●嵐山駅前の変化、その294(グーグル:ホテル)
替えするように同じ場所でも変わって行く。樹木は毎年成長するが同じ場所でずっと立っていると思っている人が大半であろうし、実際そうなのだが、昨日書いたように数十年の樹齢の街路樹が一斉に植え替えられる。



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それは数十年からすれば一瞬で、つまり風景は一瞬で変わる。もっともそのことを誰しも思い知らされたのは3年前の東北を中心とした大地震とそれによる津波の被害だ。一瞬先はわからないということだ。今日は郵便局に行く途中で先日出来たばかりの家の横を通り過ぎた。去年の11月には整地され、コンクリートの土台が造られ始めた。それがあれよあれよという間に家が建ち、人が入った。数千万円はするのだろうが、どことなくペラペラの感じがし、それに似合うぺらぺらの人が住むと思った。今日はその玄関脇に置物などの生活のにおいがするものが転がっていて、筆者はその家が20年か30年前からそこに建っていたかのように錯覚した。実際はまだ入居して2週間ほどしか経っていない。新しい家が建つと以前はどうであったかを忘れる。同じようにして死者のことも思い出さない。となると、過去はあまり価値がないことになる。実際そうかもしれない。過去はもう覆せない。どうしようもないことを思い出してもそれこそどうしようもない。今を楽しく生きればよい。その楽しみの中に人間は過去を思い出すことも含めている。もちろん嫌な過去は消したいし、その本能によって次第に思い出さなくなる。それはさておき、楽しい今この瞬間もたちまち過去になる。あたりまえだ。それで筆者は毎日こうして書くことを次々と忘れて行く。それでよい。毎日思いも衣替えを繰り返し、日々新たなことを思う。そう言いながら、実際は古いことに囚われている場合が多い。そうなると、人は生きながら死んでいるも同然だ。生きている間は死んではいないので、そう考えることには不つごうがある。だがやはり人間は事故で突然死しない限り、最晩年の数か月はもう死んでいると言っていいかもしれない。そんなことを思ったのは昨日の義姉の法事で久しぶりに会った家内の身内の顔だ。数歳の子どもを連れた姪がいたりして、彼女はまだまだ若々しいが、60近い者はやはり1年前に会った時とは顔が違う。老けているのだ。相手も筆者を見てそう思っているだろう。実際鏡を見てそのことを自覚するこの頃だ。お互い少しも変わらないねなどと言いながら、若い人から見ればすっかり老けている。顔も衣替えするのだ。だぶだぶの皮膚が垂れて来る。それに抵抗して整形手術する人がある。顔だけ若返ってもどこか変だ。それはそうと坊さんが読経した部屋に死者の肖像写真が3,4枚かけられていた。どの顔も死者には思えなかった。生きてみんなの中に混じって話しても少しもおかしくない。それはそうと、筆者も遺影になるようなきちんとした写真を撮っておくべきかとも思った。ろくな写真がないでは、ろくな人ではなかったと思われる。そのとおりであるだけにせめて遺影くらいはましな顔に見えるようにせねば。
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 さて、一昨日の夜、思い出してGOOGLE EARTHのストリート・ヴューでわが家の前や阪急嵐山駅前あたりを見た。航空写真のみは2,3か月前に最新のものに衣替えされたが、道路から見た家並みは古いままであった。いつ撮ったものかと言えば2009年12月だ。本カテゴリーを開始したのは2012年2月3日で、ちょうど4年前だ。つまり、ストリート・ヴューによる嵐山地区それより古い頃の街並みしか見ることが出来なかった。ちなみにそれより古い画像は2007年2月で、その画像は「その101」「その102」に載せた。それから2009年12月までは2年10か月で、その間隔で言えば2012月10月に撮影したものがその数か月後にはストリート・ヴューで見られる状態でなければならない。それがちょうど1年遅れて去年10月に撮影されたものがつい先日に公開された。もうそろそろかと思いながら待っていたが、ようやく新しく衣替えした嵐山駅前の風景が見られる。それで早速その画像を取り込んで加工した。それを今日と明日とで見せよう。2013年10月すなわち現在のストリート・ヴューで見ることの出来る画像は載せてもあまり意味がないので、もう見られなくなった以前のヴァーションすなわち2009年12月撮影のものだけにしようかとずっと思っていたが、考えが変わった。このブログの読み手がわざわざストリート・ヴューを開いて阪急嵐山駅前を見るとはあまり思えないからだ。そこまで熱心な人はいない。そこで懇切丁寧に現在見られる画像も載せて約4年間における同じ場所の変化を比べられるようにする。ただし、ストリート・ヴュー用の画像を撮影するトヨタのプリウスの撮影地点は同じとは限らない。むしろ毎回必ず多少はずれる。そのため、筆者がこのカテゴリーに載せる写真と同じようには定点撮影とは言いにくい。それでもないよりましで、また筆者は苦心してほぼ同じようなカメラ・アングルを探した。そうそう、ストリート・ヴュー用の画像を撮影する車がプリウスであることを聞いたのは家内の姪の旦那さんからで、その撮影中の車が走っているところに遭遇したことがあるらしい。ということは、姿が映り込んだのであろう。筆者はその撮影中の車を見たことがない。どうにかして見たいと思っているが、先日偶然見かけることが出来た。先日投稿した『郷土玩具「土人形」~伏見人形を中心に~』の2枚目に載せた写真だ。伏見桃山駅東を南北に走る京町通りを歩いて大きな飾り窓を見かけた。その写真を撮らなかったのでストリート・ヴューで代用した。するとその飾り窓のガラスにプリウスが写っていた。それは比較的珍しいことではないだろうか。そんな画像を探そうと思ってもなかなか遭遇しないと思う。筆者の思いは代用ではあるが、かなえられたことになる。
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 今日の最初の写真は駅前のレンタサイクル店で、2009年12月のものだ。それが2013年10月には2枚目のようになった。ホテルが背後に出来て、山並みがかなり隠れた。これが同じ場所とわかるだろうか。写真だけでは信じられないかもしれないが、現地に立つとまた違うだろう。そこが不思議なもので、写真に見えるものがすっかり変わっても、立ち位置の360度全体が変わることは珍しい。街並みは昔のままの部分を残しながら変わって行く。戦争でもあって絨毯爆撃されない限りはそうだ。いや、すっかり焦土になっても土地の雰囲気というものがある。そこで筆者はこんなことを思う。数百年後の阪急駅前がどうなっていようとも、そこに降り立てばすぐに筆者はそれがどこかを言い当てるだろう。駅がなくなっていればそうでもないかもしれないが、5分ほど歩けば法輪寺がある。その寺がある限りは駅前が仮に駅前ではなくなっても同じ場所だとわかるだろう。衣替えをいくらしても変わらぬ中身があるのではないかという考えだ。それが正しいかどうかだが、かなりの程度で正しい。今日の1,2枚目はわずか4年弱ですっかり変わったことを感じさせる一方、背後の山の稜線は同じで、そのような山まで全部削ってしまうことはまずあり得ない。そう思えば人間の作るものなど高が知れている。そう言いながら人間は一瞬のうちに大量の樹木を伐採する。山を崩して宅地に造成することも多い。顔をいじくって若さを取り戻そうとするくらいであるから、自然を改造することくらい何とも思っていない。それも心地よい改造ならいいが、この心地よさは人によって違い、多数決で今は何が正しいかが定められる。それはいいとして、3,4枚目は嵐山駅のひとつしかない改札口を広場に出てすぐ右に折れた突き当りを数メートル下がった地点だ。2009年12月には食品工場があった。それが倒産し、駐車場になった。前の道が狭く、せっかく駅舎のすぐ横という土地なのに、高層を建てることが出来ない。それで駐車場にするしかなかった。この新しく出来た駐車場の背後に広がる町は半世紀前は田畑であった。それが少しずつ売られて建売住宅が出来たので、行き止まりになっている道が少なくない。そして空家が急速に目立って来ている。数十年後には再開発してもっとすっきりとした道路と家並みになるのではないか。あるいは人口減少でそのような経済力が日本にはなく、スラムになっているかもしれない。それもまた衣替で、街並みがきれいになるばかりとは限らない。
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by uuuzen | 2014-02-10 23:59 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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