●嵐山駅前の変化、その331(マンション)
大な被害が予想されるので嵐山の観光船が警戒態勢に入ったことを先ほど耳にした。今日を含めて3日間は渡月橋上流のボートを岸に引き上げておくらしい。昨秋の台風18号の被害の二の舞を避けるためで、嵐山への観光客も明日、明後日は激減するだろう。



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今日は会計監査のFと一緒に自治会の掲示板に防護用のビニール・シートを被せる作業をしたが、それは接近している台風とはひとまず関係がなく、数年前から気になっていたことだ。どの自治会にも掲示板が1,2か所設置されていて、わが自治会でも2か所ある。ひとつは幅150、高さ90センチで、短い庇がついている。もうひとつはそれから200メートルほど離れた場所にあって、郵便ポストの裏手、民家の壁にあって、幅も高さも90センチほどで、庇がない。民家の壁なのでそのように小型になり、また民家には屋根があるので庇がついた形のものが採用されなかったのだろう。だがその掲示板のある壁のてっぺんは屋根が出っ張っておらず、ほとんど庇がないに等しい。それでも好意で設置させてもらっているので文句は言えないのだろう。郵便ポストに投函する人はその掲示板に気づくが、たぶんそれ以外の人は見ない。先日自治会のある人から掲示板にチラシを貼る必要が生じたが、2か所のうちひとつはどこにあるのかと筆者に電話して来た。その人は自治会に引っ越して来てたぶん20年以上のはずだが、それでも知らない。郵便ポストのすぐ裏手と言うと、ああそう言えばあったなとの返事で、この小さな掲示板はほとんど用を成していないと言ってよい。幅150の大きな方は法輪寺境内前の道路際で、そのすぐ近くに自治会の倉庫がある。その倉庫の場所は昔は斜面であったが、土盛りして建売住宅がたくさん建った。どこまで土盛りしたかと言えば、桂川から引いている農地用の水路際までで、その水路は曲がりくねってわが家の裏庭のすぐ向こうを流れている。それはいいとして、土盛りして道路横の土地はかなり広くなり、また京都市がいくばくかを占有して間地とした。そこに自治会の倉庫や掲示板がある。つまり、個人の所有地を侵していない。その間地はそこそこ幅があるようで、なぜ市はそういうように道路際の埋め立てた土地を確保したかと言えば、掲示板のある場所から斜めに一直線に阪急駅前までいつか幅の広い道路を造るためらしい。その計画道路は半世紀ほど前に地元に紹介されながら、用地買収がはかどらないのか、市にやる気がないのか、実現の見込みは全くない。ま、この話は詳しく書くとややこしいので今日はやめておくが、ともかく自治会の掲示板は2か所あって、そこに毎月数枚のポスターを貼る。それらは区役所が持参して来るもので、筆者が会長をしていた頃は筆者が貼っていたが、今は市民しんぶんを配るFの役目になっている。ベニヤ板であるから、ポスターは押しピンで留める。筆者が会長を引き受けた時、前任者からその押しピンの入ったプラスティック・ケースをもらった。3分の1ほど減っていて、筆者の任期中の4年の間に半分ほどになった。ポスターを貼り替える際に使い回しすればほとんど減らないはずだが、実際は違う。ベニヤ板は押しピンによって穴がたくさん開き、また板が剥がれて来る。そうなると押しピンは役に立たず、多少の風でポスターは地面に吹き飛ばされ、その時にピンも一緒に落ちる。そのことにすぐに気づけば、ポスターを貼り直せばいいが、雨が強ければポスターの用紙はもうぐしゃぐしゃになって貼り直しが利かない。それに掲示板の近くに落ちていればまだいいが、どこに飛んで行ったのかわからないこともよくある。そして掲示板の近くに金色に光るピンだけはよく見かける。それは拾ってまた使うが、踏まれて泥だらけになったり、棘の部分が折れたりする場合も多い。そのようにしてピンは少なくなって行く。それでもかなりたくさん残してFに引き継いだ。それはそれなりの筆者の自慢であった。また筆者が会長であった4年の間に一度だけ区役所に電話してベニヤ板を貼り替えてもらったが、2週間ほど前、Fはまた貼り替えてもらい、しかも今度はベニヤ板では合成樹脂板となった。そのため、貼付には押しピンを使わず、セロテープで貼ることになった。つまり、筆者が大事に使ってたくさん残した押しピンはもう使い道がなくなった。
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 同じようなことは人生によくある。大事に始末して使っていたものが、新しいものが登場し、事情がすっかり変わって用途がなくなる。物だけではなく、人間もそうだ。それで今日は初めてFと一緒に掲示板にポスターを貼ったが、以前に貼ったものを剥がすのに苦労する。ポスターが少しの雨水でも樹脂板にべったり貼りつき、きれに剥がすことが出来ない。しかも四隅はテープ跡が残り、テープだけは別にまたこそがねばならない。筆者は剥がしたポスターは古紙として新聞と一緒に出していたが、テープが時に貼りついた紙は具合が悪い。これは筆者のこだわりだが、段ボールにしても普通の紙にしても、紙製以外のテープは必ず「すべて」きれいに剥がしてから古紙に出す。そういうことに無頓着な人の方が圧倒的に多いと思うが、筆者は気になる。紙を再生するのに、セロファンやビニールが混じっていていいはずがない。海もプラスティックのゴミで生物が大変な目に遭っている。そういうことに思いを馳せれば、わずかな紙でも大事にし、また紙は紙のみとして古紙に出すべきと考える。ところが掲示板が合成樹脂製となってポスターがまともな、つまり貼る前の形を留めることがまず不可能になり、剥がした後はゴミにしかならないように見える。これは相当な無駄ではないか。とはいえ、そういう細かいことを考えるのはたぶん筆者くらいなものだ。樹脂製になってピンを使わずに済み、またベニヤ板とは違って長持ちするというのが市の考えだろう。だが、便利になることの裏には必ず同じ程度の不便が生じ、時代は進んでもさして人間は幸福にはなれない。「さして」どころか、「全く」だろう。さてなぜ今日はFと一緒に掲示板まで行ったかだ。筆者が会長をしていた頃、よその自治会の掲示板がことごとく透明ビニール・シートで表面を覆っていることに気づいていた。わが自治会もそれに倣おうと思いつつ、多忙でもあって4年が過ぎた。そして副会長になって気分に余裕が出来、ようやく腰を上げる気になった。まずそのビニール・シートがどこで売られているかだ。それをついに目にしたのは今年仁和寺の桜を見た後、北野白梅町に出て、その近くのスーパーに入った時のことだ。その場で買えばよかったが、掲示板の寸法がわからない。それで後日それを計測したが、ビニールで覆うのは大きい方だけでよいと考えた。その掲示板のすぐ裏に防災倉庫を置く準備をしていることは先日書いたが、その倉庫の鍵が壊れていて、それをホームセンターに予約した時、同じ透明ビニール・シートが4種の厚みが揃えられ、10センチ単位で売られていることを知った。郵便局やムーギョに行く途中でよその自治会の掲示板にいくつか遭遇する。それらを見ると、ビニール・シートは掲示板の上端でボルトで4,5箇所留め、両脇は幅10数センチの大型のクリップを使って横方向からの雨風を防いでいる。もちろん掲示板の幅より左右とも20センチほど大きくし、その余分を裏側に回して留める。また下方は30センチほど長く垂らすのみで、クリップでは留めない。ポスターを貼り替えるには、両脇のクリップを外し、ビニールをめくらねばならないが、めくったビニールは頭上から背中に垂れ、その覆われた格好での作業では、蒸し暑い今頃は汗まみれになる。それでもせっかく貼ったポスターが雨ですぐに剥がれ落ちることを思えば、掲示板本来の役目は大きく改善される。ようやくわが自治会もよそ並みということになりつつある。「なりつつ」と言うのは、今日の作業では完成しなかったからだ。
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 ビニール・シートを樹脂板の上端で留めるのはドリルが必要だ。筆者は隣家のリフォームを考えて2種のドリルを買った。木工用と金属用だ。どちらも充電式で、樹脂板ならば前者で充分と考え、今朝充電しておいた。そして夕方に穴開けをしたのは筆者だが、それなりに難儀があって、そのことを細かく書くと切りがないので省略するとして、ホムセンターで買って来た肝心のビニール・シートはどう寸法を間違えたのか、縦にしても横にしても幅が左右とも20センチほど足りない。高さ90センチなので、30センチほど余裕を見て切ってもらったが、てっきり幅は足りると勘違いしていたのだ。それほどホームセンターでは幅が充分あるように見えた。だが、幅は4種の厚みとも110センチほどしかないようだ。つまり、巻いて売っているそのビニール・シートは90度回転して掲示板に必要な幅を長さとしてカットしてもらわねばならない。「帯に短し、襷に長し」という具合で、せっかく買ったものが用いることが出来ない。そこで予定を変更して、郵便ポスト裏手の小さい掲示板にそれを使うことにした。昼間にドリルで穴を開けておいたので、てっきり10分ほどで終わると思っていた作業が、場所を移動し、しかもやや高い所に小さな掲示板があって、背が届かず、自宅に戻って脚立を取って来て作業することになって1時間以上要した。作業が終わった時は全身汗まみれで、帰宅して下着を脱ぐとずしりと重かった。買ったビニール・シートは幅が今度は大き過ぎるので、左右とも10センチほど切った。その分がよけいな出費となったが、使わないよりかはましだ。それに小さな掲示板の雨によく濡れ、ポスターが剥がれ落ちるのは毎度のことなので、やはりビニールで覆った方がよい。今日はその作業だけ済ましたが、上端のドリル穴は4つ開けたのに、適当なネジが2個しかなく、日を改めてもう2箇所を留める。また大きな掲示板用のビニールは長さ2メートルを買って来て、別に作業をしなければならない。クリップも6個は必要だ。そうした費用は自治会の経費から賄うが、ホームセンターに行く手間やそのほかの作業はみなボランティアだ。掲示板はほとんど誰も見ていないも同然と思うが、配って来られたのは貼るのが役目で、そのほかのことは考えない。大きな掲示板の前は外国人観光客がよく歩く。彼らは掲示板に気づかないまでも、何かそこにあることだけは無意識のうちに知る。そして中にはポスターの写真を立ち止まって眺める人もいるだろう。筆者がそうであるからだが、筆者のような者が1000人にひとり程度であっても掲示板やポスターは無駄とは言えない。Fとポスト裏の小さな掲示板にビニール・シートを取りつけながら、Fはもっと目立つ場所に新設出来ないものかと言った。すぐ目の前は今日の2枚目の写真に見える場所だ。そこは今月中旬から地均しの工事が始まる。マンションが建ち始めるのは10月からと思うが、マンションの敷地周囲は市の土地があっても、掲示板の新設は見栄えが悪いのでまず歓迎されない。掲示板ひとつにどれほど心を砕き、また手間もかけているかを自治会住民の大部分の人たちは知らない。あたりまえのように見えているものでも必ず誰かが携わって手間をかけている。手間をかけることを怠ると、掲示板のポスターは雨風ですぐに剥がれ落ち、地面を汚すゴミとなる。接近中の大型台風が嵐山に甚大な被害をもたらさねばいいが。今日の写真は去年7月8日の撮影。
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by uuuzen | 2014-07-08 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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