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●あべのハルカス、その1
か遠くまで見えるほどの高さのあるビル、もしくはあまりに高くてはるか遠くにてっぺんが見えるビルということでこのような名前がついたのだろうか。そう思ってネットで調べると、平安時代の古語「晴るかす」に由来するとのことだ。



●あべのハルカス、その1_d0053294_1814382.jpgこれは「晴れさせる」で、この建物が完成することによって付近そして大阪が晴れやかになるようにとの願いが込められている。グランド・オープンは来春で、まだ頂上に上ることは出来ない。いや、確実なことは知らないが、たぶんそうだろう。東京タワーの333メートルほど高いと聞いていたが、実際は切りのよい300メートルのようだ。これは確かビルとしては東洋一のはずで、自慢出来るものが大阪にひとつ増える。大阪はキタとミナミが2大中心地で、キタの梅田はオフィス街、ミナミの難波は歓楽街とだいたい特徴がある。この2大中心地に比べると、通天閣が近くに見える天王寺公園界隈は今ひとつぱっとせず、田舎っぽかった。それが、雑然とした地域の再開発が20年ほど前から始まり、キタにもミナミにもない超高層ビルディングを建てようということになった。JRの天王寺駅前にあって、そこは阿倍野という別の区に属するが、大阪人でも天王寺と阿倍野の明確な境界はよくわからない。天王寺区の範囲は案外広くて、JR環状線の内側のみだが焼き肉で有名な鶴橋も含む。阿倍野区は天王寺区の南隣りにあって、JR天王寺駅は天王寺区の最南端、あべのハルカスは阿倍野区の北端の境界線の際に位置する。それで天王寺公園内の大阪市立美術館に行った際にはすぐ南側のあべのハルカスにも立ち寄るということになる。阿倍野が再開発される以前の姿は筆者はあまり知らない。天王寺公園の玄関は大阪市内を南北に走る谷町筋に面していて、2,30分ほど北に歩くと四天王寺だ。天王子公園の玄関から南は谷町筋とは呼ばれず、阿倍野筋と呼んで、ハルカスの前から阪堺電車の線路が始まっている。つまり、天王寺公園から北と南はかなり雰囲気が違う。阿倍野筋の起点から1キロほど南が松虫地区で、家内はそこで生まれ育ち、中学生の時に高槻に引っ越した。それはさておき、天王寺公園に近い阿倍野区は大規模な再開発を行なうことがふさわしいほどに下町風情が残っていた。そう言いながら、筆者は数回しか足を踏み入れたことがない。その記憶と現在はまるで別世界で、昔の面影は皆無だ。これは阿倍野をキタヤミナミと並ぶ都会にするための都市計画がかなり以前からあったことをほのめかす。新聞で何年か前に読んだが、ハルカスを建てることによって、キタやミナミ以上の、すなわち大阪の中心を天王寺、阿倍野に持って行きたい考えが市にはあるようだ。それがどこまで現実的なのか筆者にはわからない。ビジネスか歓楽かどちらに重点を置くかがまだ見えない。だが、通天閣のある新世界は隣りであるし、大阪市立美術館もあるから、残るのはビジネスにどれほど便利であるかだが、関空により近い利点がある。筆者が死んでいない頃にはキタ、ミナミと並んで「アベノ」が全国的に有名になり、大阪は3つの焦点を持っていると目されるに違いない。大阪都構想では区分けを5や7にまとめるようで、どちらにしてもキタ、ミナミ、アベノは、それぞれ新区分けの代表地になるだろう。
●あべのハルカス、その1_d0053294_0463224.jpg ハルカスが出来ると聞いて真っ先に思ったのは、元の近鉄百貨店だ。それはリフォームしてまだ10年かそこらしか経っていなかったのではないか。それをまた壊して新たに高層ビルを建てるのであるから、今や大きな鉄筋コンクリートのビルでもすぐに粉砕することが出来る。昨日書いたように、鉄筋入りの分厚い壁でもごく簡単にむしゃむしゃと食べてしまう大がかりな機械がある。壊すのも簡単、建てるのも簡単で、問題はその費用だけだ。つまり、金さえ出せばどんなことでも出来る世の中だ。近鉄百貨店があった敷地に建てるのであるから、同百貨店がまた入居するのは当然で、すでにそれはオープンしたのではないだろうか。筆者は5月26日に家内と大阪市立美術館に久しぶりに訪れ、『ボストン美術館 日本美術の至宝』展を見た後にハルカスの麓に行った。その日はまだ突貫工事の最中で、中に入ることは出来なかった。ハルカスは去年の6月に同美術館に行った時は200メートルほどになっていた。ハルカスを遥かに臨んだ写真を「池辺にて、その3」に載せた。ちょうど美術館を出た後、天王寺公園内の長屋門の脇を家内が通っているところを後ろから撮影した。投稿後、また家内と同美術館に行くことがあれば、同じ角度で撮影しようと考え、去年8月、そして前述のように今年5月と、計3枚を撮った。いずれも家内は知らない。いつもなら筆者が家内の前方2,30メートルを歩くのに、この撮影のためには家内を先に歩かせねばならなかったが、家内は筆者が建築途中のハルカスとともに後ろ姿を撮りたがっていることは知らない。今日はついでなので、「池辺にて、その3」に載せた写真も引用しておこう。断っておくと、これは同じ写真を探して来て、ふたたび投稿する必要がなく、EXCITEにすでに保存されている画像のURLを引くだけでよい。本当は「池辺にて、その3」に投稿した写真を除き、その後の3点を載せたかったが、次回家内と市立美術館に行く日のめどが立たない。立たずとも気長に待てばいいが、とりあえずハルカスの写真を撮って来たので、それがあまり古くならない間に投稿したかった。そのハルカスの写真は明日載せる。
●あべのハルカス、その1_d0053294_047144.jpg もう少し書こう。先日の日曜日は家内と奈良に行った。ふたつの展覧会を見ただけなのに、とても疲れた。年々そういうことになる。昔は展覧会を京都、大阪、神戸と3つ見ても平気であったのに、歳には勝てないとはこういうことを言うのかと何となくわかるようになって来た。これは先ほどの話。ムーギョ、トモイチで両手いっぱの買い物をしての帰り、家まで1キロほどというところで、急に意識が数秒なくなった。眩暈がしたような気がしたが、そうではなく、下降のエレベーターに乗った気分だ。急に地面がすっと下がり、自分の身体が地中に埋まって行くような気がした。そう感じながらも歩みをやめなかったし、また歩くことは出来たが、確実に3,4秒は意識が消えていた。そして一方では「ああ、これは脳に異常があるな」と思っていた。これも先日。朝4時半に寝言で目覚めた。すぐ隣りに寝ている家内も筆者の寝言で目覚め、筆者を揺り起こそうと身がまえているのがわかった。目覚めた直後、簡単に夢の内容を家内に告げたが、筆者が夢で語った言葉は今この場でそっくり書くことも出来るほど覚えている。それに、夢の中で語りながら、これは夢だとはっきりと自覚していた。夢を見ている自分を覚醒している自分が見ていた。夢の内容は筆者がよく見るもので、その原因は家内もよくわかっている。考えようによってはアホらしいことなのに、筆者にはトラウマになっているのかもしれない。先日の寝言は家内にはよほど衝撃であったようで、一度病院で診てもらえと言う。それを無視して先ほどの一瞬の意識の喪失で、そのことをまた家内に言うと、もっと激しく明日は病院に行くべしと何度も念を押す。自分で自分のことはよくわかっている気がするから、心配はしていない。だが、前兆というものがある。松尾橋の上でコガネムシを見つけたことを先日書いた。最初は1匹だ。やがてまた1匹、それがついには数えられないほどになった。何でもそのように最初は小規模だ。数秒の意識の喪失は、いずれもっと長いか、あるいは同じ数秒が頻繁に起こるかもしれない。そんなもしものことを考えながら、一方では単なる貧血気味であることも思う。20歳頃だったろうか、銭湯で体を洗って立ち上がった途端,意識を失った。従兄と一緒であったし、また倒れた場所に頭を打つものがなかったのがよかった。素っ裸のまま番台の横の床に仰向けに寝かせられ、数人の人が心配そうに見下ろしているなかで目覚めた。意識を失った時は全くの無で、苦しくなかった。むしろ遥か、晴れやかで心地よかった。死とはそんなものだろうと思った。その前か後か、同じように意識を失って数分後に目覚めたことがある。当時筆者はひどい貧血であった。今はどうなのだろう。あべのハルカスのエレベーターは東洋一長いはずで、頂上から1階まで奈落に向かうかのようにノン・ストップで降りると、先ほど筆者が数秒気を失ったのと似た気分が味わえるのではないかと想像している。
by uuuzen | 2013-07-03 23:59 | ●新・嵐山だより
●嵐山駅前の変化、その276(... >> << ●あべのハルカス、その2

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