●嵐山駅前の変化、その289(桜の林、温泉)
採され尽くしたようだが、くるみの大きな木が2本残っていることを先日耳にした。去年9月の台風に伴う桂川の増水で渡月橋近くの地域が床上浸水し、その後国が費用を出し、渡月橋付近から下流へと順に河川敷の植物をきれいに刈り取る作業が始まった。



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以前書いたようにおそらく少なくとも30年は放ったらかしにされていたので、葛の平原の中にあちこち背の高い樹木が生えたままになっていた。それは目障りでもなく、野鳥が留まるにはちょうどよかった。だが、川の断面積を少しでも増やす方がよく、河川敷は何もない平らな状態にしておくことが、増水時に少しでも水を流し得る。それで川岸から堤防の裾までの広い土地すなわち河川敷の植物は先月一掃された。そのことは改めて書くつもりでたくさん写真を撮りためてあるが、くるみの木は気づかなかった。話の中で、くるみの木が出た時、それがにわかにはどこにあるかわからなかったが、すぐに思い当たった。その根元は堤防の真下で、一応河川敷と言えそうだが、そうでもないような中途半端な場所だ。伐採を請け負った業者は判断しかねたのだろう。その木は高さが20メートル近いと思うが、道路から目の高さに淡い黄緑色をした、直径4,5センチの先が尖った大きな実が鈴なりになる。その様子を毎年のように身ながら、くるみとは気づかなかった。くるみとわかったからには今年はその実を取って中の硬い殻を取り出してやろうかと思わないでもないが、堤防下のその根元まで行くにはかなり遠回りして河川敷を歩かねばならない。自生していて、誰のものでもないとは思うが、近くに畑がある。その畑は河川敷にあって、耕作者は勝手に耕しているはずだが、聞くところによると代々耕しているので自分の土地だと言って譲らない人も多いらしい。先月ネット・ニュースにそのことが出ていて、畑にしていることを国土交通省は半ば黙認しているが、耕作者が農器具などを収納しておくために小屋を建てている場合、それが洪水時に下流に流れて思わぬ被害をもたらす可能性があるという。それで積極的に国は取り締まって行くつもりであるらしいが、たぶんいたちごっこが続いて無理だろう。それにしても、図々しい者が得をする世の中で、自分の土地でなくても役人相手にわめき散らすと、無視してもらえる。生活保護を受給する時でも、区役所の担当窓口で泣きわめけば渋々ながら認めてもらえることを聞いたことがある。そういった演技上手な人の勇気のない者は、さっさと追い払われ、電気ガス水道を停められた部屋で餓死する。これは動物的に見てももっともな姿で、何が何でもという気力のない人は早死にする運命にある。そしてそれは動物としてはもともと生存能力が劣るとみなされ、同情もされない。
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 なぜこんな話になったかと思えば、昨日書いた保険の件だ。保険金が下りるかどうかも、ヤクザ言葉ですごむと保険会社はすんなり認める場合が多々あるらしい。それを、相手のことを普段から思いやるような、心優しい、すなわち保険会社からすればアホな連中は、すぐに言いくるめられて1円ももらえない。それはそうだろう。保険は機械ではなく、人間が扱うものであるからだ。人間相手のものならば、強引に、無茶でもいいから粘った者が勝つ。女性を口説くのも同じで、ブ男がしばしば美女を射止めるのも同じ理由による。何事も理屈など考えず、ひたすら無茶を通そうとするのがよい。この世は野獣の世界と同じだ。人々は野獣の溢れる力を常に求め、それを礼賛する。くるみの木だけが伐採されなかったのは、あまりに背丈があり、またくるみという有益な実が出来ることを思ってのことかもしれない。溢れる力のあるものは大事にされるという例ではないか。溢れる力で言えば、河川敷に育つどんな植物もそうだと言える。毎年夏になれば葛が大繁茂し、その葉やまた花を見るたびに、筆者は根がどれほど太って深く地中に食い込んでいるかと想像する。その根もくるみに劣らず人間には有益だが、まさかブルドーザーで掘り起こすことはない。そのため、いくら刈り取ってもまた今年は去年と同じ状態にまで生い茂る。いやいや、ひょっとすれば洪水時に根がかなりやられ、元どおりに葛平原となるまでには何年もかかるかもしれない。今年の春から夏はその観察をしよう。さて、「伐採」の言葉から始めたのは、桜の林に温泉施設を建てるには、桜の木を伐採する必要があったことを思い出してのことでもある。だが、相手は名前がよくわからない河川敷に生えていた木ではなく、嵐山名物の桜だ。それを切って新たな施設を作るとなると、反対されやすい。実際地元は反対の意志を表示するつもりもあって署名を行ない、自治連合会がそれを実施した結果、4000人ほどの署名が集まった。それをしかるべき機関3か所に持って行って陳情する役目が筆者に回って来て、府庁と市役所に赴いたことは以前書いた。最後に残った相手は土地を所有する阪急で、そこには誰が持参したのか、あるいはしなかったのかは知らないが、桜は極力残し、抜いた本数と同じ分を建物の周囲に植える設計図が出来上がった。これは地元の意志が通ったことを示すが、署名運動を始める前に筆者が多少意見したことが功を奏したとみなされもした。それは、桜の林に植わっていた桜の木の配置図で、それは先日書いた地元住民の事情通が率先して手がけたはいいが、あまりにずさんでしかも見栄えしないもので、筆者は「そのような図面ではまず署名を持って行っても相手にされない」と辛口の意見を述べた。それでどういう図面を描けばよいか考えを伝えたが、その事情通はそういったセンスに欠け、結果的にややましなものになった程度で、その粗末な桜配置図を署名に添えて提出した。その図面を筆者が描き直せばもっと侮られずに済んだと思うが、結果的には署名が効果を上げた形で、図面の見栄えは気にせずに済んだと言える。その事情通は筆者より10歳ほど年長で、古くから住むが、筆者は面と向かってずけずけ言う。それで喧嘩にならず、むしろかなり仲よくなった。筆者も地域のことを思って精いっぱいやっていることを認めたからであろう。
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 去年12月に自治会の規約を一部改正する必要を感じ、そのことを問う文書を自治会住民全員に配布した。現在125軒で、去年度より10軒ほど少なくなった。これは規約を設けた結果、誰でも一度は自治会長になる可能性が出たためだ。それにまず恐れをなしたのは、その役目がとても出来ないと考える家庭であることは言うまでもないが、毎年会長が代わるのではなく、任期を2年とした。副会長、会計、監査もそうだ。規約が出来て最初の会長はもうすぐ人気1年目を終了するが、去年3月会長に決まった時、1年しか担当出来ないと言い張った。規約が出来て最初の会長がそれでは困ったが、筆者の前に長年会長をしていた人に相談し、仕方がないとの了承を得た。それで、あまり人には言わずに1年だけ務めてもらうことにした。会長の仕事は大きく分けて3つある。自治連合会の会議に出席すること。文書を年間40ほど書くこと。それら文書のほかに警察、消防、小学校などから毎月は異父されるチラシを配り歩き、またポスターを掲示板に貼る。そのほかにもいろいろ役割はあるが、以上の3つは3人で分担出来る。筆者が会長をしていた4年間はひとりで全部こなしたが、それが出来る人はまずいない。そこで1年任期と言っていた現会長は、去年夏の段階で、役割がさほど苦にならないことがわかったようで、筆者が規約どおり2年を持ち出すと、すんなり理解してくれた。会長としての仕事が思ったほどではかったからだが、筆者が全文書を書いて印刷し、それを配布係に持参するといった一連の裏方作業をしているからでもある。ともかく、今年4月からの新年度は去年と同様の4役で運営出来ることになった。それで筆者はひとまずはほっとしたが、現会長の次の人選が心配だ。会長その他の役員は、なるべく引き続いて担当してもらうようにはしたいが、義務期間としての1年あるいは2年でもう充分と考える人は多いだろう。1年というのは、会長や会計など2年任期と定めた4役以外の体育委員や少年補導委員など、各種委員のことだ。筆者を含めた4役は、現会長を除き、当分は自治会に留まるつもりでいる。そのため、新しく選ぶ必要があるのは、欠員が出来る各種委員と会長だ。前者は1年ごと、後者は2年ごとの選出で、どちらも前年度に組長を担当した人の中から選ぶ。つまり、組長すなわち町長を務めた人は、翌年は各種委員に当たる可能性がある。だが、会長以下4役は2年任期であるから、組長がそれに当たるのは隔年ということになる。これは不公平で、住民投票で決めた規約にはそう謳いはしたが、筆者は心配であった。そこで、提案を文書にまとめて12月に配布した。それを文章化するのはかなりややこしかった。そのため、文章内容は4,5回読まねば理解出来ないものと言われもしたが、その内容をわかりやく言えば、会長以下4役を本年度に際して新たに決める場合、昨年度の組長だけではなく、一昨年度の組長も対象にすることだ。こうすれば、組長経験者の中で不公平は解消する。文書の配布から2週間ほど後を締め切りとしたのに、回収率はすこぶる悪かった。規約の一部改訂についての提案だけでは余白が多くなったので、自治会に関しての要望欄などを数項目設けた。それがいけなかったのかもしれない。そのことについては次回説明するとして、規約改定に反対意見はなかった。筆者もいいかげんに自治会の任務から抜けたいが、規約がうまく機能するまでに少なくても数年はまだかかる。さて、今日の写真も1年前のもので、去年1月12日の撮影だ。冬の陽射しが気持ちさそうだ。
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by uuuzen | 2014-01-12 23:34 | ●駅前の変化 | Comments(0)


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