●ムーンゴッタ・2014年7月
がかった満月が見られる季節ではないと思うが、世界は広いので夏でもそんな満月は昇るだろう。今夜は霞ではないが、写真を撮ってすぐに薄い雲がかかってくっきりとは見えなくなってしまった。明日の天気予報では近畿はみな雨で、今夜から雲が出るだろうと昼頃に思いつつも、どうにか満月の写真は撮影出来ると予想した。



d0053294_1810117.jpgまだ月が昇るには早い夕刻に家内と一緒に梅津へ自転車で買い物に出かけ、夜の食事を済ませたのが午後8時頃だ。それから30分ほどTVを見ながらぐずぐずし、ようやく満月が見えるかどうかを確認するために外に出る気になった。表で出た途端、月の昇る方角の空がとても明るい。予想どおり、今月も撮影出来る。支障なく撮影出来るのはいいことだが、気を揉む方が何となく楽しい。苦労して撮った方が写真に価値があると思える。写真に限らず、物事はみなそうだ。声をかける女性すべてがその次の瞬間に寝てくれるのであれば男は天国のような気分になるかと言えば、案外そうではなく、声をかけても絶対に振り向いてくれない女性に焦がれる。値打ちは手に入りにくいかどうかで決まる。いくらでも、誰でも手に入るものは無料と相場が決まっているから、同じように見えながら、これはまず入手困難などと理由をつけてあまり価値のないものを高く売りつけようとする商売人が大昔からいる。それはさておき、無料で手に入ると言えばTVを見ることも含めてよいが、TVに出る芸人、タレント、学者など、みなアホに見えるのは筆者だけか。世間に顔や姿を露出することは有名人への近道だが、TVの出るほどにその人の希少価値が減じ、品格が失われるように思える。そう考えない人の方が圧倒的に多いので、学者や医者までもが出演に意欲を示すが、それは簡単に言えば金目当てで、それをさもしいと言う。今日は関西のあるタレントがNHKに出て面白いことを言っていた。男として格好いいのは、ひとつのことに数十年携わる一徹の人か、あるいは何にでも興味を示し、それらをこなせるマルチの才能を持った人か、世間ではどう思われているかというのだ。どういうアンケートを行なったのか知らないが、世間では今は後者に票を入れる人が多く、そのタレントも後者と目されている。もはやこの道数十年という才能が歓迎される時代ではないようだ。時代の変化が激しく、ひとつのことをしていては食って行けない。それで間口を広げて何でもそれなりに知識があるという雑学の才に優れる人がもてはやされる。それに関して昨日はもうひとつ面白い番組をNHKで見た。先週藤岡弘と和解女性タレントが熊野古道を歩く番組を見たが、その続編は当夜ではなく、今日放送された。その番組の中で、熊野古道を歩く人が昔から被る菅笠を作っている90歳の老人が紹介された。もうその人だけらしいが、とても元気でまた自分の天職と思って毎日作業に従事している。その人は今の感覚で言えば、もはや格好いい生き方ではないということになる。だが、その人が亡くなればその笠を作る人がいなくなり、それなりに困る。どのような分野にも専門家が必要で、そういう人こそ本当に格好いいと思いたいが、今は金こそ命と考えることがあたりまえになっている。何でもよく知っていると思われている先の関西の芸人は、たとえば病院に行った時の待合室の置かれている雑誌をぱらぱらと読んだ時でも自分の知らないことが書かれていて、そこから興味の範囲を広げることが出来ると言っていた。それは誰でもあることだが、その芸人がよういう機会で読む記事は全く自分が興味のなかった分野のものではなく、わずかでも知っていることとの関連において興味を抱くはずで、また病院に置かれる雑誌では知識の広がりはしれている。何が言いたいかと言えば、その芸人は多くのことに才能を示すと思われているが、筆者から言わせれば多少器用な芸人に過ぎず、その芸人の知らない、また今後も関心を抱かない分野は無数にあって、結局は何も知らないも同然ということだ。もっと言えば、全く格好よくも何ともない。本当に格好いい男はTVに出てへらへら笑ったりはしない。もうひとつ書いておくと、熊野古道を紹介する先週の番組で藤岡弘は、那智黒石で硯を作る工房に行き、そこで自分は書道を嗜むと言いながら、色紙に「愛」の一字を書いた。かなりの出来栄えを期待したが、拍子抜けにもほどがあって、実に格好悪かった。TVは恥を晒す格好の道具だ。それを芸人はもっと知るべきだが、そういうことを考えない格好悪い連中が芸人になる。
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 午後8時過ぎに家の外に出ると、稀に見るほど鮮やかな満月で、雲がほとんどない。月のすぐ下にわずかに薄い雲がたなびいているが、それが月を覆うことはまずないようだ。カメラ片手にまた同じ場所に戻って撮ったのが今日の最初の写真で、いつもと変わり映えせず、面白くない。そこで思い出したのは松尾大社の南500メートルほどにある月読神社だ。3,4か月前にその神社に行って何枚か写真を撮ったが、機会がないのでまだブログには載せていない。神社に行った目的は、神社の鳥居などと一緒に満月を収めることが出来るかどうかの下調べだ。神社は石段を30ほど上った高台にある。だが、石段を上がり切ったところにある門は午後5時には閉まるので、境内から月を見ることは出来ない。それでも神社とわかる何かと一緒に満月を捉えることは可能だろう。今夜はそのことを思い出した。さて、梅津に買い物に行った時は夕方6時頃だが、まだ昼間のように明るいので自転車のライトをつける必要はない。筆者の自転車はライトがなく、家内の自転車もライトが壊れている。それで夏場は日が暮れるのが遅いのでいいが、冬になると梅津に買い物に行くには午後4時頃までに済ませなければならない。ライトを点灯しない状態で走ってもまあ大丈夫だが、完全に安全ではない。それに歩行者や車の運転手には迷惑だ。また自転車の照明を夜間につけないのは交通違反で、警官に見つかれば面倒だ。そういう心配があるのにいっこうに自転車のライトを取りつけないのは面倒というより、ここ数か月以前は梅津に買い物に出かけるのはいつも徒歩であったからだ。自転車に乗るのは半年に一度ということもあった。それが今はすっかり自転車で買い物ということになったのは、家内が終日家にいて、一緒に買い物に行くからだ。家内は断固徒歩で梅津に行くのを拒否する。それはさておき、夜間にどうしても自転車を使う場合、これは5年ほど前のことだが、懐中電灯を右手に点灯させながら走った。直径3センチほどのおもちゃのようにちゃちな懐中電灯だが、それなりに明るいし、軽いのがよい。ただし、そんなものを点けながら走ると、格好悪いどころか、かなり怪しい人物に見える。警官に呼び留められかねない。話を戻して、最初の写真を撮ってすぐ、月読神社に行くことにし、その懐中電灯の電池を取り替え、うまく点くことを確認して自転車に乗った。走っている間、月は左上前方に見えている。先ほどと違って雲が少し増えているが、月の明るさは街灯がなくてもいいほどで、また人が歩いておらず、懐中電灯を灯す必要がない。わが家から月読神社まで自転車で10分ほどだ。その間、月の輝きを感じるのは気持ちがよい。松尾大社の門前に交番があって、その前を通る少し前で懐中電灯を点けたが、交番はとても明るく、筆者の懐中電灯程度の灯りではあってもなくても同じだ。それでも何があるかわからない。警官に呼び留められると面倒だ。電車の中で「痴漢です」と騒がれると逃れようがないと言われるが、警官に呼び留められた時も同じと思ってよい。やましいことがなくても、相手のつごうでやましさをでっち挙げられかねない。それはそういう経験をしたことのある者でないとわからない。それはともかく、神社に着いて月を見上げると、どうも角度が悪い。石段を上れば背の高い樹木が邪魔をしてよく見えない。たぶん閉まっている扉の向こうの高台からなら、ちょうどいい角度で見えるのだろう。そのために「月読」と命名されるのではないか。全国に同じ名前の神社は少なくないと思うが、どこも月がよく見えるに違いない。それはともかく、街道沿いの鳥居のすぐ裏手から満月を撮ると、雲が10分ほどの間に急速に月を覆い、明日が雨であることを納得させた。自宅に戻ってすぐに空を見上げると、もはや満月は厚い雲の向こうにあって、すっかり隠れていた。日の写真は実にいいタイミングで撮ったことになる。
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by uuuzen | 2014-07-12 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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