砂道路をやって来た。それを見ていると、白砂が途切れてもまだ走り続ける。白砂で道が固められていないので、車は道のひどい凹凸に応じて上下に飛び跳ねながらゆっくり走って行く。それを追うように筆者も自転車道路を戻ると、その車は先の青とオレンジの2台の重機が隣り合っている場所で停まり、中から数人のヘルメット姿の作業員が出て来てすぐに重機に乗り移った。3時の休憩でもしていたのか。どちらの重機のエンジンもかかり、大きな音を立て始めた。オレンジは河川敷を深く掘ってはその土を青の荷台に積み上げる。ほとんどいっぱいになっていたのだが、少しの余裕もない状態にしてから青は上流へ向けて走り始めた。ちょうどその時に撮ったのが3枚目だ。青がどこまで行くのか見てやろうと思って筆者は足を速めた。青は筆者より少し遅い。自転車道路の以前の終点、すなわち桜の林の中に延長されるまでの終点近くで撮ったのが4枚目だ。もう1台のオレンジが待っている。そこがひとまず白砂が撒かれる仮設道路の基礎工事の末端ということだ。もちろんそれは中ノ島公園の南端まで延長される。4枚目はそれまで300メートルという地点で、残念ながら自転車道路から離れ、間に桂川の支流が入り、しかも枯れた雑草のために白砂が撒かれても見えないだろう。この調子では1週間も経たない間に中ノ島公園に達するはずで、そうなる前に同公園の南端に立ってこの仮設道路の最終地点を撮影したい。実は今日はその場所を決め、そこに立って4枚目のオレンジを遠くに収めて撮ったが、あまりに小さく見えるので写真は没にする。4枚目を撮った後、桜の林に向かった。以前の自転車道路の終点から10メートルほどのところに桜の老木の太い枝が無残に地面に落ちていた。根元に近い幹が裂けてその枝は落ちた。来春もどうにかわずかに花は咲くほどに枝が残っているが、再来年はもう切株にされるだろう。そのままでは倒れて危険とみなされる。桜の林は延長された自転車道路のために太い老木が3,4本切株にされた。林から中ノ島公園を見通しやすくなったが、それは花が少なくなったことで、それだけ自然が減少した。桜を自然と言わないと主張する人もあるだろうが、植えたのが人間であっても、その後の成長、老木になっても生き続けるのは自然だ。嵐山にアスファルトや建物が増え続け、その分、自然が少なくなって行く。河川敷の土を深く掘って、それを雑草をすっかり刈った土地に盛り上げて道路を造る。工事が終わればその道の土をまた掘った箇所に埋め戻すか。筆者はそれを見届けたい。掘っている作業を想像すると、そこには葛の太い根を初め、小動物がたくさん混じっていて、それらが全部ローラーでぺしゃんこにされてその上を重機が忙しく行き交う。埋め戻されればまた元どおりになるかと言えば、その保障はない。だが、ほとんど誰もそんなことには関心がない。そう言えば、昨夕の500円の商品券の女性だが、次々に声をかけていたところを見ると、話をまともに聞く人がいないのだろう。咄嗟に500円を差し上げますと言われると、誰でも訝る。彼女の行為の真意が何なのかを知りたいが、待ち伏せすればストーカーに間違われる。そう言えば、誰も歩いていない自転車道路でカメラを向ける筆者を重機の作業員は気づきながら、何のためかと気分を悪くしているかもしれない。
●嵐山中ノ島復旧、その33(重機専用道路)_d0053294_0375554.jpg

by uuuzen | 2014-12-04 23:59 | ●駅前の変化
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