●嵐山駅前の変化、その295(2年前の桜の林)
を売りにする京都であるので、温泉もそれなりに優雅でありたい。そういう考えがきっと温泉施設を造る業者にあったのだろう。桜の林の中ならば、花が満開の時にどれほど気分がよいか。



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去年秋のオープンなのでまだそれは誰も味わっていないが、筆者はあまり風呂好きではないので、まだ一度も「風風の湯」を利用していない。一昨日の午後3時頃、わが家のすぐ近くで50代半ばとおぼしき、そして見たことのない夫婦と擦れ違った。奥さんは堂々とした態度で、スラックスに薄い春物のセーター1枚で、その後ろを歩く夫は上下がジャージだ。その奇妙な対象に5秒ほどして納得した。夫婦は「風風の湯」に入って来たのだ。毎週金曜日は「夫婦の日」で、ひとり半額の500円で入れる。その日を利用して筆者も行くつもりでいるが、ぐずぐずしている。ともかく、湯上りで寒さを感じなかったので擦れ違った夫婦の奥さんは薄着であったのだ。ふたりの姿は雅とは言い難かった。それでびっくりしたのではない。奥さんが夫をまるで小さな子どもをしたがえるような態度で、貫禄があり過ぎた。たぶん奥さんはいい湯であったので満足したのだろう。そういう時に素性が出る。おまけに女性は化粧っ気が全くなくなるからなおさらだ。わが家から徒歩2分ほどのところにあるので、その気になれば夜9時に寝間着姿で行くことが出来る。だが、雅の京都ではそれはまずい。それに10時までの営業で、1時間の入浴ではせわしない。家内はもうすぐ定年を迎えるので、そうなれば毎週「夫婦の日」を利用することが出来るが、夫婦で行っても別々に入るから一緒に行く意味がない。これは一緒に入りたいとの意味ではない。「風風の湯」までの2,3分を一緒に歩いても仕方がないという意味だ。だが、一昨日出会った夫婦は一緒に行って一緒に帰った。どちらが先に出てもいいように、待合室が用意されている。そこには大型のTVもあるし、畳部屋なので空いていれば寝転べるだろう。それにしてもこの「風風の湯」の名前はどうか。「夫婦の湯」に引っかけたものか。風がたくさん吹きすさんで湯冷めしそうな感じがする。それはさておき、今日の3枚の写真はいつものようにちょうど1年前の撮影ではなく、2年前だ。投稿するのを忘れていた。そのことは以前書いた。本来なら本カテゴリーの「その254」として投稿すべきものだ。ま、切りがいいので今日使う。2月らしい寒い色合いが写真に漂っている。最初の写真に見える場所に「風風の湯」が建った。なので今はもうこの写真と同じ風景を見ることは出来ない「風風の湯」が閉鎖になり、壊されて更地になった時には似た風景が出現するが、桜の古木がないのでもっと殺風景だろう。最初の写真にも点のように見えるが、2枚目の写真中央には桜の木に留まる白鷺が一羽写っている。白鷺はわが家の裏庭近くでもよく姿を見る。鳩のようには慣れてくれないが、5メートルほど接近しても逃げない。また、白鷺は思うほど大きくはない。昨日見かけたのはかなり小さかった。子どもかもしれない。3枚目の写真は温泉施設を建てる予告看板だ。2月9日の午後7時から近くの喫茶店で説明会が開催されることが書かれている。それに筆者は出席した。その時にもらった設計図が手元にある。その一部を複写して載せてもいいが、今からでは面倒なので別の機会にする。それにこの温泉の外観はGOOGLE EARTHのストリート・ヴューで多少見ることが出来る。すでに建ってしまったものを、このカテゴリーでは後から追いかけて建設されて行く様子を紹介する。何となく間が抜けているがすでにない光景であるので、それも面白いかと思う。
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 今朝はNHKで3年前の大震災の特集番組があった。それで初めて知ったが、ひどい被害のあった東北3県の海岸沿いに巨大な堤防を造るそうだ。予算1兆円をかけて高さ15メートルのものを築く。それには地元で賛否あるらしいが、結局は出来るだろう。北海道の奥尻で昔大地震があった。その後島では大津波を防ぐ高い防潮堤が造られた。260億円ほどかかった。その予算が全部使われ、立派な防潮堤やそれを越す陸橋などが完成した途端、人口の流出が始まって今は半減している。堤防の建設にたくさんの労働者がやって来た。彼らは島で生活し、経済を活性化させた。ところが工事が終わると用はない。潮が引くように景気が悪くなった。おまけに堤防は巨大で、漁場が荒らされた。そのため、漁獲高は半減し、結果人口も減少した。よかれと思ってやった巨大な工事が島を衰退させている。人口減少に歯止めがかからず、何のために巨額を投じたのか。町中のピカピカの様子はまるで東京や大阪と変わらない。儲けたのは工事業者だけで、何度も書くように日本は土建屋を食わせるために永遠に積んでは崩すを繰り返す。もっとも、その「崩す」は地震などの災害がやってくれる場合が多く、「積む」方は半ば仕方のないところがある。1兆円かけて陸中海岸を巨大防波堤で埋め尽くしても、その高さを越す津波がやって来ない保証はない。それに100年か200年に一度の大地震のために高さ15メートルとはまるで漫画だ。国は最初は1兆円を出してくれるが、メンテナンスは県がやる。100年、200年経てば当然老朽化する。その時にまた1兆円費やすのだろうか。その金をどう捻出しようかとぐずぐずしている間に巨大地震が起こり、津波は防波堤を難なく壊し、その巨大な瓦礫は民家を粉砕し尽くす。番組では四国の取り組みも紹介していた。南海トラフの大地震では高さ40数メートルの津波が来る予想がある。それを防ぐには高さ50メートルの防潮堤が必要だ。それは数十兆円単位の費用となるだろう。それでもいいのでそれを造ってほしいと地元では考えている人もあるかもしれない。だが、それだけのお金があれば、海岸沿いに住む全員が高台に移住出来てまだお釣りがある。防潮堤は現実的ではなく、巨大地震が起こればすぐに逃げることを地元の人たちは考えている。それは江戸時代と言わず、もっともっと昔からやって来たことだ。みんながうまく逃げられるような方法を考えればよい。100年や200年に一度役立つかどうかの巨大防潮堤は無駄使いもはなはだしい。奥尻島がそのいい例だ。だがコンクリート好きの政治家なので、不要だと言ってもゴリ押しする。「風風の湯」の売り物は露店の湯船のすぐ際にある桜の古木だ。それが満開の時には湯にはらはらと花が落ちるだろう。自然を残してこその雅だ。高さ15メートルの防潮堤によって海が見えない場所で筆者は暮らしたくはないが、田舎に雅は贅沢ということか。
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by uuuzen | 2014-02-16 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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