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●嵐山駅前の変化、その284(桜の林、温泉)
が昨日の昼、わが家の裏庭に入って来た。家内が悲鳴を上げるので下に降りたところ、「小さな猿と目が合った」と恐がりながら言う。すぐに裏庭を見ると、猿は合歓木に飛び移り、隣家へと消えた。『去る者は追わず』で、裏庭から消えた瞬間、目で追うのをやめた。



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わが家のすぐ近くに小さな畑があるので、そこに食べ物を探しに来たのだろう。法輪寺の裏山はモンキー・パークになっていて、猿が200か300匹ほどいる。一昨日、桜の林に完成した温泉施設の近くを歩いていると、男女4人の若者と擦れ違い、そのうちにふたりがモンキー・パークの場所はどこかと訊ねた。顔は東洋人だが、言葉は英語だ。中国人ではなく、台湾人のような気がしたが、韓国人かもしれない。モンキー・パークは嵐山の観光スポットになっているらしい。以前にも外国人に場所を訊かれた。その時は松尾の鈴虫寺の場所も訊ねられ、外国人用の観光案内書のおかしさを思った。鈴虫寺は日本人が訪れて住職の説法を聞くところに面白さがある。それは日本語をあまり理解しない外国人にはほとんど意味がない場所で、なぜそういう場所を紹介しているのだろう。モンキー・パークも同様だと思うが、日本猿をたくさん見られる場所は動物園以外にはそうないので、外国人には喜ばれるかもしれない。外国人がよく訪れる日本の都市のトップが広島であるとされる。京都は2番だろうか。もはやトップではないことを、京都人はよく噛みしめねばならない。京都はさして観光誘致に何もして来なかった。宣伝しなくてもたくさん観光客が来てくれると高をくくっていて、その体質はよほどのことがない限り変わらない。そこに京都人の嫌味のようなものが混じることを京都人は自覚しているだろうか。確かにたくさんの寺や神社はあるが、京都らしい普通の家並みというものがもうほぼ皆無になって、小京都と呼ばれる地方の昔ながらの町の方がはるかに魅力的だ。そういうことを外国人がネット社会になってよりいっそう知ることになったのではないか。それに、京都のような長い歴史や文化遺産を持ち合わせていない地方都市は観光誘致に懸命で、その努力が実りつつある。京都や奈良以外に外国人が魅力を感じることは今後日本が観光で食べて行ける可能性を示し、とてもいいことだ。
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 昨日のタモリの昼の番組で、ゲストの若い美人が蝉の羽化を目の当たりにしたことを話していた。その経験を持つ人が会場にいる100人のうちひとりはいるだろうという予想をはるかに越え、15人が見たことがあると答えた。そのことに彼女とタモリは驚きながら、タモリが言ったことは、「夏休みなので田舎から来た人が多い」であった。蝉の脱皮を目撃することはいかにも田舎らしいという思いで、これは誰でも納得するだろう。だが、都会にも蝉はいるから、その気になれば東京でも蝉の脱皮を間近に観察することは出来るのではないか。タモリはさらに質問を進め、「隣りの家に鹿が入って来たことを目撃した人」と質問し、さらに猪や猿も挙げていた。その質問で思ったのは、わが家の裏庭に去るが簡単に入って来ることで、夜中には鹿も近所をうろうろしているし、猪も目撃されている。筆者は蝉の脱皮は目撃したことはないが、裏庭には毎年数個の蝉の抜け殻があるし、近所を散歩すると、庭木の背丈の位置にいくつも蝉の抜け殻がくっついている様子を見かける。つまり、タモリが思っている田舎の条件は嵐山には全部ある。そこで考えるのは、嵐山が田舎かどうかだ。家内は田舎と言うが、わが家のすぐ近くに市バスや私鉄が走り、また毎日大量の観光客があって、田舎らしい静けさはない。言うなれば田舎と都会が接している場所で、半分田舎、半分街と言える。そして、このカテゴリーに書くように、毎年街の面積が大きくなって田舎が縮小している。これがおおげさならば、わが家の住む地域にあった田舎と街の境界線が毎年少しずつ北上して、渡月橋がその限界線になりつつあると言える。以前に書いたように、京都市は渡月橋を境として、その下流は開発に制限を設けないようになった。とはいえ、超高層の建物を無制限に建ててよいというのではない。以前よりかは規制が緩和されたという意味だ。それでも変化は大きい。もう2、30年経つと、想像出来ないような変貌を遂げているように思う。そんなことを3日前に古くから住む人とあれこれ話した。その人は70に近い年齢で、今のうちに地蔵盆の準備や後片づけなどの、何十年前から続いている方法を記録し、自分たちがこの世からいなくなっても若い世代が問題なく引き受けられることを考えている。そのため、今年の地蔵盆は去年とは違って、筆者がそういったことを文書にまとめる役割をせねばならず、9月以降は自治会の仕事が多くなる。
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 猿をわが家の裏庭で目撃したのは約20年ぶりだ。今年の猛暑で猿は食糧が少ないのだろう。目撃した猿は、家内に言わせると顔が小さい子どもだが、筆者が見た時はかなり大きかった。人間の大人の半分ほどの大きさで、子どもではないだろう。だいたい集団からはぐれた猿が下界に出没する。それはたいてい雄で、ボス闘争に敗れたゆえの放浪生活だ。わが家のすぐ近くに小さな畑があり、そこで育つ野菜を目当てにやって来るが、この畑がいつまでもあることを願う。それがなくなれば猿はどうするか。たぶんわが家のような民家の裏庭に入り込んでゴミ箱を漁る。熊と同じだ。そんな憐れな野生動物を見たくない。畑を耕している人は猿や鹿の被害にかんかんだが、どのように網をしてもすぐに破られる。それがおかしい。山に鹿や猿が増え過ぎていると判断されると、猟友会の出動に号令がかかって、妥当と思われる数まで減らされる。たぶんそんなことを京都市も毎年行なっているのではないか。民家まで侵入したとなると、つまりそのことを区役所に伝えると、早速役所は動くだろう。20年前にわが家に侵入した猿は、裏庭に置いていたミカンが目当てであった。箱の中がからっぽになっているのを不思議に思った家内は、すぐ傍らの物置のてっぺんにきれいに丸められたミカンの皮の列を見た。最初家内はそれを風呂に浮かべるために筆者が乾燥させていると思ったらしい。ところが目をさらに奥に移すと、そこに一匹の猿がミカンの皮を剥きながら食べているではないか。天気のよい冬の昼だ。猿は自分が降りて来た山を目の前に眺め、ゆっくりミカンを食べ尽くしていた。その姿を想像して筆者は大いに笑った。猿は甘いものを知っていて、玉ねぎやジャガイモは食べない。だが、本当に飢えると好き嫌いは言っておれないのではないか。近くの畑にはトマトくらいはあるが、ほとんどは玉ねぎやジャガイモといった野菜で、猿がやって来てもあまり食べたいものがないように思う。西瓜を育てていると、喜んで毎日やって来るが、人間も必死だ。わが家の裏庭に現われた猿は、モンキー・パークで生まれたものか。モンキー・パークは猿が一匹もいない山に猿を持ち込んで餌づけしたのではない。もともと山には猿がいた。それを京大の霊長類研究所が研究に役立つので餌づけを初め、それが増えて山のある区画に集めるようにしたのだと思う。数十年前、猿の数があまりに増え、3分の1か半分ほどを確かメキシコにプレゼントした。やはり増え過ぎるとモンキー・パークとしても困る。それに麓の民家や畑を荒すことにもなる。モンキー・パークは会社で、猿と山の一画を所有しているのだろう。麓から徒歩20分ほどでパークに着くが、そこにあるのは人間が入って金網越しに猿に餌を与える小さな木造の建物と、その前の草がない2、300坪の広場だ。広場の端には眼下を眺める有料望遠鏡が2,3設置してある。その広場に出ると猿は近寄って来る。ちょっかいを出さない限り何もいたずらをされないが、赤ちゃんを産んですぐの頃は気性が激しく、向かって来ることがある。確かに一度は訪れてみる価値のある場所だろう。外国人も案外喜ぶのだろう。それで英語の観光案内書にも紹介されている。だが、嵐山に来て面白かったのがモンキー・パークであったとはあまり面白くない。とはいえ、地元住民としてほかに何が面白いのか、すぐに答えが思いつかず、しばし考えて嵐山は何も愉快なものはないという結論に達する。
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 これは昨夜のこと。夜になってもあまりに暑いので、家内とぶらりと散歩に出た。桜の林の中に出来た温泉施設の外観をまだ見ていないと言うので、それを見に行った。途中で数組の若い男女に出会った。彼らはみな駅前ホテルの宿泊客で、囚人が着るような灰色の作務衣姿だ。ラヴラヴの絶頂にある彼らであるので、どこから来ましたかなどと無粋なことは訊ねなかった。温泉を過ぎ、太鼓橋をわたると、桂川右岸の河川敷が広がる。10年ほど前にライオンズ・クラブが植えた枝垂れ桜はかなり大きくなっている。その並木の下に数メートル間隔で3,4人が座れる木製のベンチが横並びになっている。最も上流側のベンチには中年らしき男性がひとりで座っていた。そのひとつ下流に座っていたカップルが立ちあがったので、そこに家内と陣取った。街灯は少なく、ほとんど真っ暗で、数メートル先の人の顔がわからない。そして川の音と涼しい風がとても心地よい。筆者らが座るもうひとつ下流のベンチには若いカップルがいて半ばロマンティックに抱き合っていた。家内と5分ほど涼んだ時、急にタバコの臭いがした。その拍子に隣りのカップルの女性がくしゃみを小さくした。そしてすぐに家内は苛立って立ち上がった。家内はタバコの煙の臭いが何よりも嫌いだ。せっかくの涼みを邪魔され、また暑いわが家に戻ることになった。それでも、徒歩5分とかからぬ場所に、こんな涼しいところがあることを改めて思い、やはり嵐山はいいところかと話し合った。今度夜の涼みに出かけた時は、真っ先に最上流のベンチに座る。そこならタバコの煙に邪魔されない。今日の写真は去年の今日すなわち8月16日の撮影。2枚目は太鼓橋が向こうに見えているが、その手前、舞妓姿の3人は温泉のすぐ近くにある店で借りた衣装を着ている。そして3人を引率しているふたりが店の人だ。今後の予定を少し書いておくと、来週本カテゴリーに投稿した後、投稿をどうしようかを思っている。というのは、去年撮った写真はその来週分でおしまいで、その次に撮ったのは今年になってからであった。つまり、撮った写真をちょうど1年ぶりに載せるのであれば、このカテゴリーは来年1月まで休まねばならない。そうしてもいいが、それなら別の話題をたくさん用意する必要がある。そこで、来週限りで「1年ぶり」をやめて、「半年ぶり」にしようかと考えている。これでは切りが悪いが、1年前の写真を載せるようになったのはそんなに古いことではない。1年前も半年前も結局は過ぎ去った古いことで、それをわざわざ追うこともないが、写真とは違って、こうして書くことは古いことではない。ところで、なぜ去年は8月下旬を最後にこの温泉施設の現場の写真を撮らなくなったか。それは工事が中断したためだ。工事の動きがなくても季節の変化があるから、気が向いた時に撮影してもよかったが、工事の変化具合を紹介するのが目的であるから、工事中断時期は撮影しなかった。
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by uuuzen | 2013-08-16 23:59 | ●駅前の変化
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