●嵐山駅前の変化、その302(桜の林、温泉)
却するのに何年どころか何世代かかるのかと思わせられるのが、東北に造られる巨大防潮堤で、先ほどネット記事で目にしたところ、工事費がざっと8000億円という。



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これが本当に必要かどうか、首相の奥さんが現地の人たちの話をいろいろ聞く中で疑問に思うようになっている。これから将来を担う若者は議論の場に呼ばれず、どのように事態が動いているのか知らない人がほとんどで、工事を進めようとしているのはごく一部の有力者だ。それを読みながら筆者が思ったのは先日から書いている渡月橋を中心とした地域の治水工事だ。ごく一部の人しかこれまで国交省との会合に参加して来なかったし、その経緯も全く地元住民に知らされていない。日本中どうやら同じ構図でこうした大がかりな公共土木事業が推進されると見える。国は莫大な金を提供するので、地元の業者を使って何か目に見える形で新しい工事をしろということだ。それは地元住民全体の利益になるし、何しろ国が集めた税金を優先的にたっぷりと使っていい機会であるから、地元としてもせっかくの幸運、国の意向を無視するわけには行かないというのがだいたいどこでも同じ考えではないか。そこで思うのは、8000億を使って巨大防潮堤を造ったとして、その維持管理はこれからの世代が担う。現在の地元の名士といった人はせいぜい10年か20年先には耄碌する。つけは後の世代が支払えばよいという考えであり、また若者は最初から論議の埒外に置かれているから、父や祖父世代が胸を張って子や孫のためを思って造った巨大構造物に拒否感を示すのが自然と思うが、そうしたところで一旦出来上がってしまったものはどうしようもない。100年に一度やって来るかどうかわからない巨大津波のために、せっかくきれいな砂浜を毎日楽しんでいたというのに、99年と364日を味気ないコンクリートの壁を見て過ごさねばならない。無用の長物と内心罵っても、それは父や祖父を罵倒することにもなって、怒りの持って行きようがないのではないか。そこでふと思うのは、こうした大きな問題を決めるのに、地元の有力者か何か知らないが、高齢者が意見し過ぎだ。もっと若い人に政治も委ねるべきで、10、20年先には認知症にかかっているかそれぎりぎりの世代は発言を遠慮した方がよい。まさか自分が後の世代から文句なしに感謝されるものを造ることに寄与したと自慢したいのではあるまい。だが、そんな勘違いをしばしば地元の名士と言われる連中はしている。8000億を巨大防潮堤に使うことは無駄とは言わないが、本当にこれからの世代のことを考えているのかどうかだ。8000億円は何年かかって償却出来るか、そういうことに疎い筆者にはさっぱりわからないが、少子高齢化にますます向かう今後、本当にそんなことに巨費を投じていいのかと思う。工事推進派はまさか目先の巨額にのみ目がくらんでいるのではないだろうな。まともな考えの持ち主ならそう疑う。
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 昨夜の天気予報では今日明日は晴れとあった。気温まで聞かなかったが、たぶん晴れであるからには春の陽気と予想したのだろう。それが今日は真冬並みの寒さで、松尾橋のたもとにあるデジタル温度計は4度ではなかったか。筆者は最近鼻炎で大いに困っているが、今日は寒さのためにくしゃみを30回ほどした。一昨日の集まりで知った洟をかむにはよい「鼻ティッシュ」とやらを今日は出先で見つけて買った。1箱で普通のティッシュの5箱分の価格だ。とても高いが、その分さすが洟をかんでも肌が痛くならない。きめの細かさが高価格の理由だ。何でも値段の高いものは質がよく、快適ということだろう。そしてこれに慣れると元には戻れないとよく言われる。4,50年前の漫画で題名は知らないが、犬の世界を描いたものがあった。人間も登場したと思うが脇役だ。たまたまその漫画が載っていた雑誌をどこかで手にした。そのため、ただその雑誌に載っていた、しかも1ページほどしか記憶にないが、それが鮮烈であった。実際の犬はワンワンと吠えるだけだが、それでは人間が理解出来ないので、その漫画は人間の言葉を吹き出し内に記していた。白い小さなかわいい犬がどういう経緯か、野良犬となっている。そして以前から野良犬として生きている大きなボス格の犬と出会う。小犬は金持ちに飼われていたらしく、道端やゴミ箱の中の半分腐った残飯がとても食べられない。その場面は憐れを誘う。その様子を見てボス犬は毅然として言う。野良として生きて行くのはそれは当然で、まだ食べられるだけ恵まれている。半泣きの小犬はその言葉を聞き、飲み込みにくい食べ物を口に運ぼうとする。ただそれだけの場面だが、今でもよく覚えている。漫画に詳しい人なら題名を知っているかもしれない。女性向きの漫画であったような気もする。そのわずかな場面だけでその漫画が言いたかったことを詮索するのは無茶だが、野良犬のボス格がいかにも凛々しく描かれていたので、金持ちにずっと飼われていた小犬は現実の厳しさを知らない甘ちゃんで、そういう犬は生存本能が弱く、飼い主に捨てられるとすぐに死ぬほかはないといったことを言いたかったのかもしれない。作者としてはもちろん犬を借りて人間の世界を描きたかったのだろう。人間も同じで、裕福の育った者が何かの拍子に貧困に落ちた時、それを乗り越えられるかどうか。貧しい状態から経済的成功を勝ち得ると、それを失っても元の状態に戻るだけで、死ぬほどのショックとはならない。よくそう言われるが、人によりけりだろう。犬は人間のような欲はないから、金持ちに飼われていた小犬のような生活をしたいとも思わず、ただ死なない程度に食べ物さえあれば毎日が満たされた気分ではないか。となると、金持ちに飼われて贅沢な食べ物ばかりを与えられていた小犬はかえって不幸な育ちをしたと言えるかもしれない。だが、そう考えるのは人間の基準で、犬はどうとも思っていないかもしれない。だが、これも犬によりけりとも考えられる。猫と犬は違うので、同じようには考えられないが、猫に刺身ばかり食べさせて育てると、古い刺身や干物を与えると見向きもしないということを猫好きから聞いたことがある。
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 「鼻ティッシュ」は快適で、これに慣れると、洟をかむ目的以外の場合でも使いたくなるかもしれないし、実際そんな金持ちはいくらでもいるだろう。「金をかけると快適」ということがたいていの人の真実であるから、ブランド物がよく売れ、また巨大防潮堤を造ろうではないかということにもなる。8000億円も投入するのであるから、どんな地震があっても津波は堰き止められる。これ以上の安心すなわち快適はないではないか。日本は金持ち国になってあらゆる面で快適さを貪欲に求め始めた。筆者がいささかそれを冷やかに見るのは、そんな世の中が今後どれほど長く続くのかという懐疑のせいだ。金持ち国になってまだ半世紀も経たない。そんな状態で100年に一度の大津波に耐える巨大防潮堤を造るという考えがわからない。これは以前に書いたが、昔「100年プリント」という謳い文句の写真があった。100年後は誰も生きていないから、その宣伝はかなり無責任だ。実際その会社はなくなったはずだ。役所も同じようなもので、半世紀前の台風に伴う豪雨の詳細なデータがないにもかかわらず、100年に一度の豪雨の量を推定し、それによって川の断面積を確保する工事を計画する。机上の空論がそうとう入った計画で、それを技術者や学者は「素人は何もわからないから黙っていろ」と主張し、最初に書いたように、重要な土木工事に当たって若者を初め住民の大部分に話を聞かせない。そして、たとえば100年後にその巨大防潮堤が壊れたり、それが大津波に役に立たないことがあっても、関係者は全員死んでいるか、あるいはそうでなかっても死んだふり、すなわち逃げ口上を唱える。一昨日の会合では、日本では生まれた途端にひとり当たり1000万円ほどの借金を抱えた状態にあるほど、国の財政は借金まみれという話が出た。それであるおばさんが言ったことに、「戦争でも起こってそんな大きな国の借金がちゃらにならないかな」があって、筆者は意見のしようがなかった。ごく普通の庶民、しかも人生を70年ほど過ごして来た人が、日本が立ち直るためには戦争しかないと考えている。もっとも、筆者は何年か前にそのことをブラック・ジョークとして書いた。その後の日本の動きは誰でも知るように、右翼化が言われる。いつの時代でも単細胞頭はいるから驚くに当たらないが、ネットの書き込みを見ているとへどが出そうな意見が多く目立つ。そういう連中は戦争が起これば真っ先に兵士となって前線に行ってほしいものだが、そういう連中の親玉はしっかりと政治家になって貧しい人や反対意見を持つ人を戦争に刈り出し、さっさと死なせる。昔がそうであったし、これからもそうだ。8000億くらいどうでもない。戦争を始めて勝てば、相手国から奪って来られる。人間は犬と違って厄介だ。貧しく育った人でも金持ちの快適さを知っているし、それを羨んだりもする。野良犬として生まれ、野良犬として死ぬ犬は今の日本ではほぼ不可能だ。筆者が子どもの頃はまだ街中に野良犬がいた。それが飼い犬だけになれば、先の漫画のように、棄てられる犬も出て来る。犬もかわいそうな時代を生きている。今日の4枚の写真は去年3月14日の撮影。今日とほとんど同じ空模様だ。
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by uuuzen | 2014-03-14 23:09 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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