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●嵐山駅前の変化、その310(マンション)
いの言葉を交わさない贋結婚式のカップルを今年も見た。毎年嵐山の満開の桜を恰好の背景として、おそらくどこかの結婚式場が宣伝ポスターやパンフレットに使う写真を撮るために若い男女のモデルを使って撮影する。



今日は家内とせっかく満開になったのであるからと、また渡月橋辺りまで散歩することにした。天龍寺を越えて100メートルほど北まで行き、以前の自治会の住民から聞いていた無料休憩所に行き、内部を一巡して家に戻った。桜は満開になると目立つ。これほどまでに木が多かったのかという気がする。人も多いからなおさら多く感じるのだろう。写真を撮るかもしれないと思ってカメラを持参したのに、1枚も撮らなかった。正しく言えば正午頃にひとりで中ノ島公園に行って1枚撮った。その写真を今日載せようかどうか迷いながら書いている。その写真のことはさておいて、天龍寺前の道を北に少し歩いただけで新しい店がいくつか目についた。河原町と同じほどに変化が激しい。常にどこかで工事が行なわれている。京福電鉄の嵐山駅前は間口がたぶん5,6間もある大きな建物を建築中で、花も人も最高に多い時期に何と迷惑なという気がした。突貫で工事をして3月末までに間に合わせられなかったのだろうか。生コンを荷台に積んだ2トン・トラックがその半ば完成している建物の前に停められ、中年男性がスコップで生コンをかき出してした。生コンを荷台にそのまま積むトラックを初めて見た。コンクリート・ミキサー車でなければならないはずで、もたもたしている間に水分が変わってしまい、規定の強度が得られない。その建物は京都で有名な漬物屋のものと聞いたが、ここ20年ほどで京都で一番有名な漬物店になったように思う。また、その店は渡月橋北詰近くにもあるから、建築中の店舗が完成すればそこは撤退するのだろう。金のある店、企業が生き残り、どこへ行っても目立つ場所に支店をかまえている。そうした店は工場で大量生産するから、味にうるさい人は「今のように有名になる前と違って味が落ちた]と評したりするが、嵐山にやって来る人の99.999パーセントは観光客で、味よりも手頃な価格で京都らしい土産物がほしいから、有名な店の商品を選ぶ。それでますます有名な店は儲かり、有名になる。ともかく、20年前はもっと普通の木造の目立たない家や店が並んでいたのに、ほとんどそれが姿を消してお土産屋か食事処になっている。天龍寺の北すぐのところには高級マンションらしき不思議な建物が威容を誇っていた。マンションならばたとえ小さくてもその名前がどこかにあるが、その建物には個人の表札も見当たらない。監視カメラがいくつか見えたので歩道から外れて敷地内に入らなかったが、筆者以外にも興味深そうに見ている人たちがあった。家内は高級マンションだと言ったが、そうだとすれば分譲価格はいくらだろう。
 前述した無料休憩所は昔は衆議院議員の建物があった場所だ。聞くところによればその故人の遺志によって無料で誰でも利用可能な建物を新たなに建てたそうだ。玄関から通りを眺めると、なかなか雰囲気がよく、嵐山が借景になっている。内部で飲食は出来ないが、ゆったりとした木製の椅子があちこちにあって、歩き疲れた人にはよい。一番奥はミニ・ギャラリーで、誰でも借りられるようだ。身障者などが造った陶器や小物などを安価で販売していて、それも他の土産物屋とは違って意義がある。その建物の内部や前面を撮影しようと思いながら、人の往来も多いのでまた今度と決めた。そうそう、昨日の続きになるが、渡月橋北詰の桜餅で有名な店に今日は家内と本当に入るつもりで出かけた。店の前に来てそのことを言うと、昔ふたりで入ったことがあると家内は言った。筆者は全く記憶がない。家内は40年ほどの前のことでもよく覚えている。筆者は忘れていることの方が多いかもしれない。家内は客で混雑する店で桜餅など食べずに、別の店で買って家で食べた方がよいと言う。やはり思ったとおりだ。店前のメニューを見ると、桜餅1個と抹茶で600円であった。これは税抜きだ。桜餅は150円ほどで売っているし、抹茶なら家でも飲める。なるほどと思い、今日も筆者の思惑は外れた。観光客にもまれながら前述の工事中の漬物店を過ぎ、そして天龍寺前を過ぎると、向こうから白いウェディング・ドレス姿の若い女性がやって来て擦れ違った。肌のちょっとした荒れが目につき、実物の女はグラビア写真のモデルとは違って妙に生々しいと思った。その花嫁のモデルの後ろに白のタキシードを来た花婿モデルが汗を拭きながら小走りで着いて行った。生地が薄いようで、ズボンの尻の部分はほんのり赤く透けていて、赤いパンツを履いていることが想像出来た。たぶん嵯峨の竹藪界隈で撮影し、たくさん汗をかいたのだ。そのモデルはやや小太りで、イケメンとは言い難かった。どうせ花嫁が中心の写真で、男は添え物だ。ふたりはいかにもモデルで、本物のカップルには見えないが、後ろ姿を見るとお似合いに思えた。もちろんそうであるからふたりは選ばれたのだろう。去年のこのカテゴリーでは桜の林で撮影する同様のカップルのモデルが写り込んだ写真を紹介した。去年4月10日の投稿の「その257」で、写真は一昨年の同じ日のものを使っている。ということは2年前に桜の林で花嫁花婿のモデル・カップルを見たことになる。当時は温泉の建築が始まっておらず、撮影はもっとやりやすかったであろう。阪急が所有する土地でそのような撮影をしていいものかと思うが、阪急が行なっていないことは今日の同様のふたりを天龍寺より北で見かけたことからほぼ確かではないか。ま、どうでもいいことだが。こんなことを気にするのは、渡月橋南詰近くの中ノ島公園を入ってすぐのところに大きな立て看板があって、無断で商業的な撮影はしてはならないと書いてあるからだ。
●嵐山駅前の変化、その310(マンション)_d0053294_0403828.jpg

 家に戻る時は渡月橋の中央付近で立ち止まり、欄干に両手を置いてしばし下流を眺めた。すると、流木が2,3目立ち、縦横2メートルほどの堆積土砂が水面から顔を覗かせていた。工事が終わって1週間経たないのに、もう以前の姿に戻り始めている。先日雨が降り、川を流れる水量が増して上流から流木や土砂を運んで来たのだろう。中洲が姿を消した途端、水流はかなり早くなったようだ。それでは水量が多ければ土砂はどんどん溜まる。やはり毎年観光客が最低となる2月に土砂浚えを行なった方がよい。そのことで思い出すのは、昨日喫茶店の主人から聞いた話だ。由良川では毎年土砂の浚渫を地元住民がやるらしい。その作業が大変で、水が冷たいので全身ゴム・スーツという出で立ちだ。その作業の様子を地元の役所のお偉方が勢揃いして激励がてらに見物するらしいが、彼らは日曜日出勤ということで特別手当が数万つく。それに引き替え、作業に従事する地元住民は全員ボランティアだ。この構図は江戸時代から変わらないと主人はぼやいていた。役人にすればそれが悔しければ役人になればよいというのだろうが、その役員になるのにコネが物を言い、成績がきわめて悪くても試験に受かることがある。大人ならばそういう情実は慣れているが、高校を出たばかりのような青年ではショックが大きい。昨夜はネットで中国共産党に反旗を翻した村のことについて書いた記事を読んだ。それを読む人は中国はいかにひどい国かと思うかもしれないが、日本でも同じようなものだ。さて、今日の写真はこのカテゴリーで新登場の撮影位置だ。わが自治会内に庭がきれいな座敷で弁当を食べさせる料亭が去年3月まであった。跡継がないこともあって廃業し、建物つきの約800坪の土地を阪急に売却した。噂ではマンションが建つ。わが自治会内に所属するから、入居の暁には自治会への加入を勧誘しに行くつもりでいるが、土地が高いので分譲価格は別荘並みになるかもしれない。そうなれば若い世代は住めず、自治会に入る人はないだろう。それはともかく、この料亭は桜や楓がたくさんあって、駅前ホテルの客室から見下ろす眺めは自然豊かでよかった。野鳥もたくさんいたのに、今は更地だ。もちろん今日最初と2枚目に掲げる写真に見える満開の桜は跡形もない。この2枚は去年4月2日の撮影で、本来は昨日使うべきだが、新たな撮影位置なので独立させた。
●嵐山駅前の変化、その310(マンション)_d0053294_0411930.jpg

 今日はおまけとしてもう1枚掲げる。最初に書いた今日の正午頃に撮った中ノ島での写真だ。その説明をしておこう。昨日家内は市バスに乗った際、運転席背後に吊ってあったパンフレットを1枚取って来た。それによれば市バスの1日乗車券が3月22日から嵐山もエリアに入ったとのことで、これにはとても驚き、また喜んだ。今まで松尾橋を越えた梅津地区にある市バス3番の終点である「松尾橋」まで歩いて1日乗車券を使っていた。そこまでわが家から徒歩20分ほどかかる。わが家の裏手から乗れば140円ほど高くつく。私営バス路線と競合区間のため、市バスはその私営バスに料金を合わせなければならなかったためだ。それがついに撤廃された。嵐山に来る観光客は1日乗車券をよく知っている。ところが松尾橋を越えた西方面は使えないことを知らず、松尾大社から北上して嵐山に着いた途端、運転手から140円ほどを請求され、面食らう人が多かったのだろう。3月22日から使用区域が広がったことを知らなかった。これからは松尾橋まで歩かずに家の近くのバス停から乗れるし、また帰りも家のすぐ近くに着く。今までの30年、筆者はずっと松尾橋から阪急嵐山までは歩くものだと決めていた。それが運動にもなり、また途中にある畑の季節ごとの変化を見たり、自治連合会で顔馴染みになった人とたまに出会うのも楽しかった。もちろん今までどおり徒歩で梅津のムーギョやトモイチといったスーパーには出かけるので生活が変わるのではないが、歩くことは少なくなる。それを便利というが、便利が運動不足になり、長い目で見れば健康によくなかったとなれば不便ではないか。それはともかく、消費税が上がったというのに、1日乗車券の500円は据え置きでしかも使用範囲が拡大して実質的値下げだ。家内がもらって来たパンフレットの表紙は桜満開の嵐山の写真だ。これは市の広報に使うので撮影許可は不要だ。その写真を見ながら不思議なものが目についた。写真左端の下の方にわずかに見える地面上の出っ張りだ。そこにはこのカテゴリーの「嵐山中ノ島復旧、その7」で載せた方向指示盤のある場所で、その基礎がそのように見えるのかどうか確認したくなった。写真は去年の桜を撮ったもので、秋の台風18号以前だ。渡月橋下に黄色く見えるのは巨大な中洲で、それがつい先日きれいになくなった。手前に見える桜はまだ若く、現場では取り立てて目立つものではない。ともかくパンフレットを手に同じ場所に行き、同じ角度で撮影することにした。人がたくさんいた。ファインダー内部になるべく人が入らなくなるまで2分ほど待った。気になっていた方向指示盤の基礎は去年春と同じ状態であった。目立たない箇所には目が行かないもので、こういう基礎をしていたのかと思った。桜は1年で成長したろうか。ほとんど変わらないように見える。もっとも、この木は去年の洪水で根の土がごっそり失われ、かなり傾いたのではなかったか。そうだとすると、よく快復したものだ。渡月橋の上にはバスが4台も乗っていて、今日はいかに多くの人がやって来たか想像出来るだろう。桜餅もたくさん売れたはずで、家に戻る途中で家内は阪急嵐山駅前のコンビニで甘味を買おうとしたが、ほとんど食べ物が売り切れていたそうだ。団子もいいが花を堪能した。心にひとまず食べようと誓った渡月橋北詰めの桜餅はまた来年の楽しみとしよう。そう言いながら、食べないか。
●嵐山駅前の変化、その310(マンション)_d0053294_041589.jpg

by uuuzen | 2014-04-03 23:59 | ●駅前の変化
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