●ムーンゴッタ・2013年10月
麗」を漢字では書かない筆者だが、昨夜はそんな文字を使いたくなる女性がNHKの番組に出ていた。後で仕事から帰って来た家内に訊くと、彼女の名前を知っていて、以前から有名だと言う。知らないのは筆者だけかと思った。



d0053294_1484689.jpg家内は芸能人の名前をすぐに覚える。筆者はまるで駄目だ。美女好きであるから、せめてそんな女性の名前だけはすぐに憶えてもよさそうだが、それもめったにない。7,8年前だったか、伊東美咲がTVの化粧品か車のコマーシャルに出た。その時、あまりの美女ぶりにぞっとした。名前がわからないので家内に訊くと、「今頃、何言ってるの」と言われ、名前を教えてくれた。それでしっかり記憶した。その後、彼女の顔をネット検索でいくつも見たが、そのコマーシャルほどの感激はなかった。それはいいとして、田丸何とかという美人は、やはり名字しか覚えられないが、背が高く、モデルなのかタレントなのか俳優なのか、ほかの番組で見たことがない。とても綺麗な人で、実際に会えば上がってしまって口が利けないかもしれない。そのような綺麗な人はTVの中だけでよい。彼女が出ていた番組の名前も忘れたが、昨日の夕方で、ぼんやりとTVを見ていると、奈良の古い木造家屋を修理して若者が店を開くことが多くなっていることの紹介で、その付近はたまに歩くので、今度奈良に行くと探そうかと思ったほど、懐かしい雰囲気の店であった。東京の有名なホテルで7年ほどパティシエとして働いた女性が、あまりに忙しくて東京で働くことがいやになり、関西を旅している時に奈良町の雰囲気に魅せられ、そこに住んで店を開くことになった。奈良町には古い空家が100軒ほどか、かなりあって、そのままにしておくのはいろいろと問題があるので、町の活性化にも誰かに商いをしてもらうのがよい。京都の西陣と同じだ。実際、家も似ている。奈良町のすべての道を歩いたことはないが、元興寺界隈は車の通りは少なく、京都とはまた違った奈良の落ち着いた趣があり、散策するのは気分がよい。昨夜紹介されていたカフェは、内部の戸に緑や赤の色ガラスを多少嵌め、裏庭に面してスイーツを食べる席もあった。店主は大正ロマンを演出した店内に合わせてキモノを着用していたが、東京にいた頃とは違って、思う存分に自分の仕事が満足行くまで出来るので幸福そうであった。東京で働いていた時の貯金でその家を買い、改装したそうで、若い女性がとてもしっかりしていると思った。同じ年齢の男性でも無一文の者はたくさんいるはずで、男がなかなか結婚出来ないのも当然だ。
 そのレトロなカフェに田丸さんと、もうひとり背の低い、あまり目立たない女性が同席し、注文したケーキがおいしいと食べていたが、筆者は田丸さんばかりに気を取られ、隣りの彼女に意識を払うことがなかった。カフェの次の場面で、ふたりの女性は若草山に登った。麓の町を見下ろしながら、田丸さんはとても気分よさそうで、そう言えば筆者は長年その山に登っていないことを思い出した。次の瞬間、山のてっぺんにふたりは座り、田丸さんでない方の女性が突如ギター片手に歌い出した。20秒か30秒ほどだ。最初の10秒で飛び上がるほどに驚いた。ギターのカッティングが独特で、うまい。それに歌もとてもよい。歌手だったのだ。初めて聴く曲で、新人かと思ったが、そういう年齢ではない。30代半ばか後半か。とにかく歌いっぷりが実に堂に入り、凄味がびんびん伝わって来る。そんな新人がいるはずがない。知らないのは筆者だけかと思った。彼女が歌い終わった後、映像はスタジオのアナウンサーらのものとなり、その時歌手の名前と曲名が述べられたが、聞き逃した。ただし、「河島英五」の曲であるらしいことはわかった。手元にノート・パソコンを開いていたので、その番組名で検索し、NHKのその番組の画面に行き当たった。そこに感想などを送信するフォームがあった。早速今しがた接した曲名と歌手の名前を教えてほしいと送信した。それから自治会の回覧物を地元のFさんに手わたしに行った。往復で10分ほど費やした。帰宅してTVのスイッチを入れると、まだ同じ番組を放送していたが、残り1,2分という時間帯であった。男のアナウンサーが、「えー、メールもいただきました。先ほどの歌は河島アナムさんが歌った「月の花祭り」という曲です」と語った。そのメールはおそらく筆者のものを指す。なぜかと言えば、丸1日経ったのにNHKから返信メールが届かない。ともかく、昨夜のうちにその衝撃的な曲と歌手の名前がわかった。若草山で彼女が歌い始めた時、横に座っていた田丸さんがかすみ、俄然アナムさんが光って見えた。格好いい。渋い。凄い。彼女は田丸さんのように顔は綺麗ではないが、歌っている時は神がかったように変貌した。それにしても筆者はNHKのTV番組からいろいろと面白いことを教えられる。昨夜その時間帯にTVを見ていなければ同曲を知ることがなかった。世界には知らないままのことがあまりにも多くある。
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 「アナム」という名前はネットで調べて知った。アルバムもたくさん出している。河島英五の子どもは「あみる」が有名で、今は平日の午前11か11時半からのNHK-TVに出ている。背が高く、それは父親譲りだろう。アナムは小柄だが、顔は「あみる」以上に父に似ている。また、音楽性は姉よりもたくさん受け継いだ。それはともかく、早速YOUTUBEで「月の花祭り」を調べると、ふたつのヴァージョンが出ていた。そのどちらもバンドの演奏で、若草山でギター1本で歌ったものとは違う。どちらが筆者の好みかと言えば、NHKの番組の方で、つまりそれは最新の演奏だ。YOUTUBEのものでは「アナム&マキ」というふたり組のユニットを解散してからのものの方が激しい動きと歌い方でよい。「月の花祭り」が入っているアルバムを調べ、早速アマゾンで注文した。明日か明後日には届く。アルバム名は何と『ゴッタ』だ。これは「ごった煮」に由来する。さて、筆者が言う「ムーンゴッタ」は、阪神尼崎駅前にある「アマゴッタ」という店舗ビルに由来する。そのビルの前に、直径1メートルほどの鉄で出来た球体が7,8個設置されている。彫刻作品だ。満月は球体であり、それを「ムーンゴッタ」と呼ぶようにした。その月で花祭りとは何と詩的な言葉だろう。アナムが歌う同曲をYOUTUBEで見ていると涙が出て来た。父親のヴァージョンをどのように変えて、あるいは変えずに歌っているのか知らない。河島英五の曲は例の最大にヒット曲「酒と泪と男と女」を知る程度で、また筆者は日本の曲をほとんど聴かず、関心もない。昨夜のNHKの番組でアナムが歌ったことに衝撃を受けたのは、素直な反応だ。筆者はいい作品には一瞬で反応する。そんな出会いはめったにない。1年に2,3回あればいい方だ。それが昨日あって、しかも曲名が「月の花祭り」とは、まるで今日の投稿にぴったりだ。だが、昨夜は雨で予備としての満月の写真を撮ることが出来なかった。天気予報を見ると今夜は雨だ。いつもより少し早く、午後6時にムーギョに買い物に出かけた。松尾橋の上から満月が見えるかと思ったが、雲に覆われている。おまけに帰りは小雨になった。『ああ、ついに今夜は満月の写真はなしだな』と、ほとんど諦めた。今日は家内の60歳の誕生日で、そんな特別の日に満月が見えないのもいいか。レストランに食事に出かけることもなしで、トモイチでは珍しくも小さなチーズ・ケーキを買った。自分用にはビールのロング缶だ。8時前に家内は帰宅し、食事後にふたりでケーキを食べた。すると雨の音が止んでいるではないか。外に出ると、雲は相変わらずだ。やはり駄目かと思っていると、満月がある場所がわかった。雲を透かしてぼんやり見える瞬間がある。慌てて家に戻り、カメラを手にして同じ場所に立った。それから20分ほど頑張って数枚撮った。時々雲がうすくなる。それからまた雨が降り出し、これを投稿する深夜2時になっても本降りのままだ。どうにか今月も満月の写真が得られた。くっきり鮮やかではないが、雲から透けているのも綺麗なものだ。美女も間近でくっきり見るのではなく、多少ぼやけている方がいいのではないか。接近し過ぎると本物の月でもあばただらけだ。綺麗な人も遠くで思っているだけがいいのだろう。
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by uuuzen | 2013-10-19 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編) | Comments(0)


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