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●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1
嶺は最初に梅嶺の名前を用いたのか、その逆であったのか。それはともかく、「楳」を「うめ」と読むことは漫画家の「楳図かずお」によってたいていの人は知っているだろう。今その「楳」の意味を調べると、口に含む、すなわち食べる梅の実のことを指すらしい。



●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1_d0053294_261040.jpgそうなると、「花より団子」と思う人は別だが、「楳嶺」よりは「梅嶺」の方が詩情がある。ついでに書いておくと、筆者は幸野梅嶺の墨梅図の掛軸を持っている。これもついでに書いておくと、今日は大手筋商店街に行く用事があって、銀行の前に果物や野菜を販売するおばさんの露店に金柑を見つけた。先日はムーギョでも見かけたが買わなかった。今日もそうであった。その理由は金柑の砂糖漬けを作りたいと思うと同時に冷蔵庫にある去年漬けた梅の砂糖漬けを思い浮かべるからだ。梅酒にするのは面白くないので、ネットでレシピを調べて砂糖漬けにした。ところが、そのレシピで酢をかなりたくさん使う。梅の実そのものが酸っぱいのに、さらに大量の酢を使えばどうなるか。おかしいなと思いながらもレシピにしたがった。2,3か月で食べられると書いてあったと思うが、半年経ってもとても食べられたものではない。砂糖の甘味の割合があまりに少ない。それでレシピの3倍ほどの砂糖をまた加えた。それから4か月ほど経つ。甘酢漬けであるので黴が生えることはないと思うが、それが食べごろになれば全部平らげ、そして今度は金柑の砂糖漬けに挑戦しようと思っている。そう言えば金柑の砂糖漬けは10年ほど前に数十個ほど作ったような記憶がある。おしかったのかどうか覚えていないところ、さほどでもなかったのだろう。あるいは作っていないのにその気になっているかもしれない。あまり深く詮索しないでおこう。変な前置きになったが、今月中に今年見た梅のことを書いておかねば桜が満開となってしまう。桜が散ってから梅の話をするとどうにも気分が出ないはずで、物事には旬というものがある。このブログはそれを逃すことがしばしばある。それで写真がたまる一方で、ちょうど1年後に使うといったこともする。これは季節感を大切にしているからと言えるが、毎日の投稿がどれも季節感があるということにはならない。今日書く観梅にしてももう梅はほとんど散っているから、季節感からずれた話題だ。
●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1_d0053294_13374137.jpg
 観梅は筆者は毎年京都の北野天満宮をそれなりに楽しみにしている。今年も2月25日の縁日に出かけ、写真をそこそこ多く撮った。投稿用に加工も済ませてあるのに、投稿の機会がない。何年か前にも書いたので、同じような写真と内容になっては面白くないという気持ちが働いたためでもある。それで今年は初めて大阪天満宮の盆梅展を見ることにした。あべのハルカスの展望台に行った日であるから、8日だ。写真を数えると、投稿は3回分になる。盆梅だけで3回も投稿すると、書く方も読む方も退屈するが、せっかく撮った写真でもあり、今日を含めて3日を費やすことにする。ただし、連続しての3日になるとは限らない。大阪天満宮で撮った写真で思い出した。全くどうでもいい話だが書いておく。あべのハルカスの展望台に上る直前、デジカメの電池を買いに近くのモールに走ったことは先日書いた。大阪天満宮ではまだ電池が消耗していなかったことになるが、それは単3を4本ともカメラから外し、ポケットの中に入れて右手でずっと温めていたためと言ってよい。それに、家にいる時は電気毛布にくるんでいた。そこまでして電池を長く使うというのはひどいケチと思われそうだ。いかにも大阪人というおまけもつくかもしれない。ケチは確かでも、電池を買うのが面倒臭いからでもある。ともかく、大阪天満宮では電池切れをさほど心配せず、快適にシャッターは降りた。だがそれも大阪天満宮を出た後ではもう駄目であった。ちょうどうまい具合に電池が切れたわけで、早速どこかの店で買えばよいのに、その後道に多少迷い、電池を買いそびれたままJRで天王寺に出た。ハルカスの展望台に上るための受付に着いた時は15分ほどしかなく、それで慌てて電池を買いに走った。筆者は割合何でもぎりぎりまでぐずぐずする方で、還暦を過ぎるとそれまでとは違ったことが起こるようになった。以前ならぎりぎりであっても予定したことは全部きれいにこなしたのに、今ではひとつふたつ忘れることがある。これが老化であり、軽い認知症の始まりであるかもしれない。人間だけがそのような症状になるのだろうか。植物はどうなのだろう。実は今日の投稿で使う写真はヤフーのサービスのひとつである「マイ・ボックス」に保管してあるが、先ほどそこからダウンロードしようとしたところ、1枚写真が足りない。それは天満宮の境内で開催されていた日本各地の物産展で撮った写真で、福島三春の瀧桜の見事は夜桜のポスターだ。確かに加工し、保管したはずなのに、その写真だけアップロードしなかったようだ。もうデジカメには残っていないし、パソコンからも消去した。ファイル再現ソフトを使えばどうにかなりそうな気もするが、今夜はもう遅いのでその気力がない。それに以前書いたように、復元出来ても大きな文字が写真の斜めに入り、それを画像加工ソフトで消す手間が大変だ。
●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1_d0053294_262489.jpg
 物産展の話になったので少し書いておく。天満宮の境内は京都北野天満宮に比べてかなり小さい。それに周囲に背の高いビルが見えるので情緒も少ない。第一、境内に梅の木が目立たない。ほとんどないのではないか。それもあって盆梅展を開催するのかもしれない。それはさておき、物産展のブースは10ほどで、これも規模としては小さい。福島県、岡山県、広島県、北海道、徳島県といったところは覚えているが、他にどこがあったろう。どこも観光に来てほしいのでサービスはよい。最初に見かけたのが福島県で、バス・ガイドのような若い女性がひとり応援に来ていた。彼女の後ろ姿を見ると、スカートとジャケットがよれよれの皺だらけで、おそらくそのままの姿で夜行バスでやって来たのだろう。これからまだハルカスに行かねばならないのでほしいものがあっても手が重くなるのはいやだ。あれこれと買いたかったが、結局岡山の4個入りで300円の「はるみ」という新種らしき柑橘類を買った。試食したところ、とてもおいしく、また初めての食感だ。北海道のテントでは帆立貝を鉄板で焼いていて、1個300円だったと思うが、昼食で満腹であったので食指が動かなかった。当日は好天の土曜日であったから、たくさんの人が来てよいはずなのに、境内は京都北野天満宮の25日の縁日と比べるとあまりに閑散としていて、せっかくの物産展がかわいそうであった。食道楽の大阪と聞いて彼らはやって来たはずなのに、売り上げは全くの期待外れであったに違いない。天神橋筋商店街にポスターは貼ってあったものの、筆者が気づいたのは2,3枚で、それでは同商店街を往来するたくさんの人を引っ張って来ることは無理だ。岡山県のテント脇に桃太郎のゆるキャラがいた。筆者がカメラを向けるとポーズを取ってくれた。ところが電池切れでシャッターが下りなかった。それでそれ以降はカメラを使うのは諦め、阿倍野で買った。ゆるキャラまで出動しての物産展であるからには、どの県も熱が入っていた。それは人口の多い大阪からどんどん観光に訪れてほしいという思いの表われで、大阪や京都はゆるキャラを使って地方都市で同じような活動をしているのだろうか。じっとしていても日本中から観光客がやって来ると高をくくっている京都はそんなことはしないと思うが、大阪は通天閣や大阪城くらいしか名所がないも同然で、ゆるキャラについても筆者は知らない。岡山県のテント前でうろうろしていると、いかにも役所の人という雰囲気が漂う30代の男性が観光案内パンフレットのファイルを手わたしてくれた。岡山は何年前の春に訪れて城を見たので、今はさして行きたいところはないが、いりませんと言うのも気が引けるのでありがたく頂戴しておいた。地図その他があって、またいつか役に立つこともあるかもしれない。
●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1_d0053294_265021.jpg
 話を戻す。年齢を重ねると認知症が始まると書いた。動物はみなそうかもしれない。では植物はどうか。樹齢3000年と言われる三春の瀧桜はもう痴呆症の大先輩になっていてもいいはずだが、毎年忘れずに花を咲かせる。盆梅もそうだ。樹齢100年から300年といった老木の鉢が並んでいたが、どれも花をつけていて、認知症を思わせるものはなかった。だが、植物が認知症にならないという保証はないだろう。去年秋、阪急嵐山駅前の空き地にある桜の木が満開の花を咲かせた。狂い咲きでもそれは異常で、今年の4月にまた咲くのかどうか。秋に満開になって半年後の春にも同じように開花すると、エネルギーを使い果たして枯れてしまうかもしれない。また来月咲かないとすればその木は内心忸怩たる思いに駆られるのではないか。『しまった! 秋の陽気に騙された。活力を使い果たしたので今年の春はもう花をつけることは無理だ。オレとしたことが、いよいよ認知症が始まったのかもしれない』 そんな桜を見ても人間は手の施しようがない。『ははん。秋の小春日和を春の訪れと勘違いしたな。そそっかしい木もあったもんだ。人間にもそれに似たのがたまにいる。ま、秋に満開になる桜があることは、人間が物忘れや認知症、そそっかしさでさほど悩まなくてもいいことを示唆する。さて今日の写真ハローワーク参道で、左手に落語小屋の繁昌亭が見える。筆者は落語を楽しむ趣味がないので、ここにはまだ入ったことがない。2枚目は本殿の檀上で大きな白布を張って墨梅を描くパフォーマンスが行なわれようとしていた。写真からよく見えないが、淡墨でおおよそ骨組みを描いてある。その上に濃墨で一気に描くのだろう。ちょうど始まろうとしていたが、描く様子を見なかった。描き手は60か70代の女性で、水墨画ではそれなりに名のある人なのだろう。午前中にも描いたようで、本殿脇にそれが立てかけてあった。これから描かれるのはそれと同じ構図ではないが、同じ画風となるはずで、午前中に描かれた作をちらりと見るだけで満足した。写真から人があまり多くない様子が伝わると思う。3枚目は本殿右手を少し入ったところの盆梅展の出入り口だ。宮参りしている若い夫婦が2組いた。また当日は結婚式もあって、巫女さんなど、係の人たちは忙しそうであった。4枚目は盆梅展が行なわれている本殿脇の梅花殿の杉戸だ。この建物内部は撮影が許可されていた。それで全3回の投稿が必要なほどの写真を撮ることが出来た。
●『大阪天満宮 盆梅と名宝展』その1_d0053294_265581.jpg

by uuuzen | 2014-03-23 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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